新イタリアの誘惑

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寺社巡り。東京① 神田明神には平将門からアニメも銭形警部の先祖も。

2020-07-14 | 寺社巡り・東京

 自由気ままに外出することは、依然難しい状況が続いている。そこでこれまで取りだめていた素材を生かして、寺社、教会など東京の宗教施設を巡る空想ツアーを企画した。

 まずは神田明神から。何度も訪れているなじみ深い神社からスタートしよう。立派な本殿。築何百年?といった古そうなイメージだったが、実はこの本殿が完成したのは1934年。しかも、鉄骨鉄筋コンクリート造りという予想外の建物だった。

 本殿に入る前、最初にくぐるのは隋神門。こちらは総ヒノキ造りの木造建築だ。こちらの方が優雅で美しく感じる。

 神田明神は江戸城の鬼門にあたる北東に建てられ、総鎮守社に定められて徳川家の守護の下に江戸庶民の信仰を集めてきた。

 祀る神は3体。

 


 一の宮は大己貴命。大黒様のことで、高さは6m。石造りの大黒様としては日本一の大きさとのこと。
 
 二の宮は少彦名命。恵比寿様だ。大海原を渡る恵比寿様(円の中央付近、金の像)の姿を表現しているそうだ。
 そして、三の宮は平将門命。935年、東国独立宣言をした「平将門の乱」で戦死したが、その首は神田明神付近に葬られたとされる。その後、疫病の流行もあり,祟りではないかとされ、供養とともに神として祀られた。反乱者が神とされる、珍しい例だ。
 
 一方で、近年は新たなムーブメントも起きている。「ラヴライヴ!」というアニメでここが舞台となったことがきっかけで、2019年には「訪れてみたい日本のアニメ聖地」の1つに認定された。これを機に江戸三大祭りの1つである神田祭のポスターもしっかりアニメ調だった。
 
 絵馬にもイラストがわんさか。
 境内にある歴史を伝えるスペースの絵も、なんとなくアニメ風に見えてしまう。
 ちょっと変っているのは、狛犬の立ち位置。通常は横向きなのだが、ここの狛犬は堂々と正面向き。しかも偉そう。
 
 そういえば、奥の末広稲荷神社のキツネもやたら威風堂々。
 
 オールドマニア向けといえば「銭形平次の碑」。野村胡堂原作の人気時代物「銭形平次捕り物控」で、主人公銭形平次が神田明神下に住んでいたとの設定だったため、日本作家クラブが発起人になり碑が立てられた。
 発起人名にはそうそうたるメンバーが並んでいる。
 
 その横にちょこんと脇役のがらっ八こと八五郎の碑もあった。 なお、アニメ「ルパン三世」に登場する銭形警部は、銭形平次の子孫ということになっているらしい。
 最後に、昨年の神田祭の模様を少々。
 
 
 今年は中止になってしまったが、来年はまた盛大に行われる状態に戻っていてほしいものだ。
 

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