一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

イギリスの話など

2006-04-27 | よしなしごと

ここのところテーマ掘り下げ系のエントリが続いたので、視野を広げて気分転換をと英国在住のジャーナリスト小林恭子さんの小林恭子の英国メディア・ウォッチを拝見

1 アル・ジャジーラの英語放送がもうすぐ始まる

アルジャジーラ英語放送社長の話に改めて衝撃 では、英語放送を行うアルジャジーラ・インターナショナルの社長(英国人)のインタビューのさわりを載せてます。

これまで、世界のニュース報道は英米に支配されてきたが、他にももっと影響力の大きいところがでてきても良かった。フランスも始めているらしいが、ロシアのロシアン・ツデー(英語放送)とか、自分たちで自分たちのことを(世界に向かって)語りたい、という風潮が出てきていて、それが広がっていくとしたら、おもしろい。中南米のテルスールもそうだと聞いている。

日本も海外への情報発信の重要性が言われていますが、そのお手本になるかという部分も含めて興味があります。
でも、「日本の情報発信」というときに、(日本政府の情報発信は別とすれば)日本(人)の「自分たちで自分たちのことを(世界に向かって)語」る担い手は誰がなるのでしょうか。
既存のマスコミは「政府」「与党」「大企業」「右派または左派」という対抗者なしに自分の立ち位置を決められないんじゃないかと漠然と思ったりしました(あ、今日は日本の話はしないんだったw)。


2 英国でのイラク人質問題

英国でも日本と同様の事件がおきて、特殊部隊SASに救出されたのですが、この人が頑固な平和主義者らしく救出したSASに感謝しなかった、ということが問題になっているそうです(英国流人質バッシングの行方は?

信念の人、とも言えるのだが、英国に住むと、こういう感じの人は結構多い。ケンバー氏自身とは離れた話になるが、一般的に、現在の英国では、かつては自分勝手と言われるような価値観でも、本音を出すことが、「いい」、とされるようだ。

記事を読んだ限りは、理解や同意を得ようというスタンスは微塵もない人なんでしょうね。確かにこういう人は強いのでしょうが、こういう人が「結構多い」国で暮らすのは大変そうです。


3 "Sir Michael Jackson"

この人ではありません

2の記事で「英陸軍トップのマイケル・ジャクソン将軍」という方が登場します。
ググって見たところ こんな記事に出ていました。

"The UK's top general, Sir Mike Jackson" "Sir Mike Jackson, Chief of General Staff"といわれているので、参謀総長のような立場のようです。
"Sir"なんですね。
ご本人はこんな方。 筋金入りの軍人、という雰囲気の人です。



4 チベット問題

ついでにBBC Newsを見ていたら、チベット問題についての記事がありました(Fathoming Tibet's political future

ダライ・ラマ14世も71歳を迎え、没後今のチベット亡命政府(インド側の国境付近にある、ただし国際的には未公認)の影響力が弱まり、中国政府の支配が強まるのではないか、という内容です。

チベットの霊的指導者としてはダライ・ラマとパンチェン・ラマがいて、片方が没したときに、存命の方が「生まれ変わり」を探し、認定する、ということで歴代続いてきました。
ところが1989年にパンチェン・ラマ10世が没した後、11世と認定された少年が中国政府に拉致されて消息不明になり、その後中国政府は別の少年をパンチェン・ラマ11世と自ら認定しました(ダライ・ラマ14世はそれを承認していない)。
そうすると、ダライ・ラマ14世の没後、従来の手続で15世認定することができないという正統性の問題が生じるおそれがあります。
つまり時の経過は中国政府に有利なわけです。
戦前からイギリスはダライ・ラマのチベットと縁があるので、こういう記事がたまに書かれるのでしょう。

ダライ・ラマ、チベット関係については ダライ・ラマ法王日本代表部事務所をご参照。
またこちらのエントリに参考文献などがあります。


ところで、この記事を見ると、清原選手がチベットで街頭デモをしていて驚きました。

   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする