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ロシア大統領府へのドローン攻撃、背後にいるのは誰か2023.05.05David Hambling

2023-05-06 15:26:53 | 連絡
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2023.05.05 
David Hambling  
Contributor

Author of 'Swarm Troopers: How small drones will conquer the world,' following cutting-edge military technology in general and robotic systems in particular. New time-travel adventure 'City of Sorcerers' out now in paperback and Kindle.
『スワーム トルーパーズ: 小型ドローンが世界を征服する方法』の著者 最先端の軍事技術全般、特にロボットシステムに続いています。 新しいタイムトラベル アドベンチャー 'City of Sorcerers' 現在ペーパーバックとKindleで発売中。
 
 
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3日夜に2機のドローンがロシア大統領府(クレムリン)を攻撃したとロシアは主張している。

プーチン大統領はその時不在だったが、ロシア当局はこの攻撃をウクライナによるプーチン大統領暗殺の試みだと非難した。
ウクライナのゼレンスキー大統領はすぐに自国は関与していないと明言した。
「プーチン大統領やモスクワを攻撃しない。我々は自分たちの領土で戦っている。自国の村や都市を守っている」とゼレンスキー大統領は訪問先のフィンランドでメディアに語った。
多くの人が疑っているように、偽旗攻撃だったのだろうか。
攻撃をとらえたとされる未確認の動画には、爆破前にドローンが宮殿のドームを通過する様子が映っている。
ドローンは小型の固定翼タイプだ。
この手のものはネットで販売されている中国製の工作キットで簡単に組み立てることができるため、アリババ・ドローンというニックネームがつけられており、ウクライナ軍が長距離攻撃でよく使っている。
特に9500ドル(約127万円)のMugin-5をベースにした攻撃ドローンは、クリミアなどでの複数の攻撃で確認されている。
また、ロシア軍も同じドローンを使用している。
飛行時間7時間
Mugin-5 Pro 5000mm Carbon Fiber UAV Platform
$9,499.00

のMugin-5の航続距離は数百マイルにおよぶため、どこからでも飛んでくる。ただし、正確な航続距離は燃料ではなく搭載された弾頭の重量によって異なる。
 中国から輸入した部品で組み立てられていることから、仮に法医学的な検査が可能であったとしても今回のドローンがウクライナ人によるものなのか、あるいは多くの人が疑っているようにロシア政府の代理人によるものかはわからない。
ドローン作戦の特徴として否認能力が挙げられ、ドローンがどこから来たか証明するのは往々にして困難、あるいは不可能だ。
おそらく偽旗説に対する最大の反論は、今回の攻撃がロシアに利益をもたらさないというものだろう。
ある人は「彼らは何をするつもりなのか。残虐にウクライナに侵攻するのか」とツイッターに投稿した。
 ロシアはすでに弾道ミサイル「極超音速」ミサイル、巡航ミサイル、地上攻撃用に再利用されたS-300地対空ミサイル、数百機のイラン製攻撃ドローンなど、持てるものすべてをウクライナ攻撃に投入している。
さらにエスカレートさせるという選択肢はほぼない。プーチン大統領はこれは戦争ではなく単なる「特別軍事作戦」だと主張し、本格的な動員に抵抗してきた。これまでの招集は十分困難なものだった。
ロシアはゼレンスキー大統領を狙った報復の可能性を示唆したが、侵攻当初最初からロシアはそうしている。
①1つは、ロシア国内の反プーチン派がモスクワ市内から飛ばしたというものだ。
この場合、いくつもあるロシアの防空システムを通過する必要がなく、警戒もほぼ招かないため、ウクライナ国内からの攻撃よりもはるかに容易だ。
反プーチン派はこれまでにも列車を爆破するなどの抵抗活動を行ってきた。
安価でリスクが少なく、追跡も不可能なドローン攻撃は当然の戦術だ。
興味深いことに、ロシア議会は個人によるドローン輸入を禁止する法律を起草中で、これは明らかに今回のような攻撃を恐れているからだ。
民生用ドローンを武器に変えるのにスキルはそれほどいらない。
メキシコの麻薬カルテルは数年前からドローン爆弾攻撃を警察や他のカルテルに行っている。
今後、ドローンがあちこちで反抗勢力にますます使用されるようになるだろう 
➁もう1つ、おそらくより説得力のある可能性として、今回の攻撃はウクライナの独立したグループによって行われたというものがある。
ウクライナのフィンテック起業家でドローン開発者のウォロディミール・ヤツェンコは、ロシアの戦勝記念日の5月9日にモスクワの赤の広場にドローンを着陸させることができたウクライナのドローンメーカーに50万ドル(約6700万円)の賞金を贈呈すると発表した。
ヤツェンコの会社のドローンも参加するが、賞金の対象にはならないという。
ヤツェンコはドローンは爆発物を搭載するのではなく、適切なスローガンを掲示することを提案しているが、防衛側がスローガンを見たとしても集中砲火を浴びることになりそうだ。
また、そうしたものはロシア軍にとって大きな屈辱となるだろう。
4月24日にモスクワ郊外で発見されたドローンは戦勝記念日の侵入のための練習だと考えられている。
 ロシアの防空にとっての真の課題は今後待ち受けている。
今年初め、国防省の建物の上などモスクワ周辺の戦術的に重要な場所に防空を導入した。
たとえドローンがゼレンスキー大統領の命令によるものでなくても、また武装していなくても、ロシア政府にとって非常に目に見える挑戦となる。
1987年にロシアが当時の西ドイツの10代、マティアス・ルストが操縦する小型飛行機のインターセプトに失敗したのは有名な話だ。
ルストは飛行機を赤の広場に着陸させた。
大統領府へのドローン攻撃の映像は、もしそれが本物であればの話だが、広範囲をカバーする電波妨害装置やその他の新しい装置にもかかわらず、ロシアはまだインターセプトに失敗していることを示唆している。 
ロシア当局はモスクワの防衛を向上させると約束している。
しかし、モスクワを守るために対空砲や地対空ミサイルを持ってくれば、長距離ドローン攻撃から飛行場や弾薬庫、燃料庫を守るためのものが減ることになる。また、神風ドローン攻撃が毎日ある前線の弱体化にもつながる。
今年の戦勝記念日のイベントはモスクワ以外の地域では中止となった。
軍事パレードは5月9日にモスクワで行われ、怪しいドローンによって邪魔されるだろうか。
大統領府へのドローン攻撃は多くのロシア人にとって祝うはずだった日を不安に空を眺める日に変えてしまっただろう。
誰の犯行であれ、ウクライナにとっては明らかな勝利のようだ。




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