山際経済再生相が事実上更迭された。
伝えられる山際大臣の統一教会教祖に対する姿勢は、単なる票欲しのリップサービスの域を超えているので記憶力の減退を併せ考えれば更迭は当然であるが、ここでも岸田総理の情勢判断の未熟さと決断力不足が露呈したと思っている。
この年齢になれば、「多く(多分)の人は多かれ少なかれ脛に傷を持っており、それを隠すことで社会性を保っている」と思っている。それ故に、大臣候補に挙げられれば身体検査に「大丈夫・潔白です」と答えるに決まっているので総理には任命責任などは無く、ただ要求されるのは任命した大臣の品性・能力を見極めての適格性判断と不適格大臣の交代・更迭の決断であると思う。
岸田総理の長所は「聴く力」であるとされているが、利害の異なる多くの人の意見を聞けば聞くほど雑念が生じるのは当然で、導き出した結論は凡庸な平均値で、なお悪いことには「聴く」ことに長時間を要して時宜を失ってしまうことである。軍・官・民を問わず「指揮官は孤独である」と云われるのは、この機微を端的に表したものと思っているので、孤独に徹し得ない議員は指揮官・総理に立つべきではないと思う。
防衛省が「現在の弾薬保有量は所要の6割程度」と発表した。
最高軍事機密である弾薬保有量を発表すること自体が世界史的にも類例がない愚挙であるが、それほどに自衛隊の継戦力が危機的状態にあることを物語っていると思える。6割の保有量と云うのが、どのような算定で導き出された数字かは知る由もないが、正面部隊装備武器の弾薬保有量が定数の6割ということは考えられないので、おそらく定数射耗後の再補給所要を加味した数字と思いたいが、暗澹たる数字であるのは間違いのないところと思う。
想像の域を出ないが、自衛隊の実射訓練には直接的な弾薬料金に加えて付随的にも多額の費用が掛かるので、多くの訓練をシュミレーション装置を使った訓練に置き換えているのではないだろうか。自衛隊の格言に「訓練は実戦の如く。実戦は訓練の如く」とあるが、護衛艦の実弾射撃を考えても、各回ごとに天象、海象、通信、電波、武器の状態が一様でなく、それぞれに適応して成果を上げ得るように乗員の練度を挙げるためには実弾を使用した訓練が欠かせない。願わくば、弾薬保有量を再考・再整備するに当っては、平時の訓練機会増加をも考慮して欲しいものである。
野党は山際大臣の首級に続く攻撃対象を探していると伝えられる。今国会におけるもう一つの争点は紛れもなく防衛力整備の限界を見極めることであった筈であるが、不得手な防衛に手を染めるよりも、安易な倫理・懲罰にいそしんでいるように思える。
国内の倫理騒動を別に、アメリカ次期大統領への政策提言を主命題とするシンクタンクでは日本と韓国に核武装させることが論議されていると報道され、韓国国内でも核武装の是非に対する議論が起こっていると報じられている。
エングン(円軍&援軍・友邦)を 忘れてクビ(首級)に 狂奔し・・・お粗末!!
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