新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

隅田川⑧ 江戸の街が再現された深川江戸資料館、豊海橋、隅田川大橋

2018-01-25 | 東京探訪・隅田川の橋

 北上して清澄庭園付近まで来ると、深川江戸資料館がある。江戸時代の深川の街並みをそっくり再現した館で、すっぽりと江戸にタイムスリップできる。

 館内2階に上がると、下町の屋根が見える。よく見るとネコが1匹。

 夕暮れの長屋の通り。情緒豊か。

 隅田川の川べりに立っているよう。

 この家では、当時の八百屋の店先が再現されている。並ぶ大根やニンジンはどれも本物。野菜は季節によって変えられるという。

 船宿「升田屋」。こうした宿が当時の川端にはたくさん並んでいた。

 横丁の通り。この辺りから今にも鬼平が出てきそう。

 船宿前のたたずまい。ここから猪牙船に乗って吉原などに繰り出す客も多かった。

 庶民の一般的な住まい。とても質素だ。家具などもそっくり復元されていた。

 とても情緒たっぷりの資料館だった。


 さて、隅田川べりに戻った。永代橋の西詰、日本橋川が隅田川に流れ込む河口に架かるのが豊海橋だ。初代の橋は1698年完成で、乙女橋又は女橋と呼ばれたこともあるとか。

 真っ白で瀟洒な橋は永代橋からも良く目につく。永代橋との調和も考えて、はしごを横にしたような形が採用されたという。

 この橋からの景観について永井荷風は「豊海橋鉄骨の間より斜めに永代橋と佐賀町辺の灯火を見渡す景色。今宵は名月の光を得て白昼に見るよりも雅趣あり」(断腸亭日乗)と書いている。


 本流に戻ろう。永代橋の1つ上流には隅田川大橋がある。

 上に首都高速9号線が走る二階建ての桁橋になっている。


 永代橋から眺めていると、ちょうど遊覧船が大橋に向けて遡って行くのが見えた。その向こうには東京スカイツリーが、はっきりと捉えられる。


 橋周辺だけを歩いていると気が付かないが、隅田川大橋のすぐ西側は水天宮。そこから人形町、日本橋など、地下鉄を使えばすぐに東京都心に入ってしまう。



コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 隅田川⑦ 永代橋から門前仲町... | トップ | 隅田川⑨ 清州橋。昼から夜へ... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
江戸 (がーこ)
2018-01-27 11:25:19
こんにちは!

深川江戸資料館ステキですね♪
祖父の影響で小さい頃はよく時代劇を見ていたので、いまだに好きです。

そのドラマの世界に入れるようで、行ってみたいです!
返信する
情緒たっぷり (gloriosa)
2018-01-27 12:02:32
がーこ様

 深川江戸資料館は、特に期待もなく入ったのですが、意外にも江戸情緒たっぷりの面白資料館でした。ちょっと暗めの照明も当時の世界を表現していましたし、小道具や家の造りなどもしっかり検証して作っているようでした。江戸をイメージするのに格好の場所でしたよ。
返信する

コメントを投稿

東京探訪・隅田川の橋」カテゴリの最新記事