皆様ごきげんよう。黒猫でございます。
昨日、『サウンド・オブ・サンダー』の試写会に行って参りました。レイ・ブラッドベリ原作のパニックSF・・・かな。
2055年。先端企業、タイム・サファリ社では、タイムトラベルが可能となっていた。とは言っても、一度に過去に行けるのはスタッフを除くとふたり程度。スーパーコンピュータ、TAMIの力で6500万年前に時間軸を定め、沼に溺れ、更に噴火の巻き添えになって死ぬ運命の恐竜を、その直前に狩るという趣向のツアーを組み、金持ち相手に好評を博していた。しかしTAMIの開発者、ソニア博士(キャサリン・マコーマック)はこのタイムトラベルは過去を変えてしまうおそれがあるため即刻中止すべきだと主張する。
その警告に従わず、客を伴ってツアーに出た古生物学者のトラヴィスは、いつも通りの手順を踏んだにも関わらずアクシデントに見舞われ、危機一髪で現代に戻ってくる。タイムトラベルには、何も変えてはいけない、過去から何か持ち帰ってはいけない、過去に何か残してもいけないという三つの厳しい規則が設けられていたが、アクシデントの際何か不手際があったらしく、トラヴィスらが戻った翌日から植物が異様な速度で成長し始めた。ソニア博士によると、タイムトラベル時に誰かが何かを持ち帰ってきたせいで過去の歴史に変化が生じ、以後まったく異なる進化が起きたようだ。
進化の波は段階的に生物を襲い、まず植物、知能の低い生物、そして最終的には人間に及ぶという。原因を探るうちにもより凶暴に進化した動物が次々と人間を襲うようになる。トラヴィスたちは原因を究明し、進化を元通りに戻すことができるのか・・・?
というようなお話。
いやあ、面白かったです。なんか予想と違いましたが。もっと小難しいSF論が展開されるのかと思いきや、どっちかというとアクションホラーゲームの様相を呈していました。バイオハザードとかあんな感じ。
最近の映画のCGは本当にすごいですが、この映画もすごかったですよ。サルと恐竜を併せたような進化を遂げた生き物の凶悪な顔ったらすごかった(笑)。半ば以上はこういうモンスターを避けたり撃退したりしつつ、どこぞのポイントまで移動する、というアクションがメインだったと思います。アクションゲームにしたら面白いよきっと。登場人物、殆ど皆科学者のはずなのに体力あるなあとかどうでもいいことを思いました(笑)。
あと社長役のベン・キングスレーの憎らしいこと(笑)。こういう役をやらせたら最強だと思います。
原作者のレイ・ブラッドベリは叙情的な作風で有名な方なのですが、原作もこんな話だったんだろうか・・・?映画化ということで最近単行本が出回っているので、近々読んで確認したいと思います。多分かなり違う話なんじゃないかなあ(笑)。