漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

蛇街道(8/12) 11月5日の意味

2009年02月08日 13時12分25秒 | 第12話/蛇街道
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  1582年以降のヨーロッパ各国では、
ユリウス・カエサル暦からグレゴリオ暦への切り換えが随時行われていました。
英国では、1752年9月2日(水)の翌日を9月14日(火)とする事として、改暦が行われました。

 英国の議会は、各種トラブルを最小限に抑えるために、細々と決め事を作りましたが、
それでも人々の間には混乱が起こりました。
「11日間を返せ!」 と、首都はもちろん地方の各地でも暴動が起こり、死者も出たとの事だそうです。

 作者、ハリソンさんの誕生日が新旧暦のそれぞれ何日になるのか、
チラシの裏白へと手書きで計算し始めましたが、

「 Exel でやりゃあー、スグぢゃねぇかっ! 」 

― と、いう事に途中で気付き、そうしました。


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 「ガイ・フォークス・デイ」というのは、1605年の11月5日の英国で、
カトリックとプロテスタントの対立から、カトリック側が国会議事堂を爆破して、
政権を奪取しようと目論んだ「火薬陰謀事件」からできた記念日じゃ。
事件の中心人物が、北ヨーク州生まれのガイ・フォークスだったという事じゃの。

 でも、作者さんの話からすると、1605年の11月5日は、実は別の日付だったって事よね?

 1605年当時は、グレゴリオ暦とユリウス暦は10日ずれていたのじゃ。
だからグレゴリオ暦では11月15日だったという事じゃな。

 でも、今でも11月5日に英国ではその行事をやってるって事よね?

 そのようじゃの。
さらに1700年を新旧暦で閏年とするかしないかの関係からなのじゃが、
ハリソン殿の誕生日は11日ずれておる。

 何か、わたしにとって、こんがらかって頭痛くなる計算の話を、
おじいちゃんがまたしてるよ~!!

 大丈夫、私も頭痛いから。
ハリソンさんがシャンディさんだったとして、何でこんな手の込んだ事するかな~?

祭りの内容と関連があるかもな!
これから調べてみっけど。

 それはそうと、ハリソンさんもウォルポールさんもよく分んない人達だけと、
今人気の、誕生日占いの本を読めば何か分るかも!

 でも、どっちの日付で見ればいいのかな?

 ウォルポール殿は1717年の9月24日生まれだそうじゃ。
グレゴリオ暦だと10月5日という事じゃの。

 とりあえず、両方見とけばいいんじゃない?!
 



 某誕生日占いの本の11月24日のページで、
「この日に生まれた有名人」の欄には、ローレンス・スターンの名が載っていました。
スタマニア男子の方々、占いだなんてアホにせんと、最寄の書店で探してみなはれな~。

来週はバツイチ・ハリソンさんの波乱万丈の半生。
〈次回の更新は、2月14・15日の予定〉

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