ガーデンフィールズ オクダ

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今から4月まで咲き続けます!

2013年01月07日 22時58分16秒 | 学問

Kumomaup11
一般的に「クモマグサ」または「洋種クモマグサ」などの名で市販されており、交配種の一群です。高山植物として扱わなければならない植物のなかでも、育種や選抜が長年繰り返されてきただけあって、たいへん丈夫です。いずれも草丈は10~20cm弱で、多数の芽が集まってクッション状になっています。それぞれの芽の中心から花茎を伸ばし、直径2cm弱のウメに似た形の花を1~3輪、上向きに咲かせます。促成栽培された花つきの株が2月から出回ります。
 交配のもとになった種はヨーロッパ原産で、サキシフラガ・カエスピトーサ (Saxifraga caespitosa)、サキシフラガ・グラヌラータ(S. granulata)、サキシフラガ・ヒプノイデス(S. hypnoides)、サキシフラガ・モスカータ(S. moschata)、サキシフラガ・ロサセア(S. rosacea)などがあります。これらの種のほとんどは高山の岩場や岩の割れ目、礫原(れきげん)などに生えています。
 和名をクモマグサ(S. merkii var. idsuroei)という植物は、本州中部の高山の岩場に見られる多年草で、ほとんど市販されていません。日本では北海道に分布する基準変種のチシマクモマグサ(シベリアクモマグサ、S. merlii var. merkii) とともに、栽培至難のものです

日本の高山地帯の岩礫に自生する雲間草は、低地での栽培は難しく園芸化されていません。主に流通しているのは北欧産のものです。寒さには強いのですが暑さに弱いので大株の夏越しは困難です。花が終わった後株分けし鉢に植え替えて、風通しのよい半日陰で夏をすごさせるとよいでしょう