北上して清澄庭園付近まで来ると、深川江戸資料館がある。江戸時代の深川の街並みをそっくり再現した館で、すっぽりと江戸にタイムスリップできる。
館内2階に上がると、下町の屋根が見える。よく見るとネコが1匹。
夕暮れの長屋の通り。情緒豊か。
隅田川の川べりに立っているよう。
この家では、当時の八百屋の店先が再現されている。並ぶ大根やニンジンはどれも本物。野菜は季節によって変えられるという。
船宿「升田屋」。こうした宿が当時の川端にはたくさん並んでいた。
横丁の通り。この辺りから今にも鬼平が出てきそう。
船宿前のたたずまい。ここから猪牙船に乗って吉原などに繰り出す客も多かった。
庶民の一般的な住まい。とても質素だ。家具などもそっくり復元されていた。
とても情緒たっぷりの資料館だった。
さて、隅田川べりに戻った。永代橋の西詰、日本橋川が隅田川に流れ込む河口に架かるのが豊海橋だ。初代の橋は1698年完成で、乙女橋又は女橋と呼ばれたこともあるとか。
真っ白で瀟洒な橋は永代橋からも良く目につく。永代橋との調和も考えて、はしごを横にしたような形が採用されたという。
この橋からの景観について永井荷風は「豊海橋鉄骨の間より斜めに永代橋と佐賀町辺の灯火を見渡す景色。今宵は名月の光を得て白昼に見るよりも雅趣あり」(断腸亭日乗)と書いている。
本流に戻ろう。永代橋の1つ上流には隅田川大橋がある。
上に首都高速9号線が走る二階建ての桁橋になっている。
永代橋から眺めていると、ちょうど遊覧船が大橋に向けて遡って行くのが見えた。その向こうには東京スカイツリーが、はっきりと捉えられる。
橋周辺だけを歩いていると気が付かないが、隅田川大橋のすぐ西側は水天宮。そこから人形町、日本橋など、地下鉄を使えばすぐに東京都心に入ってしまう。
深川江戸資料館ステキですね♪
祖父の影響で小さい頃はよく時代劇を見ていたので、いまだに好きです。
そのドラマの世界に入れるようで、行ってみたいです!
深川江戸資料館は、特に期待もなく入ったのですが、意外にも江戸情緒たっぷりの面白資料館でした。ちょっと暗めの照明も当時の世界を表現していましたし、小道具や家の造りなどもしっかり検証して作っているようでした。江戸をイメージするのに格好の場所でしたよ。