様々な宗教者が集まり組織しておられる(財)世界宗教者平和会議日本委員会が主催された『平和大学講座 アジアにおける和解』を聴講するため、関西学院大学に行った。
立正佼成会の福知山教会長さんに、「若い人にぜひ勉強してほしい」とお誘いいただいた。
関西学院に行くのは初めてだったが、外国に来たような美しいキャンパスだった。学食で昼食を食べた。懐かしいムードだった。
講座は関学の院長先生の歓迎挨拶や立正佼成会の庭野日鑛会長の開会挨拶の後、アフガニスタンで日本政府の特別顧問として、軍閥の武装解除に成功した東京外大の伊勢崎賢治教授の基調講演があった。
驚くほど、実に分かりやすいお話で、すごい頭の切れる方だというのが分かった。
アフガニスタン情勢について、今までの知識が偏っていたことを感じた。今のアフガニスタンの混乱の原因のひとつには、日本政府による武装解除が早く出来すぎたことにもあるようだ。
民主党の小沢幹事長がISAFに参加することなどを言っているが、その実現については、法律上も難しく、今後の日本の動き方は本当に難しそうだった。
アフガニスタンは、今、世界の麻薬の93%を生産してしまっているらしい。
講演の後は、パネルディスカッションがあった。
コーディネーターを眞田芳憲氏(平和研究所所長、中央大学名誉教授) が務められ、パネリストを黒田壽郎氏(平和研究所所員、国際大学名誉教授)、薗田稔氏(平和研究所所員、秩父神社宮司、京都大学名誉教授)、山崎龍明氏(平和研究所副所長、武蔵野大学教授)、山田經三氏(平和研究所所員、上智大学名誉教授、イエズス会司祭)が務められた。
皆さんが様々な話をされたが、黒田先生はひねくれたことをおっしゃるので、なんか変なムードになっていた。
アフガニスタンでは、軍閥が復活して悪事を働き、バレたらタリバンのせいにしているそうだが、日本でもなんでもかんでも自民党と政府のせいにして済まされている気分がした。
今日は、一日で様々なことに目覚めたような気がした。
自らがやらなければ、相手も応えてくれない。相手に求めるよりも、まず自らが行動することだと思った。
みんながそんなにうまくやっているのではなく、それぞれに悩みを抱えながらではあるが、社会のために尽くすという方向が正しければ、周囲の理解も得られるだろうという確信も得た。