スリランカの標高600m付近に自生する植物で、日本にはタイ経由で花木として導入されました。高さ2mほどになる低木でよく枝分かれして、高温期(日本では夏)に直径3cm前後の純白の花を咲かせます。花びらは5枚で付け根の部分にも細かい花びらのようなものが見られますが、これは副花冠が発達したものです。
キョウチクトウ科の植物はつぼみの状態のとき、花びらの巻き方が上から見て右巻きのものが多いのですが、本種は逆の左巻きなのだそうです。一般的にはライティア属に分類されますがその形状の違いからワリダ属という別属に分類されることもあります。
純白の花は清楚で美しく、日本でも今後、夏向きの花木としてもっと普及するかもしれません。
日当たりを好みますが、真夏は直射日光を避けて半日陰の場所で育てます。
耐寒性がないので冬は室内に取り込んで日当たりのよい場所で育てます。15℃前後の気温を保てるとベストですが、土を乾燥気味に保ち半休眠状態にすると10℃くらいまで耐えます。
原産地では標高600m以下の多湿な環境に自生しています。水切れに弱いので土の表面が乾きかけてきたらたっぷりと水を与えましょう。
・夏は直射日光を避ける
・水切れに弱い
・越冬温度は10℃以上