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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く11 その9 「東光台駅跡付近の線路跡です!!」

2014年11月10日 | 大洗巡礼記

 軌道跡が、道路脇より離れていった地点の付近に着きました。そのあたりを見て撮影していると、先ほど別れたばかりの老人が再びやってきて、あの辺だ、と指差して教えてくれました。わざわざ教えていたたき有難うございます、と述べると「いや家があっちなんでな」と軌道跡の先を指しました。


「それでな、線路はあの家の脇あたりを通って右に曲がっていたなあ」
「その線路の跡とか遺物とかは残ってるんでしょうか」
「そういうのは聞いたことないなあ、ここらはずっと松林だったんでな、そのなかを電車が走ってて、東光台の停車場の周りは一面の田んぼだったな」
「いまとは全然違うのですね」
「そうだ、全然違うな。このへんも住宅地になってから色々変わってしまって、昔の景色は何一つ残ってないんだ」


 老人は帰宅の道すがら、線路跡の位置を詳しく教えて下さいました。電車の事にも詳しく、時々機械に関する話がありました。機械に詳しいのですね、と言ったら、ニカッと笑いながら「昔は横須賀の海軍工廠にいて内燃機関の工員をやっとったよ」と打ち明けてくれました。


 老人がふと立ち止まり、右手を指して「ここが線路の跡だ」と教えてくれました。なるほどそんな雰囲気で、斜めに建物が建つ場所の地割が細長くなっているのが分かりました。


 それから反対側の空き地スペースを示しながら「そこをずっと通って、食堂の横まで行ったら東光台の停車場だ」と教えてくれました。道路が並行していますが、昔はこの道路は無かったそうです。
 老人とはこの交差点で左右に別れました。何度もお礼を述べました。水浜線の当時を知っている方にお話を聞ける機会は滅多にないと思うので、本当に有難かったです。


 軌道跡は、工場施設の横の駐車場などに転用されていました。宅地になっている所もありましたが、細長いスペースが一直線に続いている点は、いかにも線路跡だという雰囲気がありました。


 老人が「食堂の横まで行ったら東光台の停車場だ」と教えてくれた通り、「せんな里食堂」の前に広い駐車場があり、停車場の跡だと分かりました。このあたりで地割が広くなっているので、停車場にともなう広場のようなものがあったのでしょうか。


 東光台停車場から先へは、広い地割が続きました。宅地化によって昔の地割が変更されている可能性が高いと考えました。いまでは民家の敷地になっているところもありました。


 少し進むと、前方に東光台南の信号交差点が見えてきました。


 東光台南の信号交差点の西側では、軌道跡の面影は全くありませんてした。完全に宅地の地割になっていました。


 東光台南の信号交差点の東側には、再び軌道跡が見えました。


 交差点の角にはスーパーがあります。軌道跡がもう少し北にずれていたら、スーパーの駐車場になって消滅してしまっていたことでしょう。


 この軌道跡は、よく痕跡をとどめて廃線跡の情緒も濃厚です。大洗町内において、水浜線を偲ぶには最も適した範囲であろうと思います。


 軌道跡スペースの大部分は、工場施設横の駐車場になっていました。


 軌道跡の地割が良く残っているだけに、杭などの遺物もあるんじゃないかと思い、探してみましたらあっさりと見つかりました。


 杭の額内には「茨城交通」の交の字までが読めます。杭自体が赤く塗られていたようで、廃線後も茨城交通の所有地としての境界標としての役割を担ってきたのかもしれません。と言うよりは、まだ現在も茨城交通の所有地のままであるのかもしれません。


 さらにもう一本の杭を見つけました。赤く塗られているので、離れていてもよく見えました。


 こちらは「茨城」の字だけが読めました。先の杭と同じ質なので、同時期に作られて立てられたものと思われます。字体も現代風なので、大洗町内に残る各種の杭のなかでは新しい方に属するのだろうと推定しました。


 今回の探索結果を地図上にまとめました。ネット上に紹介されている東光台停車場の古写真を見ると、老人の話ともよく一致する景色があり、線路が一直線に続く様子も分かります。
 水浜線の詳細は、「地方私鉄1960年代の回想」というブログにて幾つか紹介されていますので、今回の探索において大いに参考にさせていただきましたが、景色がいまと全然違うのにはいつも驚かされます。大洗もめまぐるしく変化してきたのだ、と気づかされます。 (続く)

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