美味しいランチの後は、少しブラブラしてみましょう。
とはいえ、外をウロつくのは暑い~。(^^;
というワケで、湊川駅から地下鉄に乗って新神戸駅まで移動しやってきたのは「竹中大工道具館」。
前から気になってた博物館で、子供が来てもあまり楽しめるような場所じゃないので、
夏休みの今でも空いてるかなと思って選んでみました。
外は激暑だけど、木でできた博物館の建物は見た目が涼やか。
こちらは竹中工務店が運営している日本で唯一の大工道具を展示している博物館で、消えてゆく大工道具を
民族遺産として収集・保存し、さらに研究・展示を通じて後世に伝えていくことを目的としているとのこと。
入場券(大人700円)を購入すると、チケットが鉋(カンナ)の形をしていて可愛いっ。
そしてシアターも兼ねているロビーは、木のいい香りが。
展示品があるのは地下1階と2階なので、返金式のロッカーに大きな荷物を預けてさっそく階段を下りていきます。
漆喰仕上げの外壁が見られる回廊がステキ。
展示室に入ってスグに目を引くのが、唐招提寺の模型。
2階分の吹き抜けになっていて、地下1階からは細工が間近に見られます。
「歴史の旅へ」コーナー。
木造建築の発達とともに歩んできた日本の大工道具。
ここでは先史時代から近代までの道具が展示されています。
石斧と鉄斧による伐り口が全然違うっ。道具が発達すると文化も発達していくんでしょうね。
木材を割ったり削ったりする道具。
鑿とクサビで丸太を打ち割る様子や、実際に削りくずなどに触れたりできて分かりやすいね。
大鋸を用いた挽割製材が、大迫力!
工程ごとの道具。こんなに多くを使い分けるなんてすごいなぁ。
東福寺の三門懸魚の模型。
家伝書「匠明」に記された棟梁に必要な5つの技(五意)「式尺の墨かね」「算合」「手仕事」「絵様」
「彫物」について解説されています。
儀式用大工道具なんてあるのね。
実用的なものに比べて、装飾がきらびやか。
「道具と手仕事」コーナーでは、さまざまな大きさや形の大工道具の種類やしくみ、使い方が紹介されています。
日本の大工道具は世界から見ても多様性と独自性があるんだそう。
私はここが一番楽しかった!
木材を組み合わせる接合部分「継手仕口」がイロイロ紹介されていて、実際に触ることもできます。
クギを使わずに接合するのがすごいよね~。
どうやって外せばいいか分からないほど入り組んでいるものもあるし。(笑)
「使い込まれた大入鑿(おいれのみ)」(左)。
最後にはこんなにすり減っちゃうんだ!
日本以外の道具も紹介されています。
こちらはヨーロッパの道具で…、
コチラは中国の道具。
中国のは日本に似たものもあるね。
お次は地下2階へ。
階段を降りたところにあった「一升瓶に矢」の展示。
その名の通り、一升瓶に矢が刺さってるんだけど矢は途中で継いでいないとのこと。
瓶の栓も抜かれておらず、ちゃんとお酒が残っています。
さて、どのようにして矢を通したのでしょうか? 答えは博物館で!
さっき上から見ていた唐招提寺の模型を、今度は下から。
ここでは伐木製材道具や、木の個性が分かる展示が。
木の性質を最大限に引き出すべく、匠たちは木のクセを読み適材適所に使います。
「和の伝統美」コーナーでは「茶室スケルトン模型」が。
茶室の実物大模型で、作りが細かい!
細かいといえば、こちらの「組子細工」。
こういう作品がたくさんある場所とかがあれば、見に行ってみたいなぁ。
これにて見学は終了。
最後にお庭を眺めながら利用できる休憩室があるとパンフレットに書いてあったので行ってみることに。
ちなみに休憩所は博物館とは別の建物になっているので、いったん外に出てから向かいます。
分かりにくい場所にあるからか、誰もいない。(笑)
小さいけれど枯山水があるお庭が見渡せて、自動販売機が置いてありました。
帰りは新神戸駅から三宮まで歩いて、熱い体を冷やすべくパフェを食べて帰ってきました。
それにしても今日は(も?)、1日中めちゃくちゃ暑かった!
移動ぐらいしか外を歩いてないのに帰る頃にはフラフラで、夏休み初日にして、もうすでに引きこもりしたくなってしまった。(^^;
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