漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

待ち人(1/10) 意外に正攻法? 

2007年07月01日 17時21分43秒 | 第3話/待ち人

 一週間の間にご覧下さった方々、どうもありがとうございます。
まあ、マーシィ君ったら、作者自身が言うのも何ですが、可愛いじゃないですか。
今から、いつかは来るお別れの時がもう寂しいような・・・。

 ・・・とか何とか言っちゃって、実は「ジェントル・ウーマン」にも
味のある脇役として出てくれるからいいんですけどね。
でもね、その時はもう若くて綺麗なフランス男子じゃないから。

 ところで、作者は昨日DVDで「トリスタンとイゾルデ あの日に誓う物語」を見てみたんですよ。
DVDの発売とレンタルが6月だってんで、最後の日になってしまいましたが、レンタルして見ました。
中世起源の悲恋物語で、L.スターンの「トリストラム・シャンデイ」とは主人公のファーストネームが
同じって他に一見関係はありません。
これら二つの話について作者は、

「トリスタン(もしくはトリストラム)とイゾルデ(イズールト)」を、
<悲劇の―または真面目な旧トリストラム物語>
と呼び、

「トリストラム・シャンディ」の方は、
<喜劇の―またはお笑いの新トリストラム物語>

と呼んで、実は思いっきり差別(?)しています。(―Alas,なぜ「笑」は作者の苦労とは裏腹にいつになっても地位が低いのだろうか!)

 実は「トリスタンとイゾルデ」の方が前から知っている話で、百科事典の目次の順番でまず、
「トリスタンとイゾルデ」とあって、
次にエドウィン・アーリントン・ロビンソン(1869-1935年)作の散文詩「トリストラム」と続き、
その次に「トリストラム・シャンディ」と並んでいて、
そこからL.スターンの小説の存在を知ったのです。

 一見二つの話は無関係のようですが、「トリスタンとイゾルデ」の話を知ってから、
「トリストラム・シャンディ」を読むと、ある事が簡単に分かるのでした。

<次回の更新は7月7・8日の予定です。>







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