漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

ここだけの秘密(8/19) She’s Lady Jane

2008年11月23日 16時25分12秒 | 第11話/ここだけの秘密

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ランズバーグ夫人が長女と言うからには、姉妹が何人かいたという事になりますが、
姉妹との間に恋愛や結婚に関わる何らかのトラブルがあったのでしょうか?
また、実家には兄上様か弟君はいたのでしょうか?
貴族の家柄ですから、家督や財産の相続問題等もあったのでしょうか?

 両親とキョウダイに恵まれ、学生時代を無事にやり過ごして就職。
友と恋人に出会え、また新たな家族を得る機会に恵まれるといった、シンプルな人生を送って来れた方々には、
ハリソンさんの転落人生もランズバーグ夫人の身分詐称も実に理解し難い事なのかもしれません。

 若い方々のために一応説明しておきますが、ハリソンさんのセリフにある「背の君」
というのは、「夫」の事を指しています。



不思議なのは、よくできた女性が意外に縁遠かったりする事よね。
容姿が可愛いくてチャラチャラしただけの子よりは、
家庭的な所もちゃんとあったりするのにね。

俺の職場にもそーゆーオバサンが2人いるけど、
年はともかくも、人間性や人生経験に対して気後れがしちまうし、俺も正直遠慮だな…。
仮に表向きは真面目そうだったとしても、
波乱万丈でグチャグチャの半生を隠してんじゃねえかとか、
実は裏でスゲェ事してる遊び人なんじゃねぇかとか…な。

ランズバーグ夫人、仕事と自分で自由にできるお金は持ってるから、
一生独身でも生活には困らないでしょ?

でも、こんな時代に女社長みたいな事やってて…気苦労は多いんじゃないの?
せっかくお姫様に生まれたというのにね。
同じ優れているんなら、家族とのトラブルがある前に、
宮中にでも勤めに出てれば良縁に出会えたかもしれないのに。

こういった高齢独身者同士は男女で出会っていても、
なぜか成婚率が低かったりするモンじゃ。

そういえば、ウォルポールさんやヒュームさんとも、
みんなで独身同士なのに、「萌友の輪」止まりみたいだものね。
ハリソンさんともどうなるのかしらね?

ハリソンとゴスヲタオヤジが取り合いしてる横で、
全然別のヤツが出て来て、女社長サンをカッさらったりしたら、
面白ぇのにな!


来週は遂にランズバーグ夫人が、
「『トリストラム・シャンディ』の作者なんでしょ?」
― とハリソンさんに聞きます。ハリソンさんはどう答えるんでしょうか?

〈次回の更新は11月29・30日の予定〉


 





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