年に3回と決めているカープ考です。
CS進出が断たれてBクラスが確定した時点で書こうと思ったが、「少々の冷却期間を置いて」と自粛していたら電撃的に新井貴浩政権に移行してしまった。
故野村克也監督の「監督の采配如何で勝つのは年間で2・3試合」との言葉通りならば、戦力低下しているカープの短期再生は新井監督と雖も困難であろうが、頑張って欲しいものである。
今期のカープを眺めると、日替わりスタメン・猫の目打線によって、中途半端なユーティリティープレーヤーを量産したことが挙げられると思うが、それにもまして全体的にベンチが暗らかったことが印象的である。
新井監督は会見で「球団に背番号15(永久欠番)をお願いしたが、本人(黒田博樹)に頼めと一蹴された」と笑わせていたが、この明るさが今のカープに必要だろうと思っている。さらに、カープの真骨頂であった「胃袋が汗をかく(OB木下二塁手談)」猛練習」の伝統にさりげなく触れていることから、緒方・佐々岡体制ではその伝統も薄らいでいたのかもしれない。
新井監督には、打撃陣・投手陣の強化と多くの課題が突き付けられているが、まず取り組んで欲しいのは「積極プレイ」への意識改革であるように思う。カープのチーム打率はリーグトップであったが、安打の多くが2死からの単打で。これは2死であるために「ノーサイン」の気楽な場面では力を出せるが、待球・ヒットエンドラン・バント等のサイン下では結果を出せないことが大きいのではと思っている。今期の交流戦が惨憺たる結果に終わったのは、パリーグの積極的な試合運びに対応できなかったことが大きいのではないだろうか。
恒例の故無き恨み節を語れば、Bクラス転落はヤクルトの恩知らずの結果である(苦笑)。ヤクルトが楽に優勝できたのはカープが2位DENA・3位阪神に大きく勝ち越したことが大きいにも拘わらず、優勝決定後には阪神・DENAにはコマ落ちで力無く敗れ、カープ戦で勝敗の帳尻を合わせた結果である(大蔑笑)。こんな意見は、選手やプロ野球全体に対する冒瀆と非難されるだろうし、なによりも自分自身が本当に思ってはいないが、こんなことを言いたくなるほどに終盤におけるカープの戦績は目を覆いたくなるものであった。
秋季・春季キャンプ、FA選手の獲得、外人選手の取捨、ドラフト等々、フロントの資金力と新井監督の力量・手腕が試される日々が続くと思うが、出戻り新井を気にすることなく「真正カープ」再来に努めて欲しい。
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