20日㈯、午前中は綾部中学校に野球部の練習試合を観戦に行った。温二郎が2年生になって初めて観に行った。
温二郎はセカンドで出場していた。もっと体の芯が強くなるとチームの役にも立てるようになるんだろうが、自主練をしないので練習量が全く足りていない。
打つ方でもタイミングが合っておらず、三振とキャッチャーフライだった。
学校の先生、保護者、同級生、外部コーチの方など、いろいろな方に声をかけてもらって話ができて良かった。
夜は亀甲家にて、「スローライフ・フォーラムIN綾部」の「夜なべ談義」に参加した。
「スローライフ・フォーラム」はスローライフ・ジャパンという団体が毎年、全国各地で開催しておられる事業で、今年は綾部市で開催されることになった。
スローライフ・ジャパンの会長は元岩手県知事の増田寛也氏、学長は神野直彦東京大学名誉教授、理事長は元朝日新聞政治部の川島正英氏が務めておられ、2001年ごろに川島氏、ジャーナリストの筑紫哲也氏、日本テレネット会長の瀧栄治郎氏らを中心に立ち上がった運動だそうだ。
山崎善也市長が歓迎の挨拶を述べられ、京都府からは山下晃正副知事も来られた。
地域づくり団体の集まりと同じような空気感の賑やかな会合だった。
帰り際に協賛企業であるシン・エナジー㈱(神戸市)の方と話をして、その続きで二人で二次会に行った。
再生可能エネルギーを実用化するのには相当ハードルが高いが、ゴミ処理や牛糞処理、発展途上国への浄化槽輸出など幅広く考えれば、今後お互いにお付き合いするメリットもあるのではないかと意気投合できた。
21日㈰、午前中は妻の代わりに、正暦寺密教婦人会の会費集めと年間計画を渡しに並松地区所属の檀家さんの家を回った。
午後は中丹文化会館にて、「スローライフ・フォーラムIN綾部」に参加。「あらためてスローライフを!」をテーマに、午前中は3つの分科会、午後は神野直彦学長の基調講演「人間賛歌」、増田寛也会長のコーディネートによるパネルディスカッションが行われた。
パネルディスカッションには西脇隆俊知事、明治大学の小田切徳美教授、スローライフ学会副会長でJT生命誌研究館の中村桂子名誉館長と山崎市長、神野学長がパネリストを務められた。
オープニングでは綾部太鼓の演奏が披露された。
スローライフ運動が始まった2001年というと、9.11テロが起こったり、経済の先行きが不安定になっていた頃だった。1998年にNPO法が施行され、ボランティアや福祉の世界が変わりつつあった頃でもあった。
私は当時、20代後半で、1998年に綾部にUターンし、若者のネットワーク団体NEXTを立ち上げたり、経済の仕組みを勉強して地域通貨ゆーらを発行したり、NPO法人あやべ福祉フロンティアで福祉移送サービスを始めていた。
田舎や農村=スローライフではなく、スローライフとは「貨幣経済と少し距離を置く生活」というイメージだったのではないだろうか。
コロナと戦争によって、最近も当時と同じような世情不安な時代のサイクルに入ってきた。そういう意味で「あらためてスローライフ」ということも言えるのだと思う。今こそ必要なのは「エンデの遺言」だろう。
当時、お金のない町のエネルギーは「摩擦熱」から創り出すものだと言っていた。それは今でも間違いないと思っている。