朝目覚めると、有り難いことに今日も空はさわやかに澄んでいる。外に出た。テーモ川の水は見事なコバルトブルー!
対岸に並ぶ建築群は、昔なめし皮の製造所だった工場だ。
昨夜は寂し気に打ち捨てられた風情だったボートも、朝見るとさわやかにさえ見える。
ベッキオ橋も青空の下ですっきりとしたその姿を見せている。
橋を渡るとすぐにドゥオモの姿が見えてくる。
その前で油を売っているおじいさん連中に挨拶をした後、ドゥオモの中に入ってみた。
主祭壇は、最奥の中央に。
そのすぐ手前にクーポラの円天井。
聖母の像なのか、優しい表情。
天井に描かれた絵をよく見ると、左下の部分に山頂の城壁やベッキオ橋などボーザの街がちゃんと描かれていた。こんな地元の風景のある天井画は、ローマやフィレンツェといった歴史のある都市以外では珍しい。
もう1つの天井画は聖母被昇天と思われる。
ライオンが魚を抱えている像。さすがに海辺の街らしい。
もう1度天井を見上げる。細かな装飾がなされていることが解る。
規模は小さいけれど、とても地元民に愛されているドゥオモのようだとの印象だった。さあ、今度は山頂の城を目指そう。
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