http://the-liberty.com/article.php?item_id=12853
《本記事のポイント》
- ネット上で「核落下のミニドラマ」が約250万回再生。
- ミサイル攻撃の際に鳴る「Jアラート」も注目を集める。
- 秋田県・男鹿市もミサイル攻撃に備えた避難訓練を実施した。
YouTube上で、「もし北朝鮮の核ミサイルで攻撃されたら?」という動画が話題になっている。
最初に映し出されるのは、カップルたちがデートを楽しむ平和な日常。そこへ突然、水爆を搭載したミサイルが飛来し、東京駅上空で爆発する――。
動画の最後には、爆心地からの距離に応じた被害想定が解説される。
爆心地から半径14km以内の一般家屋は壊滅し、半径34km以内にいた人々はケロイドなど深刻な火傷で直ちに処置が必要な状態となり、50km以上離れた鎌倉でも熱線を浴びれば完治10日ほどの火傷を負うという。
この動画はYouTubeで250万回近く再生され、被害範囲が分かりやすいとしてTwitter上でも拡散されている。
背景には、トランプ米大統領が北朝鮮への攻撃を示唆し、その反撃として、北朝鮮による核攻撃のリアリティが高まったことがある。
ミサイル攻撃時の警報も注目を集める
ネット上では、「Jアラート」が鳴った際の避難先についても話題になっている。
Jアラートは、緊急時における全国瞬時警報システム。緊急地震速報や津波情報のほか、弾道ミサイルなどの武力攻撃に関する情報が各地に提供される。北朝鮮からミサイルが発射され、日本に飛来する可能性がある場合、Jアラートによって避難が呼びかけられる。
秋田県では避難訓練も
一部の自治体も、ミサイル攻撃を現実の脅威として捉え始めた。
秋田県・男鹿市は3月17日、弾道ミサイルを想定した避難訓練を行った。全国初の例となる。秋田県の沖合には、これまで計3回にわたって北朝鮮のミサイルが着弾している。
前述の動画を配信するネット・オピニオン番組「THE FACT」は、この避難訓練の様子もレポートしている。参加者は市民センターに逃げ込むよう誘導されたが、そのことについて、「こういう室内に入りなさいと言っても、ミサイルがドンと来たら終わり」と不安を語る。とはいえ、他に逃げ先もない。
日本のミサイル防衛体制は、隙が多すぎる。
まず、ミサイルをそもそも撃たせないための「敵基地攻撃能力」がない。撃たれてから迎撃をする体制はあるが、同時に複数のミサイルが飛来した時に、全て撃ち落とせるとは限らない。いや、撃ち落とせない可能性の方が高い。
さらに、ミサイルが着弾した時に備えた「核シェルター」の整備も不十分であり、避難訓練もほとんどの自治体では行われていない。
ミサイル攻撃のリアリティが急に高まった今、日本は現実の問題として国防に向き合う時が来ている。(亮)
【関連動画】
【最新版】もし北朝鮮の核ミサイルで攻撃されたら?【被害想定】https://www.youtube.com/watch?v=xsxGRZxH5kg
全国初!秋田で北朝鮮弾道ミサイルを想定した避難訓練【ザ・ファクト】https://www.youtube.com/watch?v=X4_uDSQT_XA
【関連記事】
2017年3月31日付本欄 元北朝鮮兵器開発者は語る 「核ミサイルはもう完成している!」http://the-liberty.com/article.php?item_id=12803
2017年3月11日付本欄 元自衛隊幹部「今回の北朝鮮ミサイルは、関東地方を吹き飛ばせる」http://the-liberty.com/article.php?item_id=12703
2017年3月8日付本欄 北朝鮮がミサイル発射でトランプ政権との対決姿勢 日本もミサイル防衛と核の抑止力強化をhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=12689
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北朝鮮・ミサイル発射可能性で注目の「Jアラート」、もし鳴ったらどうすれば?─Yahooニュース
アメリカが4月に入って、原子力空母を朝鮮半島近海に派遣するなど、北朝鮮の核実験や弾道ミサイル発射に対して軍事的なプレッシャーを強めている。安倍晋三首相も「緊張が高まっている」という認識を示し、北朝鮮が新たなミサイル発射などを行うことに対する懸念が強まる中、「Jアラート」(全国瞬時警報システム)に注目が集まっている。
●サイレンの音は非常に不気味
内閣官房によると、Jアラートとは、弾道ミサイル発射や大津波などの緊急情報を人工衛星と地上回線の両方を使って、瞬時に伝達するシステムのことだ。
たとえば、弾道ミサイルなど、武力攻撃に関する情報は、内閣官房から消防庁のシステムを通して市区町村に提供されて、各地の防災行政無線(屋外スピーカー)が自動的に立ち上がる。その際に鳴るサイレンの音は非常に不気味だ。
また、消防庁は大手携帯キャリア3社と提携しており、その地域の住民には、「エリアメール」(ドコモ)や「緊急速報メール」(au、ソフトバンク)が届くことになっている。
●ミサイル関連で「Jアラート」が鳴ったら…
もし仮に、北朝鮮から弾道ミサイルが発射された場合、Jアラートは「鳴る」のだろうか。
内閣官房の担当者によると、北朝鮮からミサイルが発射されて、日本の領土・領海に飛来する可能性がある場合、Jアラートを活用するという。北朝鮮が2016年2月7日にミサイルを発射したときも、同日午前9時30分のミサイル発射に対して、9時34分ごろには「発射情報」が沖縄県内の住民に伝達されている。その手順は以下の通りだ。
「まず、ミサイルの
(1)『発射情報』を発信します。その後、ミサイルが通過しただけの場合は
(2)『通過情報』を発信します。万が一、領土・領海に落ちてくる可能性がある場合は
(3)『屋内避難の呼びかけ』をおこないます」(内閣官房・担当者)
内閣府は、(1)「発射情報」の段階では、テレビやラジオつけて、指示にしたがって避難することをすすめているが、領土・領海に落ちてくる場合は(3)屋内避難を呼びかけるということだ。なぜ「屋内」なのだろうか。
内閣官房の担当者は「爆風だったり、いろいろなモノが飛んでくるおそれがあるからです。ベストなのは『地下』ですが、近くにあるとはかぎりません。だから、できるだけ堅牢な建物に入っていただきたいと考えています」と話した。
弁護士ドットコムニュース編集部
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170415-00005970-bengocom-soci
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他、Jアラートについて