新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

目の覚めるような水面のブルー、街を描いたドゥオモの天井画

2017-11-03 | ボーザ・サルディーニャ

 朝目覚めると、有り難いことに今日も空はさわやかに澄んでいる。外に出た。テーモ川の水は見事なコバルトブルー!

 対岸に並ぶ建築群は、昔なめし皮の製造所だった工場だ。

 昨夜は寂し気に打ち捨てられた風情だったボートも、朝見るとさわやかにさえ見える。

 ベッキオ橋も青空の下ですっきりとしたその姿を見せている。

 橋を渡るとすぐにドゥオモの姿が見えてくる。

 その前で油を売っているおじいさん連中に挨拶をした後、ドゥオモの中に入ってみた。

 主祭壇は、最奥の中央に。

 そのすぐ手前にクーポラの円天井。

 聖母の像なのか、優しい表情。

 天井に描かれた絵をよく見ると、左下の部分に山頂の城壁やベッキオ橋などボーザの街がちゃんと描かれていた。こんな地元の風景のある天井画は、ローマやフィレンツェといった歴史のある都市以外では珍しい。

 もう1つの天井画は聖母被昇天と思われる。

 ライオンが魚を抱えている像。さすがに海辺の街らしい。

 もう1度天井を見上げる。細かな装飾がなされていることが解る。

 規模は小さいけれど、とても地元民に愛されているドゥオモのようだとの印象だった。さあ、今度は山頂の城を目指そう。




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