12日㈫、一泊二日で政策環境建設常任委員会(宮下友紀子委員長)の管内視察に参加した。朝、府議会棟からバスに乗り、丹後へ。
昼は伊根町の舟屋の見えるあたりで昼食を食べた。伊根町に行くのは久しぶりだった。調べてみると2019年のGW以来だろうか?
※参考:2019年4月30日付blog「ゴールデンウィークの中盤から後半へ」
平日にもかかわらず多くの観光客がおられて驚いた。「足立」ナンバーで東京からレンタカーで来ておられる外国人もあった。
午後に伊根町役場に行き、上山富夫副町長の挨拶をいただいた後、予約型乗合交通「いねタク」の取り組みを調査した。8月の常任委員会で、大学教授の参考人からこの事業の話を聴き、興味を持っていた。
※参考:2024年8月20日付blog「少子高齢化社会における地域公共交通」
改めて説明を聴き、これは良い取り組みだと感心した。電話やWeb、また「いねバン」という伊根町独自のネットシステムを使って予約(1週間前から30分前までに)し、1運行は300円(小人・障害者は半額。回数券だと200円)で年末年始以外、毎日7時45分~21時まで運行している。
バス年度という10月~翌年9月の集計だと、今年度は15069人の利用があり、利用は伊根町内のみだが、これを車両4台、運転手4人(雇用)で回しているが4人では足りなくなっており、来年度は増員を予算要求したいとのこと。
運送収入は年320万円ほどで、経費は2000万円弱かかっているので1700万円弱は町の持ち出しだが、過疎債や国や府の補助金を利用して、実質の町の負担は年に500万円ほどだそうだ。(50代の課長補佐級の町職員の派遣人件費は別途。システムの維持費は年に200万円ほどが経費に含まれている)
面積が広い綾部市では単純に同じようにはいかないが、この方法は「夜の公共交通」に活用できないかと思った。
活動車両は全て電気自動車で太陽光発電を車庫の屋根代わりにしておられ、これは三協アルミと伊根町が共同開発された商品で、屋根だけでなく脚の部分も国の再エネ補助の対象になるようになっているそうだ。綾部駅や高津駅の駐輪場に使えないか?と思った。
伊根町は人口2000人弱の小さな町であるが、町の職員さん達は「なければ作る」「ないものねだりではなく、あるもの活用」という積極的な考えの優秀な方々がおられる印象を持った。それは町長の指導力によるものだろう。
続いては京丹後市丹後町へ。山陰海岸ジオパークの取り組みを視察した。
旧丹後町役場で平井公彦丹後広域振興局長らから話を聴いた後、てんきてんき丹後や大成古墳群、郷村断層(樋口地区)などの現地を視察した。
夜は京丹後市内に宿泊。