一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

胡散臭い「公益性」

2006-04-19 | 余計なひとこと

女性検事正、「年齢聞くんですか」
(2006年 4月18日 (火) 16:51 朝日新聞)

 地検トップが女性の場合、その年齢はプライベートな情報なのか。高松地検の川野辺充子(かわのべ・みちこ)検事正が、地元での就任会見で生年月日などを尋ねた記者に「女性に年齢を聞くんですか」と公表を拒む一幕があった。公務員の過剰な「個人情報保護」が問題になっているが、18日の記者会見で見解を問われた杉浦法相は「世間では女性に年を聞くことはタブーですよ」と「同情」。川野辺検事正は3月31日に60歳になったばかり。

 川野辺検事正は7日付で、最高検検事から高松地検に異動した。配られた資料に年齢がなく、就任会見で問われたが「プライベートなこと」などとけむに巻いた。

 検事正の年齢は公益性が高いという記者の指摘に、杉浦法相は「そう思います」と答え、「オープンでいいと思いますよ」といいつつも、「女性の気持ちを理解してあげてください」。
 05年4月に施行された行政機関個人情報保護法を根拠に、法務省は人事異動の際、生年月日、学歴、職歴について前年までと同じ項目を公表する旨を事前通告。本人が同意しなければ生年月日、学歴は非公開にしている。


何でこれが記事になるのかよくわかりません。


個人情報保護法に過敏になっている例として取り上げたのかと思いますが、「新聞記者に嫌われると記事でいじめられる」という例にしかなっていないように思います。


そもそも検事正の年齢は「公益性が高い」のでしょうか?
定年ルール違反をチェックしたいとか、年齢構成の問題点など疑問があるのであれば自分で調べるべきですよね。
少なくとも、本人が記者会見の席上で回答をしなければいけない、というものではないと思います。
記者がムキにならずに(または取材の手間を省かずに)法務省に問い合わせるなり独自に取材すればいいだけの話です。

どうも根底に「記者が知りたい情報」=「公益性が高い情報」=「公開されるべき情報」という発想があるように思います。


昨日一昨日のエントリで「声高な正しさ」への疑問を改めて意識した身には特に違和感を覚えました。



PS アメリカだと、性別を尋ねるのも差別になったりしそうですが・・・

コメント (2)
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