大聖堂の後ピロッタ宮殿に向かった。宮殿前は広場になっており、涼し気に水をたたえた空間もある。
入口は一般通路と兼用になっている。
従って自転車も含めた通行人が頻繁に行きかう、アーケード付きの道路のような感じ。
宮殿内で最初に入ったのが、ファルネーゼ劇場。ヴィチェンツァにあるオリンピック劇場をモデルにしたヨーロッパ最古の劇場の1つとされ、とても美しい円形の建物になっている。
アーチが連なる観客席のリズミックな面白さが印象的だ。
ちょうど演奏会のリハーサルを垣間見ることが出来た。
改めて全体を俯瞰してから、同じ敷地に中にある国立絵画館に移動。
パルマ公ファルネーゼ家のコレクションを中心とした美術館だ。ここは、午後には入場料が安くなっており、ちょっと得した気分。一部見学ができないエリアも設置されていたが、私の目的はコレッジョなので問題なし。
「スカラ座の聖母」など珠玉の作品はじっくり眺めることが出来た。
中でも「階段の聖母」の美しさにはしばし息を止めて見入ってしまった。
フレスコ画で聖母の頭の一部分が欠けてしまっているが、そんなことも気にならない。何と優雅な聖母像なのだろうか。
同じタイトルの全く欠けていない絵もあったが,なぜか欠けた絵の方が美しさに加えてはかなさの要素が濃くなっているようで、心に深く染み入ってしまった。
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