コメント
新古書店
(
shino
)
2005-12-29 00:38:04
新古書店は新古本を商うという意味ではなく、新しい業態としての古書店という意味で(多分)ブックオフ自らが(もしくは当時のマスコミが)命名したのではなかったでしょうか。
何故新しい業態なのかといえば、本に文化的価値を見出すのではなく、回転率の高い本やコミック、ゲームソフトに商品を絞り、ロードサイドの駐車場完備で明るく広い店舗をしつらえバイトでも値付け、買い取りが出来るマニュアル化を図り、従来の古書店とは違う高い利益効率を目指すという事だったかと思います。
当然フランチャイズの親分は、新規開店時の営業指導やら、フランチャイズ料で更に肥え太っていくという、読書人の思惑には一切関係のない図式が描かれていく訳です。
という訳で、言い切ってしまえばあの方達には出版文化や日本の文化を支える気概などはありません。
本は単に循環する商品であり、長期間棚を占領する本は紙屑として捨てられるか、百均になって叩き売られるかだけなのです。
新刊書店と古書店の複合は、本来新刊書が委託販売の形態をとっている関係で、複合化すればきれいな古本を、さも新刊の返品を装って出版社に戻す等という悪事も画策出来るため、一般書店では取次から敬遠されていた様です。
ジャンルの限られた専門の古書店では、従来から定番商品としてそのジャンルの新刊も置く事はありますので、小規模な意味では昔から珍しい事ではありません。
今回の広島の例は、とりあえず別店舗という事で体裁を保ったのではないかと想像します。
もう一ついわせて頂ければ、ネット書店は在庫ゼロでは出来ません。
高い経費をかけて人通りの多いところに店舗を構えずに、在庫をオンラインで販売するという事です。
アマゾンがその最たる例かも知れません。
原価率の事や在庫の件もと思いましたが、長くなりますので止めにします...
Unknown
(
impreza98
)
2005-12-29 02:15:57
元書店員から見ると、新古書店はかなり苦々しいものが・・・w
文化保護の観点からの問題はshinoさんがコメントでご指摘されている通りですし、また新古書店という「受け皿」が存在することで万引きが非常に増えます・・・。
客は取られるわ商品は盗られるわ・・・。
売れ筋商品第一主義の大型書店の現状は確かに寂しいですよね。
ただ、専門的な書籍になってくると返品がきかないとかいろいろ問題があり、書店にとってはかなりリスキーな選択でもあり・・・。難しい問題だと思います。
新古書店やバーゲン本
(
shino
)
2005-12-29 08:52:54
impreza98さん、こんにちは。
書店でお勤めだったんですね、拙文お恥ずかしい限りです。
さて、バーゲン本(特価書籍)なるものも存在しますが、これも出版文化を考えるとお寒い現状が垣間見えます。
とても良い内容だが、専門性が高く初刷りで元を取るべく目も眩む様な定価が設定された本、専門性が高いが故に倒産に追い込まれた出版社の処分品、安易に流行の後追い企画をして返品の山になった三流出版社の不良在庫等々理由は幾つもありますが、いずれも出版業界の歪みを顕しているとしか云えません。
新刊書店が在庫リスク回避のため専門書の棚を捨てて行くにつれ、Amazonの一人勝ちに拍車が懸かる訳です。
何しろ注文後の納期はAmazon任せ(買い切り品は受注後発注)、委託在庫にはリスク無し、おまけに品切れ品にはマーケットプレイスなる古書店、素人取り混ぜた古本市場を抱え、更にそこからの手数料収入もある。
CD、DVDに家電やパソコン、オモチャやファンシーと第三商品も盤石なのですから。
とてつもないビジネスモデルで、もう誰にも止められない?
また長文になってしまいました。
Amazon追記
(
shino
)
2005-12-29 08:55:57
しつこくてスミマセン(汗)
しかもAmazonはカード決済でお客が先払いのケースが圧倒的に多い(多分)ので更にリスクは低いって訳です。
やれやれ...
感謝です
(
郷秋
)
2005-12-29 09:41:52
私の記事の誤り、不足を補っていただき感謝です。
shinoさんwrote:
>新古書店は新古本を商うという意味ではなく
「新古書、店」ではなく「新、古書店」でしたか。
ブックオフについて言えば、創業初期の店を見ています。15年ほど前のことだと思いますが、空き家を改装、店内が「妙に明るい」古書店が当時の近所(相模原市大野台)に出来ました。薀蓄顔の親爺もいない変な古書店だなと思ったものでした。ちなみに本社は現在横浜線古淵駅前にあります。
ネット書店の在庫については「売れ筋本以外は」の文言が抜けてしまいました。売れ筋は即日発送、こんなものを買うのは私だけだろうなと思われるものは発送まで1週間弱かかることでも在庫の持ちようが想像できます。
impreza98さんwrote:
>新古書店という「受け皿」が存在することで万引きが非常に増えます
そんなことがあるとは考えても見ませんでした。確かに確実かつ簡単に現金化できる場所が出来たために「仕入れ」も多くなったということですか?となると、オークションなどで売られる本にもかなり万引きされた物が多いと言うことになりますね。
そう言えばimpreza98さんが先日ご自分のblogに著作権の問題を書かれていましたが、あれはネット上の万引き行為と言うことですね。犯罪である意識がないだけに、ホントいかんです。
いえいえ
(
shino
)
2005-12-29 11:27:40
私はいろんな立場上、あまりこのエントリの様な話題を、自分のところで公然とは口に出来ない面がありますので、このエントリは興味深く、ついついコメントが長くなってしまいました。
お取り上げ頂きましてありがとうございました。
あまりツッコんだことは言えないが
(
奇妙な青
)
2005-12-30 00:38:19
TVゲームやCDだと新品と中古を同じ店舗で販売しているところもありますね。というかそういうところにいましたが。
中古を買い取って新品を売るというシステムなのですが、最近は縮小気味です(どちらも売れなくなってきている)。10年前だったらバイト数人で中古品の商品加工をしていましたが、今はレジの片手間にやるぐらいですので。
新古書店は盛況ですけど、本が元々持っているパワーが凄いのか、単価が安いから気軽に買えるからなのか、どちらなんでしょうね。
元勤務先では盗品買取の危険を避けるため、買取時には印鑑と身分証明書が必要でしたし、発売日当日の買取希望者には「まだ買取値段が決まっていないんですよ」と言いつつ近隣の同業他社に問い合わせするなどをやっていました。
それと比べると某グループの買取って確認ヌルいんですよね。一昨年に起きた「さくら出版漫画原稿大量流出事件」が騒ぎになっている時に「買取に持ち込まれた漫画が盗品かどうかなんて関係ない」と日記に記載した新古書店のバイトがいて話題になりましたが、実際その手の店にいた人に話を聞いたらその通りで幻滅したことがあります。
盗品対策
(
郷秋
)
2005-12-30 10:34:58
奇妙な青さん、こんにちは。
「新刊書 vs 新古書」には貴重なコメントをいただきましたが、いずれも業界でお仕事をされた事のある方(現役含め)からでした。それだけ多くの問題をはらんでいると言うことなのでしょう。
万引き・盗品--買取、については新聞報道で知る程度でしたが、私などが知る以上のすごさの様子に驚いています。
私がご紹介しました新刊書店と新古書店が同居するという業態の成否もこのあたりが鍵となりそうですね。
Unknown
(
ヨツバ図書
)
2010-03-31 14:14:54
いつも当店をご利用いただきありがとうございます。
今回は特別サービスとして、21世紀にふさわしい本の読み方をお教えしましょう。
20世紀、本は印や付箋を付けながら、じっくりと読むものだとされていました。
しかし、ネットの発達した現在、そんな読み方はどんどん時代遅れになってきています。
ジャンルを問わず、文化で最も大事なことは商品をどんどん大量消費して、大量廃棄することです。
本は文化なのですから、捨てることにこそ真の価値が出るものなのです。
つまり、これからの時代は定価で買った本をどれだけ早く捨てられる(お売りいただける)かが、
その本の真の価値を決めるのです。
本に印をつけてはいけません。
そんなことをしたら、売れなくなるかもしれませんよ。
本に印をつけるよりも、1ページも読まず、きれいなまま売る方が、これからは価値の高い行動になるのです。
わかりましたか?
我が店は世界で一番文化を尊重できる書店です。
本は文化。だから捨てましょう。
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何故新しい業態なのかといえば、本に文化的価値を見出すのではなく、回転率の高い本やコミック、ゲームソフトに商品を絞り、ロードサイドの駐車場完備で明るく広い店舗をしつらえバイトでも値付け、買い取りが出来るマニュアル化を図り、従来の古書店とは違う高い利益効率を目指すという事だったかと思います。
当然フランチャイズの親分は、新規開店時の営業指導やら、フランチャイズ料で更に肥え太っていくという、読書人の思惑には一切関係のない図式が描かれていく訳です。
という訳で、言い切ってしまえばあの方達には出版文化や日本の文化を支える気概などはありません。
本は単に循環する商品であり、長期間棚を占領する本は紙屑として捨てられるか、百均になって叩き売られるかだけなのです。
新刊書店と古書店の複合は、本来新刊書が委託販売の形態をとっている関係で、複合化すればきれいな古本を、さも新刊の返品を装って出版社に戻す等という悪事も画策出来るため、一般書店では取次から敬遠されていた様です。
ジャンルの限られた専門の古書店では、従来から定番商品としてそのジャンルの新刊も置く事はありますので、小規模な意味では昔から珍しい事ではありません。
今回の広島の例は、とりあえず別店舗という事で体裁を保ったのではないかと想像します。
もう一ついわせて頂ければ、ネット書店は在庫ゼロでは出来ません。
高い経費をかけて人通りの多いところに店舗を構えずに、在庫をオンラインで販売するという事です。
アマゾンがその最たる例かも知れません。
原価率の事や在庫の件もと思いましたが、長くなりますので止めにします...
文化保護の観点からの問題はshinoさんがコメントでご指摘されている通りですし、また新古書店という「受け皿」が存在することで万引きが非常に増えます・・・。
客は取られるわ商品は盗られるわ・・・。
売れ筋商品第一主義の大型書店の現状は確かに寂しいですよね。
ただ、専門的な書籍になってくると返品がきかないとかいろいろ問題があり、書店にとってはかなりリスキーな選択でもあり・・・。難しい問題だと思います。
書店でお勤めだったんですね、拙文お恥ずかしい限りです。
さて、バーゲン本(特価書籍)なるものも存在しますが、これも出版文化を考えるとお寒い現状が垣間見えます。
とても良い内容だが、専門性が高く初刷りで元を取るべく目も眩む様な定価が設定された本、専門性が高いが故に倒産に追い込まれた出版社の処分品、安易に流行の後追い企画をして返品の山になった三流出版社の不良在庫等々理由は幾つもありますが、いずれも出版業界の歪みを顕しているとしか云えません。
新刊書店が在庫リスク回避のため専門書の棚を捨てて行くにつれ、Amazonの一人勝ちに拍車が懸かる訳です。
何しろ注文後の納期はAmazon任せ(買い切り品は受注後発注)、委託在庫にはリスク無し、おまけに品切れ品にはマーケットプレイスなる古書店、素人取り混ぜた古本市場を抱え、更にそこからの手数料収入もある。
CD、DVDに家電やパソコン、オモチャやファンシーと第三商品も盤石なのですから。
とてつもないビジネスモデルで、もう誰にも止められない?
また長文になってしまいました。
しかもAmazonはカード決済でお客が先払いのケースが圧倒的に多い(多分)ので更にリスクは低いって訳です。
やれやれ...
shinoさんwrote:
>新古書店は新古本を商うという意味ではなく
「新古書、店」ではなく「新、古書店」でしたか。
ブックオフについて言えば、創業初期の店を見ています。15年ほど前のことだと思いますが、空き家を改装、店内が「妙に明るい」古書店が当時の近所(相模原市大野台)に出来ました。薀蓄顔の親爺もいない変な古書店だなと思ったものでした。ちなみに本社は現在横浜線古淵駅前にあります。
ネット書店の在庫については「売れ筋本以外は」の文言が抜けてしまいました。売れ筋は即日発送、こんなものを買うのは私だけだろうなと思われるものは発送まで1週間弱かかることでも在庫の持ちようが想像できます。
impreza98さんwrote:
>新古書店という「受け皿」が存在することで万引きが非常に増えます
そんなことがあるとは考えても見ませんでした。確かに確実かつ簡単に現金化できる場所が出来たために「仕入れ」も多くなったということですか?となると、オークションなどで売られる本にもかなり万引きされた物が多いと言うことになりますね。
そう言えばimpreza98さんが先日ご自分のblogに著作権の問題を書かれていましたが、あれはネット上の万引き行為と言うことですね。犯罪である意識がないだけに、ホントいかんです。
お取り上げ頂きましてありがとうございました。
中古を買い取って新品を売るというシステムなのですが、最近は縮小気味です(どちらも売れなくなってきている)。10年前だったらバイト数人で中古品の商品加工をしていましたが、今はレジの片手間にやるぐらいですので。
新古書店は盛況ですけど、本が元々持っているパワーが凄いのか、単価が安いから気軽に買えるからなのか、どちらなんでしょうね。
元勤務先では盗品買取の危険を避けるため、買取時には印鑑と身分証明書が必要でしたし、発売日当日の買取希望者には「まだ買取値段が決まっていないんですよ」と言いつつ近隣の同業他社に問い合わせするなどをやっていました。
それと比べると某グループの買取って確認ヌルいんですよね。一昨年に起きた「さくら出版漫画原稿大量流出事件」が騒ぎになっている時に「買取に持ち込まれた漫画が盗品かどうかなんて関係ない」と日記に記載した新古書店のバイトがいて話題になりましたが、実際その手の店にいた人に話を聞いたらその通りで幻滅したことがあります。
「新刊書 vs 新古書」には貴重なコメントをいただきましたが、いずれも業界でお仕事をされた事のある方(現役含め)からでした。それだけ多くの問題をはらんでいると言うことなのでしょう。
万引き・盗品--買取、については新聞報道で知る程度でしたが、私などが知る以上のすごさの様子に驚いています。
私がご紹介しました新刊書店と新古書店が同居するという業態の成否もこのあたりが鍵となりそうですね。
いつも当店をご利用いただきありがとうございます。
今回は特別サービスとして、21世紀にふさわしい本の読み方をお教えしましょう。
20世紀、本は印や付箋を付けながら、じっくりと読むものだとされていました。
しかし、ネットの発達した現在、そんな読み方はどんどん時代遅れになってきています。
ジャンルを問わず、文化で最も大事なことは商品をどんどん大量消費して、大量廃棄することです。
本は文化なのですから、捨てることにこそ真の価値が出るものなのです。
つまり、これからの時代は定価で買った本をどれだけ早く捨てられる(お売りいただける)かが、
その本の真の価値を決めるのです。
本に印をつけてはいけません。
そんなことをしたら、売れなくなるかもしれませんよ。
本に印をつけるよりも、1ページも読まず、きれいなまま売る方が、これからは価値の高い行動になるのです。
わかりましたか?
我が店は世界で一番文化を尊重できる書店です。
本は文化。だから捨てましょう。