立憲民主党の代表選に注目している。
現在、下馬評と云うよりも、自薦・他薦・報道辞令を総合すると、立候補者には小川淳也氏、泉健太氏、馬淵澄夫氏、大串博志氏が挙げられている。
各派閥の動向を観ると、枝野氏の入会と顧問就任を決めた党内最大派閥の「サンクチュアリ(26人)」は小川氏を、泉健太氏が率いる「新政権研究会(20人)と若手・中堅議員を中心とする「直諫 の会(11人)」は泉氏を推す声が高いとされているが、菅直人氏が会長を務める「国のかたち研究会(16人)」は勝ち馬に乗るべく様子見の状態とされている。
自民党総裁選には高市・野田氏と2名の女性候補が出馬したため、ジェンダー平等を看板とする立民の代表選に女性候補がいないのは外聞が悪いとして、負け必至の噛ませ犬としての女性候補を立てる動きもあり、蓮舫氏、森裕子氏の擁立を模索する動きもあるが、蓮舫氏は枝野氏の操り人形に過ぎず、森氏は諸事反対の急先鋒・旗振り役であったことから提案型政党への衣替え看板に相応しくないとされ、将に「帯に短し襷にも短し」の人材難を露呈している。
また、小川氏で一本化するとみられる「サンクチュアリ」内部にも、小川氏が希望の党出身者であることから「代表は旧立民結党以来の議員であるべき」との声が根強いとされているが、これを聴く限り【(影の枝野)将軍を支える大老・老中は譜代に限る】とした江戸幕府の構造・意識にも通じるかのようである。
第2次岸田総理を選出した今国会の首班指名投票で共産党は枝野氏に投票したが、共産党としては今回の選挙協力の事実や立民内閣での閣外協力という言質を新代表に認知させるための行動であろうと思っている。これは、一旦手にした橋頭堡は死守して更なる拡大を目指すという、共産党の伝統的な革命戦略の表れとも感じられる。
立民の新代表が誰となるにせよ、いったん動き出した共産党との紐帯・立民の極左傾斜をどうコントロールするのか、目が離せない。
立民のシンパシーである朝日新聞の世論調査でも立民支持者の6割が「選挙協力は間違い」とし、立民の選挙母体とされている連合の会長も「選挙協力で投票先を失った」と述べているように、共産党との関係(腐れ縁)は、喉に刺さった小骨のように新代表を苦しめることだろう。
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