東急線では多摩川駅の事故を受けて当面は危険なスロープに柵や警備員を配置するようで、今日も警備員が立ってました。
東急東横線:傾斜ホームで車いす転落死 2年前にも事故
(2009年9月17日 11時33分 毎日新聞)によると
東急電鉄によると、駅のホームは通常、雨水を排水するため線路に向かって1メートル当たり約1センチ傾斜しているが、多摩川駅の線路は緩い右カーブになっており、線路に合わせてホームを2.5センチ傾斜させていた。
自由が丘駅のホームは直線ですが、やはりエレベーターの扉の部分がちょっと高くなっていて、緑色の部分が傾斜になっています。
確かにここが平らだとエレベーターシャフトの中に雨水が落ちていってしまいます。
ただごらんのように、ホーム自体がそれほど幅がないので、傾斜が終わった後の平らな部分がとても狭くなっています。
ホームを広げるというのが現実的には不可能である以上、後付けのバリアフリー化は利便性と安全性がトレードオフの関係になってしまうのは難しいところです。
一方でこんな話も出てくると、ワンマン運転の地下鉄にあるようなホームドアをすべてつけないといけなくなるかもしれません。
飛び込み自殺の巻き添えでケガ、賠償求めJR提訴
(2009年10月14日(水)07:18 読売新聞)
横浜市磯子区のJR根岸線洋光台駅ホームから電車に飛び込んで自殺した同区の男性(当時26歳)の巻き添えでけがを負ったのは、JR東日本の安全対策が不十分だったためとして、同区の女性(36)が13日、同社を相手取り、約470万円の賠償を求めて横浜地裁に提訴した。
神奈川県警の発表や訴状では、2008年10月29日午後8時頃、男性がホームに入ってきた大船発大宮行きの普通電車に飛び込んで跳ね飛ばされ、ホームで電車を待っていた女性らと衝突。男性は即死し、女性は<RB>頸椎捻挫<RP>(</RP><RP>)</RP>捻<RP>(</RP> <RP>)</RP>などのケガを負った。男性の両親は同年12月、相続放棄しているという。
女性は事故の様子を目撃したことから心的外傷後ストレス障害(PTSD)になったといい、原告側は「JRには、乗客を目的地まで安全に運ぶ責任があり、ホームでの自殺予防策も十分に講じるべきだった」としている。
自殺した男性側は相続放棄しているからといって、JRを訴えたのでしょうか。
でも、ちょっと無理があるように思います。
ホームドアは確かに安全性は上がりますが、その分ホームが狭くなり、ラッシュ時にはホームに人が溢れてドアが閉まらずに遅延続発ということになりそうです。
または、乗車券にいざというときの乗客相互の賠償責任保険を上積みするようになるとか。
視点を変えれば、そこまでの通勤ラッシュ自体がおかしいので、もっと時差通勤などを広めたほうがいいという考え方もありますが。