訪問介護の人が来てどたばたしている時、なんだか視線を感じて振り返ると、キジシロだ!
おまえ、生きているのか。
よかった、よかった。
ちょっと前よりふっくらして、表情も穏やかだ。
首輪こそしていないが、なんだか飼い猫みたいになっている。
本当によかった。
なんだか幸せそうだぜ。
少し離れたところから、じっとこちらを見ている。
何か言いたげなんだがなあ。
こちらが出たり入ったりしている間に姿が見えなくなった。
一応餌と牛乳を出しておいてやる。
夜になっても減っていなかった。
どこかのおうちでかわいがってもらってるんかね。
じゃあ、私が埋葬したキジシロ似は誰なの?
少し大きいし、首輪もしていたからね。
もしかしてその子のおうちで飼われてるのかしら。
その子もうちにご飯食べに来てたんだよな。