ステップ8から10までの工程では、車体の後尾についているソリとマフラーカバーを作りました。このうちステップ10のマフラーカバーが劇中と異なるので、ガルパン仕様への改造に取り組みました。
ステップ8が完了した状態です。今回のキットは、陸上自衛隊土浦駐屯地内武器学校に保存される実車への取材をふまえているそうですが、ガルパン劇中車輌の再現にあたっても同様の取材がなされているため、キットがほぼガルパン仕様に近いのもうなずけます。大体の工程は指示通りに進めていけるので、気軽に組み立てられます。
ステップ9に移り、日本陸軍においては「尾体」と呼ばれたソリ部分を順に組み立ててゆきます。細かいパーツの合いもピッタリで、国産メーカー品の有り難さが改めて感じられました。
どんどん組み立ててゆきました。サクサクと進んでゆくのは実に気持ちが良いものです。
ステップ9が完了した状態です。キットの指示通りに組み立てられるのは、ここまででした。
ステップ10で作るマフラーカバーは、エッチングパーツとなっていますが、網目状になっている点が劇中と異なります。劇中のマフラーカバーは、中国戦線に派遣された実車の写真にみられるような、丸い穴を等間隔にあけて並べた形になっています。ガルパン仕様では、現存する実車にはない部分が幾つかあり、目立つ部分の一つがマフラーカバーです。
劇中のワンシーンで見てみましょう。黄色の枠内に示したように、マフラーカバーには丸い穴が等間隔にあけて並べられています。キットのエッチングパーツの形状とは全く異なりますので、改造が必要になります。
エッチングパーツのPE2を切り出し、枠を残して網部分を切り取りました。金属部品とはいえ、薄くて華奢なので、指で軽く押しただけでも曲がってしまいます。ナイフで切るにあたっても、力を入れずに刃を少し当ててなぞる感じで切れば充分でした。
網部分を切り取った後に、プラペーパーを貼り付けました。
プラペーパーに丸穴をあける大体の位置を、鉛筆で書き入れました。縦と横の線が交差する所で穴を空けることにしました。
一ミリのピンバイスで穴をあけてゆきました。きっちりと等間隔に並べるのが難しく、雑な仕上がりになってしまいました。
治具のJ2にあてて曲げてマフラーカバーの形にしました。穴はもう一度爪楊枝で浚っておきましたが、穴の並びが不揃いなので、もう一度同じ方法で作り直しました。しかし、出来具合は大して変わらなかったので、ほどほどにしておこうと決めて、上画像のような状態にとどめておくことにしました。 (続く)
劇中の仕様に忠実に製作されて、感心します。
日本製のプラモデルの組みやすさ、画像からも伝わってきます。日本製品はスゴイですね(^u^)
八九式中戦車甲型のキットは本当に楽に組めますので、ガルパン戦車の中では一番作りやすいかもしれません。