がやがや通信

雑司ヶ谷から日々のあれこれを綴っていきます。

秋の日はつるべ落とし (ひ)

2011-09-24 00:41:55 | 日記
秋の日はつるべ落としのごとく暮れるというけど、   
他の季節とどう違うのでしょう? 冬の方が日は短いんだし・・・ あるサイトに、
「~ 日没の時刻の前日差が大きいために早く暮れるように感じる ~」
とあります。勿論太陽の沈むスピードが加速することはないですよね。
今まで長かった日が、急に短くなっていくという、
数日における相対的な自然現象の観測結果ってことです。
じゃぁ、それはどうして? 
そこんところ説明しているページには行き着かなかったので、
簡単にフォローしときます。

ケプラーの第二法則です。むずかいしいことはさておき、はしょって言うと、
地球は太陽の廻りを楕円軌道で動いていて、
そのスピードは変わるけれど、太陽を焦点とした “動いた面積” は一定というもの。

図を説明すると「遠日点」が北半球の夏で「近日点」が冬ね。
地球は冬の方が夏より早く太陽の廻りを動いているんだけれど、
太陽からの距離の前日差はあまりない。
ところが春と秋は、公転スピードは夏と冬の中間なんだけど、
太陽からの距離の前日差が大きく変わる。
地軸は傾いているから、この秋・春分のときに「冬の傾き」と「夏の傾き」の
逆転がおこっている訳です。この切り替わりの変化のスピードが速いということ。
実際、夏至・冬至の “日の出/日の入” 時間の前日差は10数秒なのに対し、
秋・春分は1分以上以上あります。で、理屈上は秋と春の条件は同じです。
秋に落ちた “つるべ” は、春、「春眠暁を覚えず」とか言っている間に、
“つるべ返し” で戻ってきていたのです。

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