ねこ☆にゃらーず

猫と暮らしながら感じること、動物ボランティアの日々のつぶやき

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猫をボラになんの気なしに押し付ける人に読んで欲しい

2013-09-13 23:15:14 | ボランティアの本音

「ねこにゃらーず@広報」に書いた記事です。

 

「猫だけの譲渡会」に参加していた10歳超えの熟女、メリーさん。

 

メリーさんは先輩ボラの保護猫だ。うちで一次預かりをしていた。

10歳超えているが、保護されて、もらわれないまま大きくなりこの歳になった。

 

メリーさんの保護主の先輩ボラさんは何十頭と犬猫を保護しており、

一般人、過去に里親として先輩ボラにお世話になった人や、なんと動物ボランティアまでもが!

先輩ボラに犬猫を押し付けてくる。子猫に大人猫、なんでもだ。

「あなたの家は広いから保護出来るよね?」

「この間あなたのとこの猫でたから(もらわれた)、また猫入れられるね!」

「もう飼えなくなったんで・・・」

「保護したけど私はできないので」

「あなたに頼れば良いって聞いて・・・」

「東京に数年行くから自分の猫を預かって欲しい。実家は先住猫がいるので嫌がっている」

 

ひっきりなしに猫を引き取っているため世話も大変なのだが、里親探しをする労力もなくなるので、

先輩ボラさんは子猫が半年を過ぎて大きくなってくると、里親探しを辞めてしまう、あきらめるようになった。

なので、子猫の時にもらわれないと、ずっと先輩ボラさんの所にいるのである。

しかし、子猫は全てがもらわれる訳ではない。残る。

先輩ボラさんの保護猫は膨れ上がっていく・・・。

 

先輩ボラさんは60歳を超えている。

「押し付けてくる人は無責任すぎる。保護出来ないって言った方がいいですよ!」

と、私は先輩ボラさんに何度となく言っているが、

「すてておけない。私が我慢すればいいから・・・」

と、先輩ボラさんは言って、話はいつも終わる・・・。

 

正直、先輩ボラさんも見ていられないが、里親探しをされずにただ歳をとっていく猫たちも辛い。

そこで先輩ボラさんと交渉して、なつっこい大人猫はうちの譲渡会に参加させ、里親探しをするようになった。

メリーさんもその一匹だ。

ホントに少しずつだけど、うちから先輩ボラのところの大人猫も里親さんが決まっていて、ああ良かったなんだけど、

空きができるとまた次の子が来るのでエンドレス・・・

 

この夏、メリーさんの具合が悪くなった。

食べなくなり、動かなくなった。

病院に通うも特に異常はなかったのだが、ある日、耳の後ろに小さなふくらみができていた。

細胞をとって検査したところ、悪性腫瘍だった。

 

悪性腫瘍が見つかると、たいていもう数ヶ月の命だ。

先輩ボラは、後は自宅で面倒を見たいと、メリーさんを連れて帰った。

 

たくさんの人に応援していただきましたが、メリーさんのお家探しは終わりました。

 

何でもかんでも、猫でも犬でも引き取ってくれるのがボランティアですか?

引き取らないと文句を言う人たち・・・いい加減にせえよ!

あとどれだけの猫が先輩ボラのうちにいると思う?

どこのボランティアだってそうだよ!

簡単にまる投げしてくれるな!

 

優しい人にまる投げして、その後のことは知らんぷり。

あの人に任せたわ~で安心してくれるな!

 

保護猫のまま歳をとり、亡くなっていく大人猫は多い。とても多い。

つぶれそうなボランティアも多い。

そういうことを知ってください。



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