ウォルポールさん、ブリングストン伯爵からは、ハリソンさんがテュダー王家女系の末裔だという話を聞いているのですが、
自分でもさらに、探偵好きの使用人をハリソンさんの出身地、ヨーク州のシェルワース村へと派遣して調べてみるのでした。
そして、ハリソンさん自身も両親や周囲の人達から封印されていた、ある身の毛のよだつ様な恐ろしい事実を知り、
自分も恐怖の世界へと知らずに巻き込まれているのでした。
ウォルポールさん、もしかしたらデュポン先生へと、「いい事教えてやった。」
― と思っているのかもしれませんが、
果たしてデュポン先生はどうなんでしょうか?
もしかしたら何割かは、ハリソンさんが第4話で言っている、
「ガッカリさせる知識や情報」なのかもしれません ― 。
デュポン先生は、それでも「トリストラム・シャンディ」の全訳を続けるのですが、
シャンディ氏とハリソンさんとの共通点と落差の分析からある事に気付き、
次第に大きな怒りへとクレッシェンドして行くのでした。
ところで、これは最初にご報告すべき事でしたが、ウォルポールさんとデュポン先生が会談している場所は、
パリのとある城外区にある、デュポン先生の自宅です。
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でもって、散々煽っておきながら、作者さんは次の第13話に来たら、
また全然別のキャラ達を出して来て、全然別の舞台設定で、別の話を始めるんだから。
物語で閲覧者に脳内パッチワークでもさせようって気なのっ?!
それは、そもそもこの話のベースになっている話を作った、
ローレンス・スターン自体にもそーいう傾向がさらに顕著にあるよな!
ところで、今度はどういう話なの?
ハリソン殿の失恋話のようじゃよ。
ああ、ハリソンさんが前のフランス旅行をするきっかけになったと、
マリアンヌさんに話していた事ね。
え゛ーーーーっ!!
それよりも、ウォルポールさんが 〈 ホントにゲイなのかどうか 〉
が知りたいのに~っ!!
私だけじゃないと思うっ!!!
それ裏切って話中断したりしていい訳アリィ?
お前誰 … ?
まあ、とうとうあんたもここに来ちゃったのね。
先週話した、BLに興味を持ち始めた末娘よ。
はじめまして~。
おスエでへぇ~す。これから時々オジャマするけど、ヨロシクねっ!!
第13話は、ハリソンさんとインド帰りの美しい有閑夫人との、
ロンドンを舞台にした、センティメンタル ・ シティ ・ ロマンで、
ウォルポールさんの再登場は第15話となります。
〈 開始予定は3月ですが、日付はカラー絵が出来上がり次第で未定。〉