簡潔に言えばこうなります。
「地域材・自然素材の家」を利用し、「高気密高断熱」仕様でなお且つ、誰もが手の届く家!でなければなりません。
地域材を利用することは地域の工務店にとって当たり前のことのようですがそうとも言えないのが現状です。他県の木材、集成材、外材というところもあります。
みやぎ材だからすべてがいいというわけでもありません。
適材適所で場所によっては外材の方がいい場合もあります。が基本はみやぎ材です。
それではなぜ、みやぎ材利用が基本なのか?
みやぎ材に携わっている方が多く、利用すると地域経済の活性化や地域住文化の継承、森林・林業の再生にも貢献することができます。
それで、国や県でも少しでも活性化すればと補助金が設けられ、みやぎ材を利用するようにうながしているのです。
地域材・自然素材だけでなく断熱性も良くしなければいけません。
この二つを求めると価格は上がってしまいます。
自然素材系のビルダーは、コンセプトがぼやけしまうことを恐れているのか両方を満足させようとはしていません。宮城県内のビルダーではないように見受けられます…。
省エネ住宅の最低基準は出来れば2ランクアップがいいと私は思っています。
2ランクアップというと北海道のレベルになります。
地域材・自然素材を利用し、省エネも2ランクがUPすると当然経費は掛かります。
でも、すごい金額にはなりません。
2ランクアップの省エネにより価格はあがりますが、あがった分は10年ぐらいで元が取れます。
そのためには断熱材をしっかり入れますが、それだけでなく気密もしっかり確保します。
気密をないがしろにすると断熱材の役割をしてくれません。
この「気密」を自然素材系ビルダーは問題視しています。
「息苦しくなると…。」
何を言っても聞いてくれるレベルの回答ではありません…。
Q値とは室内を室外より1℃暖かくするのに必要な熱量を単位温度差当たりの総熱損失量としてあらわし床面積で割った熱損失係数をQ値といいます。
H25年からUA値に変わり、外皮の面積で考えるようになりましたが考え方は同じです。
この数字が小さければ小さいほど断熱性能が良い!ということになります。
ちなみに…
宮城県の4地域(平野部)のQ値は2.4W/(㎡・K)です。(UA値は0.75)
北海道は1・2地域でQ値は1.6W/(㎡・K)になります。(UA値は0.46)
Q1(キュウワン、Q値:1.0)住宅仕様にするともっと経費がかかってしまいますので元が取れるのに約20年ちょっとはかかるでしょう。
予算があればお勧めしますが…誰にでも手の届く家とはならない金額になります。
せめてQ値:1.6レベル!であれば、誰にでも手の届く家になります。
それぞれの会社で考え方が違いますので、それを全く否定するつもりはりません。
大きい家でなくても広く感じるような…。
家にいて、ほっとする…。
居心地のいい…家。
誰もが手の届く、地域材・自然素材+省エネの家をつくっていきたいと思います。
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