現在、日本人の主体は安倍首相をはじめとして戦争を知らない世代である。中韓を脅威として、戦争の傷みを知らないから、軍事力強化を当然のことのように考える。李氏朝鮮からの韓国民の解放を誇り、母国を失ったものの痛みにも思いやらない。いじめ問題でも明らかなように、どんなに悪い親でも親は親である。それを奪われることは自己を奪われることである。それゆえに(かどうかはわからないが) 、戦争を知っているものたちは中韓の反日教育に対する忍耐の必要性を知っていた。しかし、反面アメリカ依存によって腐敗してきた。李氏朝鮮は軍隊を持たず、虎の威を借りる狐のように、中国に依存し、それによって腐敗した。[韓国腐敗の2000年史」は日本がそうならないように警告してるようである。
戦後日本はアメリカの保護の元に高度な経済成長を達し先進国の仲間入りを果たしたが、その陰で官僚や政治家たちのアメリカ礼賛という小アメリカ主義、事大主義に陥ってしまった。大衆も、芸能スポーツなどに典型的なように、欧米のお墨付きによって価値を決めている。そして中韓を民主主義の後進国、野蛮国として軽蔑しているようである。これらの精神は韓国病の根本にあるものと同じといえるだろう。韓国ほど極端ではないが日本で最近顕著になってきたのは虚偽・詐欺である。そして空理空論をもてあそぶような倫理観はないが万事無責任ではある。強者には卑屈で面従後言、面従腹背でもある。
韓国病で日本人に最も少ないのは公益に対する無関心、自己、家族、党派的利己主義であろう。 この利己主義は中国にもいえることであろう。李氏朝鮮が中国の真似をしなかったのは纏足と食人だけだと筆者はいっている。
(中国の宮廷には清代まで食人の習慣があったらしい。人肉にも霊的力の意味合いがあったのであろう。孔子も人肉が好きだったらしい。しかし愛する弟子の塩漬け肉が送られてきたとき以降人肉食は止めたという。近代まで、洋の東西を問わず、食人習慣は呪術や薬用として民間には残っていたようだ。現代社会が食人を否定したのは、人類が精神的に成長し、それだけ人間愛が大きくなったことを意味するだろう。ただし、やっと野蛮な段階から抜け出したばかりだ。)
血族・党派的利の己主義にこそ中韓と日本の違いがあるのではないだろうか。それは地勢の違いからもたらされたものである。広大な平原で多種族・多民族が入り乱れて覇権を争う大陸では血族や仲間だけが頼りである。荒海で大陸から隔てられた山川の多い温和な島国日本では天照大神を頂点とする祖霊信仰による一体化が育てられ守られてきた。血族や党派より大きな中心によって纏められてきたのである。
同じ大陸でも欧米にはキリストという中心があった。しかし中国には中心となる宗教はなかった。儒教は権力の道具であり道教は処世の道に過ぎなかった。それ故に党派的利己心に頼ったのである。ただし中国人には、現在の国名を中華人民共和国というように、中華思想が中心にあるといえるだろう。最近の拡大主義の底辺にはそういう精神があると思った方がいい。漢民族中心の野蛮な思想である。反日は被害者の数にあるのではなく、領土の侵害にあるのではないだろうか。究極のところ日本を侵略するまで反日を止める気はないのかもしれない。
韓国・朝鮮の悲劇は、傲慢な大国中国に隣接する辺境の国という悲劇であるといえる。事大主義が単なる方便ならいいのだが、李氏朝鮮500年、自国の防衛を中国に依存することによって、ハンとともに精神的DNAになってしまったのが悲劇であった。
中国依存の500年の平安の間、支配者たちは暇に任せて人民をもて遊んだ。有名な韓国人の精神的特徴ハンは李氏朝鮮時代に生み出されたと言っていいだろう。小中華主義、そして李氏朝鮮の生き残りで(王朝を倒した日本に恨みを持つだろう)李承晩(イ・スンマン)の反日教育によって、韓国のハンは日本に集約され千年のハンとなった。
[韓国堕落の2000年史]の著者が警告しているのは、自国の防衛をアメリカという大国の軍隊に依存する日本の現状は精神的堕落を招くということであろう。 残念ながら彼の警告はもう遅い。安部一派は軍事国家を目指しているようだが、軍人を目指す若者はいないし、どのみち単独で自衛する力は持ちようがない。結局アメリカの補充兵、走り使いに終わりそうだ。