「 目は伝令にして愛の一歩は目である。 」
ロバート・バートンさん ( 1577-1640 ) は、
英国の神学者・牧師で、
「 地図の上でなければ旅行をした事がない。 」
「 扶養すべき良妻健児もなければ悪妻豚児もいない。 」
― と、いうような、希有な生涯を送る事のできた、
素晴らしい方なのです。
日本語訳では、 「 恋愛病理学 」 ( 斎藤美洲さん訳 ) というタイトルで、
「 渋沢文学館3 脱線の箱 」 という本の中に、部分訳であります。
斎藤さん全訳の単行本も桃源社から出ているようです。
今日のタイトルになっている文が…どの辺にあるのかは忘れてしまいました。
ひょっとしたらいきなり冒頭にあったのかもしれません。
この作品、真面目一本道な作品かと思いきや、
なかなかに愉快で、作者の場合は、特に音読すると楽しさが倍増しました。
ベギン派修道女さんに対してトリムさんがした事が無くて、
トゥビー叔父さんもトリムさんも、
2人の話を盗み聞きしていたウォドマン夫人も不思議だと言っていた事なのですが、
ハリソンさんの言っている、
瞳を見た事がなかった。
― の方が意外そうでいて、案外あり得る事のように作者には思えて来ているのですが。
それに、ウォドマン夫人が、トゥビーの心を射抜くために取ったその後の行動と、
上手く繋がらないしね。
そうでないと、ウォドマン夫人、
■ 盗聴 ・ 家宅侵入 ・ 痴漢スレスレの行為までもやっちゃってます。
■ 気まぐれで挙動不審。
突飛&奇抜な思い付きで行動し、周囲を振り回す魔女。
■ 「 トリストラム・シャンディ 」 の入浴シーン担当女優。
― つー、ただの変態オバさんになってしまうぜよ~。
この場面は、
カノ紳version.2 「 もう気が変になりそう 」
同 1 「 トバイアス&ウォドマン編 」
の中にもあります。
…まあ、フレディ君の脳内では、
ハリソンさんって、40代後半のオジサンにしては、
こっばずかしい程の清純派。
…で、快刀乱麻。
即解決してしまっているようです。
本当に単純なお兄さんだな。
ホント、若いっていいよね~?!
この子、女難の運命が待ってて、
それを私が描かなくちゃいけなくなるんじゃないの? ← 尼将軍様 ( 談 )
〈 次回の更新は、5月7 ( 金 ) ・ 8 ( 土 ) 日の予定。 〉
次回の更新で、第15話完結編。
果たしてフレディ君、ウォルポール兄貴と共謀しているのでしょうか?