一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『外交ドキュメント歴史認識 』

2015-11-24 | 乱読日記
歴史教科書問題、靖国神社参拝問題、従軍慰安婦問題と河野談話、村山談話など、歴史認識をめぐる日中韓の外交問題に対して、時の政府がどのような対応をしてきたかをまとめたもの。

日本国内の世論や中国、韓国の主張はその時々で大きく変わる中で、政府が公式声明だけでなく外交活動も含めてどのように対応してきたかを丁寧にまとめている。

公式声明や首脳会談にあたっては、相手方の中国・韓国政府とも事前に綿密な協議を重ねながら、その時々の相手の事情にも配慮しつつ日本の主張の一貫性を維持するという外交活動の実態が描かれている。

印象的だったのが、自民党単独政権から細川内閣・村山内閣と政権交代があった中でも、その時々の政権が国としての主張の一貫性の維持の重要性を考えていたこと。

その反面、ここ数年、政権を担う立場の重みが当の本人に意識されなくなっているように感じられるところが心配である。




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