「ねこにゃらーず@広報」に書いた記事です。
「猫だけの譲渡会」に参加していた10歳超えの熟女、メリーさん。
メリーさんは先輩ボラの保護猫だ。うちで一次預かりをしていた。
10歳超えているが、保護されて、もらわれないまま大きくなりこの歳になった。
メリーさんの保護主の先輩ボラさんは何十頭と犬猫を保護しており、
一般人、過去に里親として先輩ボラにお世話になった人や、なんと動物ボランティアまでもが!
先輩ボラに犬猫を押し付けてくる。子猫に大人猫、なんでもだ。
「あなたの家は広いから保護出来るよね?」
「この間あなたのとこの猫でたから(もらわれた)、また猫入れられるね!」
「もう飼えなくなったんで・・・」
「保護したけど私はできないので」
「あなたに頼れば良いって聞いて・・・」
「東京に数年行くから自分の猫を預かって欲しい。実家は先住猫がいるので嫌がっている」
ひっきりなしに猫を引き取っているため世話も大変なのだが、里親探しをする労力もなくなるので、
先輩ボラさんは子猫が半年を過ぎて大きくなってくると、里親探しを辞めてしまう、あきらめるようになった。
なので、子猫の時にもらわれないと、ずっと先輩ボラさんの所にいるのである。
しかし、子猫は全てがもらわれる訳ではない。残る。
先輩ボラさんの保護猫は膨れ上がっていく・・・。
先輩ボラさんは60歳を超えている。
「押し付けてくる人は無責任すぎる。保護出来ないって言った方がいいですよ!」
と、私は先輩ボラさんに何度となく言っているが、
「すてておけない。私が我慢すればいいから・・・」
と、先輩ボラさんは言って、話はいつも終わる・・・。
正直、先輩ボラさんも見ていられないが、里親探しをされずにただ歳をとっていく猫たちも辛い。
そこで先輩ボラさんと交渉して、なつっこい大人猫はうちの譲渡会に参加させ、里親探しをするようになった。
メリーさんもその一匹だ。
ホントに少しずつだけど、うちから先輩ボラのところの大人猫も里親さんが決まっていて、ああ良かったなんだけど、
空きができるとまた次の子が来るのでエンドレス・・・
この夏、メリーさんの具合が悪くなった。
食べなくなり、動かなくなった。
病院に通うも特に異常はなかったのだが、ある日、耳の後ろに小さなふくらみができていた。
細胞をとって検査したところ、悪性腫瘍だった。
悪性腫瘍が見つかると、たいていもう数ヶ月の命だ。
先輩ボラは、後は自宅で面倒を見たいと、メリーさんを連れて帰った。
たくさんの人に応援していただきましたが、メリーさんのお家探しは終わりました。
何でもかんでも、猫でも犬でも引き取ってくれるのがボランティアですか?
引き取らないと文句を言う人たち・・・いい加減にせえよ!
あとどれだけの猫が先輩ボラのうちにいると思う?
どこのボランティアだってそうだよ!
簡単にまる投げしてくれるな!
優しい人にまる投げして、その後のことは知らんぷり。
あの人に任せたわ~で安心してくれるな!
保護猫のまま歳をとり、亡くなっていく大人猫は多い。とても多い。
つぶれそうなボランティアも多い。
そういうことを知ってください。