アメージング アマデウス

天才少年ウルフィは成長するにつれ、加速度的に能力を開発させて行きました。死後もなお驚異の進化は続いています。

つまらなくなったリドリー、エイリアンコベナント

2018-03-05 09:58:59 | 映画

 リドリー・スコットは終わったのでしょうか? 弟のトニースコット監督が他界してからの作品が精彩を欠いています。特にエイリアン・コベナントを見てから特に感じるようになりました。
 リドリースコットはお気に入りの監督の一人でした。弟と切磋琢磨して数々の傑作を制作してくれました。エイリアン、ブレードランナー、ブラックレイン、グラデテエィター、ブラックホークダウン、キングダムオブヘブン。いずれも傑作です。が、それ以降の作品はどんどん面白くなくなって来ました。
 リドリーの最高傑作はなんといってもキングダムオブヘブンです。アメリカで制作したにもかかわらずキリスト教徒とイスラム教徒を平等に描いていました。いや、むしろ十字軍が侵略者(悪)でイスラム教が侵略と虐殺に立ち向かうヒーローという感じさえさせたため、意外と英語国では観客動員が伸びませんでした。
 また、ディレクターカットと続編の常習者でもあります。だいたい彼の作品は長いんです、三時間を超える方が常識で、公開される時には二時間ほどに再編集されてしまいます。
 ブレードランナーはディレクターカット版に完全版等と、私の記憶では四五本有って、ラストが微妙に違います。いちか比べて見るといいですよ。ハリソンフォードとショーンヤングがともにレプリカントで逃避して自由に旅立つというラストが一番好きです。

 キングダムオブヘブンの続編として企画されたのがロビンフッドでしたが、その意味では完全な失敗作でした。ラッセルクロウ、ケイトブランシェット、ウイリアムハート、マックスフォンシドーが名を連ねていたので相当期待したのですが、リドリー作品としては駄作の方にはいります。

 エイリアンコベナントもプロメテゥスの続編として企画されていてたようですが、エリザベスショー役の降板などで大分内容が変わってしまったようです。
 主役は移植船コベナントとロボットのディビットです。ディビッドの創造主が人間で、その人間を創造したのが誰なのか? というのがテーマになっているようです。

 プロメテゥスの生き残りショウ博士とデイビッドが、人間を創造し破壊しようとしているエンジニアの惑星にたどり着いて十年後、コベナント号が二千人の移植者を乗せて航行している時に、トラブルに巻き込まれて、エンジニアの星に誘導されてしまいます。
 乗務員が進化型エイリアンに全滅させられそうようになった時、ディビットに救われます。ショウ博士は着陸時の事故で死亡し、ディビットはエイリアンの研究を極め、進化した彼らを創造し、人間の創造主かもしれないエンジニア達を虐殺していました。
 ディビッドは神になろうとしていたのです。どうやらショウ博士はエイリアンの母胎として実験台にされてボロボロになって死んだようです。コベナント号乗員はダニエルズ一人を残してエイリアンの犠牲なり、ディビットと共に地球に向かいます。コベナント号にはディビッドが創造したエイリアンの幼虫が無数に保管されていました。
 コベナント号のロボットの助けで睡眠カプセルに入るダニエルズは、睡眠の直前彼がディビッドだと気づきますが手遅れでした。きっとダニエルズもエイリアンの母胎にされ、無数のエイリアンが神になろうとしているデイビッド率いられて地球に到着するむのでしょうか? 神々のワルハラのに入場行進曲(ワグナー)ともに。

 プロメテゥスの方が遙かに面白くあらゆる面でクォリティ高かったですね。まあエイリアンの最終作になるはずですから。エイリアンとはアプローチが違うのでガッカリする可能大ですが。・・・兎に角リドリーの次回作に期待しましょう! 
GOROU
  2018年3月5日

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