21日㈭、とんでもないことが京都新聞で報道された。
先日11月11日に自民党京都府議会議員団が西脇京都府知事に提出した「北陸新幹線整備に係る要望書」が無断で修正され、かつ同意を得ずに議員の名前を使って、昨日11月20日、西脇知事に再提出されたという内容の記事だ。
※北陸新幹線めぐり京都府議会の自民府議団が事実上軌道修正 要望書でルート再考求めず
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1374977
※参考:2024年11月11日付blog「自民党京都府議団、北陸新幹線ルート再考を求める要望を知事に」
再提出されたらしい「要望書」という文書は、議員団会議で了承されておらず(提案すらされていない)、無効な虚偽文書である。
この要望書の再提出については、私が聞く限り、ほとんどの自民党府議が事前にも事後にも何も伝えられていない。
■ルートの再考を国に強く求める
無効な虚偽文書の内容について論じるまでもないのだが、どの部分が改ざんされたかというと、「府北部地域をはじめ、府域全域に整備効果を波及させられるようルートの再考を国に強く求めること」として「ルートの再考」を求めていたのを「府北部地域をはじめ、府域全域に整備効果を波及し、山陰新幹線の実現につながるルートとなるよう国に強く求めること」と書き換えられている。
山陰新幹線うんぬんは西田昌司参議院議員が日頃、あちこちで言っている個人的な「持論」に過ぎない。
新聞報道では「西田昌司参議院議員が府議団幹部に修正を求めた」とある。
なぜ、国会議員が府議団の意思決定に横やりを入れてくるのか?「良識の府」の議員だとは全く思えない。
次回の議員団会議では「なぜ、こういった虚偽の無効文書が出されるに至ったのか?」を明らかにして、責任の所在や今後の対応について質していかなければならないだろう。
今回のことは自民党の国会議員や自民党京都府議会議員団への信頼を失墜させる行為であり、府民の皆様には無用な混乱を生じさせ、誠に申し訳なく思います。
西田議員が府民の反対を押し切ってまで、なぜ北陸新幹線の小浜京都ルートにこだわるのか?全く意味が分からない。
■小浜京都ルートは潰えた
また、昨日開催された与党整備委員会(西田昌司座長)では「沿線自治体への丁寧な説明をする」と言っていたのを翻し、「意見を聞くだけ聞いて、12月中旬にはルート決定してしまう」という。
会合では、石川2区選出の佐々木紀衆議院議員が米原ルートへの再考を求める意見を出されたそうだが、「佐々木氏が今後も米原ルートを主張する場合、委員の差し替えもあり得ると伝えた」という。
※北國新聞2024年11月21日付「ルート見直しで応酬 与党整備委が会合 佐々木氏『米原検証を』」小浜推進の委員長に要求〈北陸新幹線延伸〉
こういうのが西田議員のいつものやり方だが、いつまでも強権的なやり方は通用しない。これで「小浜京都ルートは潰えた」と言っても過言ではないだろう。
正当な要望書は下記のままですので、改めて掲載しておきます。
また、11月11日には同時に京都北部の自民党府議が連名での要望書も西脇知事に提出していますので、そちらも掲載しておきます。