学名 Bassia scoparia(=Kochia scoparia)
原産 アジア、北米
晩秋に枯れて葉を落とした枝を束ねてホウキに利用することからホウキグサの別名があります。学名のバッシア・スコーパリアの「スコーパリア」とは「ほうき状の」という意味です。秋に実る果実を食用や薬用にします。また、若い枝も茹でておひたしなど、食用にできるそうです。「枯れた茎はホウキ、果実は食用に」と実に無駄がないその利用価値の高さから江戸時代には広く栽培されてたそうです。秋田の特産品「とんぶり」はこのコキアの果実を加工したものでプチプチした食感と色合いから「畑のキャビア」などと形容されることもあります。漢方では、この果実を「地膚子(じふし)」といい、強壮剤や利尿剤としての効果があるそうです。
夏は爽やかなグリーン色の葉ですが、秋になると真っ赤に紅葉する姿が美しく、最近では観賞用に利用されることも多くなりました。こんもりとまとまった草姿も可愛らしい。また、枝先が白く色づく「アカプルコ・シルバー」などの園芸品種があります。
分類上、アカザ科コキア属から同科バッシア属に移されましたが、現在でも旧属名のコキアの名前で呼ばれることが多いようです。
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