一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

自分からネタになってどうするんだろう (村上ファンドvs阪神電鉄 その4)

2006-05-18 | M&A

阪神株買い取り 早期交渉成立を決算発表で専務
(2006年 5月17日 (水) 16:20産経新聞)

阪神電気鉄道の縄田和良専務は十七日、平成十八年三月期決算発表の席上、阪急ホールディングス(HD)と村上ファンドとの阪神株式買い取り交渉が、節目とされていた同日までにまとまらなかったことについて、「できるだけ早く交渉が成立してほしい。両社の合意のため阪神電鉄もできるだけの支援をしたい」と述べた。

縄田専務は、阪急HDの財務アドバイザーが村上ファンドと行っている交渉の席に、阪神電鉄のアドバイザーもオブザーバー参加しているとし、「一秒でも早く交渉が成立することを切望している」と述べた。

 阪神株決着「下旬まで」延期 村上ファンドと交渉の阪急
(2006年 5月18日 (木) 01:28 朝日新聞)

阪急ホールディングスは17日、村上ファンドから阪神電気鉄道株を取得する交渉を延長し、5月下旬を新たな決着目標とする考えを表明した。阪急は阪神との経営統合のため、17日決着を目指していたが、取得価格で合意できなかった。

両社は、ともに6月29日の定時株主総会で統合議案を諮る考え。まず総会の招集通知に統合議案を記載して同月中旬までに株主に発送する必要がある。事務手続きを考慮すると、5月中旬までの交渉決着が理想で、阪急と阪神は決算発表の17日をめどにしていた。  

ただ、決着が5月末までなら手続きを急ぐことで、定時株主総会での統合決議はなんとか間に合う見通しだ。

一般的には交渉当事者が焦りを見せるのは得策ではないのですが、いいのですかね。

前にも触れたのですが、村上ファンド自体も、経営までしたいとは思っていないでしょうから、交渉の長期化は望ましくないと思っている可能性もあります。
(なによりせっかくシンガポールに逃げたのに、ノコノコ株主総会に出席するために帰国するのはリスクと思っているかもしれませんし)


それから、阪急のファイナンシャル・アドバイザー(何でいちいちカタカナ用語なんだろう)として佐山展生氏がテレビのインタビューに応じて得々と話してましたが、阪急はこれを許可したんですかね?
勝手な想像ですが「外資系投資銀行や国内証券系にまかせると連中は皆村上ファンドとつながっているので食い物にされるだけですよ」などと言って自分を売り込んだのではないかと思うのですが、結局自分のPRに使っちゃうんですよね、この手の人々は。
本来なら交渉をまとめてからたっぷり自慢すればいいのですが、うまくまとまりそうにないので今のうちに、という読みがあるのでしょうか。


ということで、相変わらず「天然」風の阪神側ですが、やはりここは伝統の「結果オーライ」に賭けているのでしょうか(どうも昔のお家騒動ばかりする「ダメ虎」のイメージがダブッてしまう・・・)

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コウモリ二題

2006-05-17 | 余計なひとこと

bunさんのエントリで「今も今後もわかりそうにないもの」として

バットマンのマークがのどちんこでなくコウモリを表しているらしいこと。

というのがありました。


確かに・・・(実は私もそう思ってました)


一方でこれ



これは長崎で見かけたカステラの福砂屋のお店です。
こちらは立派なコウモリに見えます。


二つの違いは、羽根の形もありますが、マークの周りを囲む楕円の有無だと思います。


欧米の一神教的に世界のように、見方をひとつに規定しまうと真の姿が見えなくなってしまう、といういい例かもしれません(などと一昨日のエントリにむりやり関連付けたりして・・・)


PS でもホントは福砂屋の方がノドチンコ(口)にふさわしいんですけどね。

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大人の解決なんでしょうか(村上ファンド対阪神電鉄 その3)

2006-05-16 | M&A

阪神の玉井氏「誤解招く結果」・社外取締役退任を表明
(2006年5月15日 7:00 日経新聞)

阪神電鉄の社外取締役である玉井英二氏(74、元住友銀行副頭取)は12日、6月末の株主総会で社外取締役を退任する意向を表明した。玉井氏は村上ファンドの株主提案で取締役候補にあげられていた。「阪神側の利益を守るため名を連ねたが、(阪神側の)誤解を招く結果となり、身を引くことにした」という。

阪神電鉄は同日、「村上ファンドの提案が通っても、取締役就任は辞退するとの申し出が玉井氏からあった」と発表した。村上ファンドが玉井氏を次期取締役に推薦したことについて、阪神電鉄は反発していたが、同日に「玉井氏の名誉が傷つけられる結果となったことを遺憾とする」とのコメントも発表。玉井氏は「阪神経営陣の謝罪を受け入れる」と話した。

一方で阪神電鉄のリリースはこちら

また、玉井氏からは、M&Aコンサルティング社関連ファンドの株主提案に取締役候補者として記載されることを承諾された理由について、同氏が引き続き当社取締役に就任し、取締役会においてM&Aコンサルティング社側からの提案に対する抑止力としての役割を果たすことにより、当社の利益を守ることができると考えたためである等のご説明があり、当社はその事情を了解いたしました。
当社といたしましては、玉井氏の4期8年にわたる社外取締役としてのご功労に深く感謝するとともに、これまでの一部報道により同氏の名誉が傷つけられる結果となったことを遺憾とするところであります。

リリースを読む限り阪神経営陣は謝罪しているようには読めないところが、「大人の解決」をうかがわせますね。

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『仏陀を歩く』

2006-05-15 | 乱読日記

この本は現職の住職で、インド哲学、仏教学のPhDである著者が、釈尊(※)を、出生、出家、悟り、教えを説き、入滅するまでの足跡をたどりながらその実像に迫ろうとした本です。

※「シャカ族出身の聖者」と言う意味で本書ではこれが一般に用いられます。「仏陀」(サンスクリット語のbuddhaの音写)というのは「人格を完成した人」という意味の言葉でジャイナ教などでも使われている由

この本は、現代の研究成果をふまえて史実としての釈尊の足跡を尋ね、当時の風景や地勢そして移動した距離に思いを巡らせながら、釈尊の人生とその教えを記すという趣向になっています。

釈尊の足跡を実際に現地で見た風景の描写や豊富な写真・地図を使ってたどりながら、
要所要所で作者の豊富な知識を背景に仏教の教えをわかりやすく解説してくれています。 


以前仏教の概説書は何回かトライしたもののなかなか頭に入ってこないものばかりだったのですが、この本は宗教学宗教学してもおらず、また説教臭くもなく、著者の素朴な感動が伝わってくる本です。

私が改めて感じたことは、 「考え続けることの凄み」でした。
快楽と苦しみのいずれにも近づかない「中道」や、苦しみを引き起こす原因を消滅させるための「八正道」を説く場合にも、単純に「これが正しい」というのでなく、縁起のくり返し、という世界観の中である時点での「正しい考え」すら相対化してしまう凄み、です。

「人々は『わがものである』と執着(しゅうじゃく)した物のために悲しむ。(自己の)所有しているものは常住ではないからである。この世のものはただ変滅するものである・・・」

ドイツの社会学者ウェーバ-は原始仏教の特徴を評して、「仏教は・・・考え得る限り最も激しい形態の救済努力である。その救済は専ら各個人の最も固有の行為である。そのための、神や救世主による助けは何もない。仏陀自信が祈ったということを聞かない


たぶんこのあたりが、キリスト教においては、「権威である教会との真実をめぐる対立」というわかりやすい図式が描きやすく、『ダ・ヴィンチ・コード』が「面白いミステリ」(まあ、それはそれでかなり面白いのですが)に仕上がって、ハリウッドで映画化されてしまうあたりとの違いなんだと思います。

多分仏教の世界では、どの宗派でも教義の権威が特定の事実に依拠していて、それが覆されたら大変、ということにはならないんじゃないかと思います。

この辺は一神教の世界の不思議さですね。
しかも、キリスト教もイスラム教もユダヤ教も「神」自体は同じで、預言者ヨーゼ、ムハンマドまたは受肉したキリストの教えの違いというところで尖鋭的な争いになってしまうところが、僕自身は実感としてよくわからないところです。
このへんは仏教というよりは「八百万の神」的な発想の影響かも知れませんが。






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怪気炎のあげかた

2006-05-14 | 自分のこと
運動後に、筋肉疲労の回復のためにBCAA(アミノ酸)のサプリメントを飲んでいます。
今飲んでいるのは粉末がカプセルに入っているタイプ。

今日もカプセルを口に含んで軽く水で飲み込んだのですが、水が少なかったせいか、喉の奥にひっかかったようです。

そこで軽く咳払いをしたところ、


口から白い粉末がモァ~~っと出てきました。


カプセルはひっかかったまま、(カプセルが溶けた隙間から?)中の粉末が咳払いに乗って飛び出したわけですが、咳払いで半開きになった口から煙が立ち昇る様は、(自分の側から見たかぎりでは)怪談に出てくる妖怪の怪気炎(※追記参照)かはたまたエクトプラズムかというような妖しげな雰囲気十分でした。

もう少し再現性と完成度を高めれば宴会芸として使えそうなので、次に飲むときは鏡の前でやってみようか、と思案中です。



もし、今年の暑気払いなどでそんな馬鹿な芸を披露している奴がいたら、それは私です。



※追記
風呂に入っていたら思い出したのですが、これってウルトラマンに出てきた怪獣ケムラーのイメージが頭にあったんですね(とまた古いネタw)
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今日は自粛

2006-05-13 | よしなしごと
さきほど(2006/5/14 1:45)飲み会から帰ってきました。

これをネタにしようと思ってたのですが、現時点ではオフレコの話が多く、しかも今は酔っ払っていてオフレコでない話でも不用意な事を書いてしまいそうなので自粛しますm(_ _)m

差し障りのないような状況になったら、または、冷静に加工してからupすろことにします。

たとえば、中央青山だけでなく会計監査人を共同にしていた某社の事情とか、法律事務所の合併の話とか、某医師会の話とか、自衛隊のイラク派遣の話とか、奥さんが亭主の携帯をチェックすることはプライバシーの侵害にならないのかとか(これは整理が必要w)、mixiの乱れ方とか・・・


ということで、今日は失礼します。
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プーさんのハニートラップ・ハント

2006-05-12 | 余計なひとこと
「課長 島耕作」はいつのまにか「常務 島耕作」になってしまいました。
そして、この間まで中国にいたと思ったら今度はインド。
何か〇〇新聞の特集記事のような移り気の早さです。

その原因ですが、単に中国ネタが尽きたのが理由ではないのではないか、というのが私の勘ぐりです。

中国編の最後のほうで島耕作の中国の秘書(美人ではなく「女傑」風なキャラクター設定)が「ジジフェチ」で、出張に来た初芝電気の会長のホテルの部屋に夜這いをかけて、それがきっかけで会長の中国での彼女になってしまう、というエピソードがありました。

でもこれが、上海の日本領事館職員の「ハニートラップ」問題と同時期に連載されたので、その後の会長と島乗務秘書嬢とのアヴァンチュールを書くわけにも行かず、仕方がなく舞台をインドに移した、というのが真相ではないでしょうか(って、どうでもいいことですけどw)


まあ、島耕作のように、トラップであろうとなんだろうと気にしないハチミツ大好きクマのプーさんのような人にはハニートラップの効果がないので、そもそもターゲットにもならないでしょうね。
その意味では中国向けの人材だったかもしれません。

でも上司を巻き込んじゃいけませんがw


もっとも、そういう人をアメリカに送り込むと、今度はセクハラ系のトラップにすぐにかかってしまいそうですね(^^;
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セレブのお仕事

2006-05-11 | 余計なひとこと

小柳ルミ子に26歳下の新恋人!
(2006年 5月10日 (水) 09:24 日刊スポーツ)

歌手小柳ルミ子(53)に26歳下の新恋人がいることが9日、分かった。相手は俳優石橋正高(27)で俳優石橋正次(57)の二男。舞台「清水の次郎長外伝~恋女房お蝶の奮闘記~」で共演し、食事会などを通して交際に発展した。

年齢差を見て、米国トヨタ社長のセクハラ訴訟を連想してしまいました。
「座長の地位を盾に関係を迫った」とか・・・

ところが、考えてみるとアメリカでも「セレブ同士のセクハラ訴訟」というのは聞いたことがないですね。

セレブは恋愛・交際・その他の人間関係のプロだと言う前提で適合性原則(複雑な金融商品などを売り込むときは相手の理解度やリスク許容度に応じた商品を十分な説明のうえ提供しましょうというルール。逆にプロ同士の取引だったら制約は少ない)が働いているのでしょうか。

そうなると、芸能人(セレブ)には肖像権はあってもプライバシー権は一定程度制限されても仕方ない、ということにつながるんですかねぇ。

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忍法「変わり身の術」?

2006-05-11 | あきなひ

2300社の監査停止命令 金融庁、中央青山に
(2006年 5月10日 (水) 21:58 共同通信)

金融庁は10日、所属する公認会計士がカネボウ粉飾決算事件に関与した中央青山監査法人に対し、上場企業や大企業などを対象とする監査を7月1日から2カ月間差し止める一部業務停止命令を出した、と発表した。

とうとう正式に処分が発表されました。
(参照:金融庁のHP中央青山のHP

ただ、共同通信の記事にはそのあとに

中央青山が提携している米国の有力会計事務所プライスウォーターハウスクーパースは10日、日本に新たな監査法人をつくると発表。中央青山から流出する企業の受け皿となる可能性もある。

とありました。

PwCのリリースを見ると確かに

PricewaterhouseCoopers will continue to assist ChuoAoyama in the implementation of its programme to improve audit quality and will assist ChuoAoyama in managing through this difficult period.

In addition :

    • A permanent new and independent audit firm is being created in Japan that will be a member of the PricewaterhouseCoopers global network.
    • This new member firm will operate under a new management and governance structure, and will be of a sufficiently large scale to serve its clients. It will adopt international best practices in accounting and auditing to create a new distinctive firm that will meet high standards of audit quality.
    • During its development, the new firm will have a high level of oversight by PwC.

となってます。

こりゃ金融庁の業務停止命令手裏剣を全身に浴びたはずの中央青山監査法人がいつのまにか丸太に入れ替わっている、という忍法「変わり身の術」のようですね。


冗談はさておき、
現実的には、米国でも上場して米国会計基準の決算をしている会社は米国のSOX法が適用を前提にPwCグループである中央青山の監査を受けていたわけで、ここでいきなり(たとえば)KPMGグループの監査法人に切り替えることは内部統制監査の評価基準が変わる可能性があるので実務上相当リスキーだという事情があったりするようです。

なので、クライアントを守るためにPwCが助け舟を出すというのは理解できますし、そうでもしてもらわないと非常に困る会社も多いと思います。


しかし逆にいえば、この新監査法人に中央青山の会計士がクライアントを引き連れてごっそり移動(※)しただけだとしたら、本当に「変わり身の術」でして、この業務停止命令の意味はほとんどなくなってしまうような気もします。

※上記米国SOX法など特殊事情を抱えている会社以外はこれを機に他の監査法人に、という動きも加速すると思いますが、別件でトーマツやあずさにコンサルを発注していたりして利害関係があると大手に移すという選択肢がとれない会社もけっこうあるのではないかと思います。
 一方で一般の企業も今回の株主総会で「中央青山を改めて会計監査人に選任」という議案を提出するのも機関投資家の意向が見えない中で度胸が要ることではありますので。

となるとクライアント側にしてみれば、一体この騒動はなんだったんだ、ということになりますよね。



まあ、考えようによっては、戦後財閥解体で年配層が一掃されたあとをついだ若手経営者が高度成長の担い手になったように、古手の代表社員は中央青山と運命を共にして、若手が新監査法人に移れば、彼らにとってはチャンスが広がるかもしれません。
混乱の中にも少しくらいいいことがない救われませんから(とかいいながら米国本社の植民地のような監査法人になっちゃったりして・・・)


PS
そういえば日本版SOX法における経営者による「財務報告に係る内部統制の有効性の評価」とそれに対する会計監査人の「内部統制監査報告書」では、「監査法人が業務停止を受けて財務報告自体が出来なくなるリスク」への対処についてはどう評価するんだろうな、とふと思ったのですが、これは組織外のことなので「内部統制」の問題じゃないですね(^^;

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水に流せる話、流せない話

2006-05-10 | 余計なひとこと

ヘタレなエントリが続いたので、リハビリを兼ねてニュースをいくつか

サッカーボールの形状、最近まで知らずと ブッシュ氏
(2006.05.09 15:59 CNN.jp)

ベルリン――米国のブッシュ大統領は9日までに、ドイツ大衆紙のビルト日曜版の会見に応じ、サッカーには無縁なスポーツ世代に生まれたとして、「サッカーボールがどういう形をしているのかも最近まで知らなかった」などと述べた。(中略)  

「多数の米国民は、W杯がいかに重要なスポーツ大会かを最近まで知らなかったはずだ。だが、新世代は我々とは違う。サッカーに対する大きな興味がある」(中略)

 ブッシュ氏は、今年W杯に出場する米国チームについて、「私のチーム」だと力説。「米国が良いチームを持っていることを聞かされた。だが、勝利できるほどのチームなのだろうか?」とも述べた。

レームダックもここまで来ると立派なものです。大統領でなくて金持ちのボンボンのまま歳を取ったオヤジだったら愛されるキャラなのかもしれませんね。
 
 日本語が縦書きだったり、アラビア語が右から左に書くことも多分ご存じないと思います。
 ひょっとするとドイツがヨーロッパのどこにあるか、とかアメリカの50の州の名前とかもご存知ないかもしれませんね。



【こぼれ話】1年3カ月便所流さず=市民にも奨励―ロンドン市長

(2006年 5月 2日 (火) 22:05 時事通信) 

【ロンドン2日】2日付の英紙インディペンデントによると、ロンドンのリビングストン市長(61=写真)は同紙に対し、過去1年3カ月にわたり、トイレを流していないことを明らかにした。同市長は「小便だけであれば、便器の中に残っていても全く困ることはない」と力説している。

リビングストン市長は、小便について多くの人が誤解していると指摘。市長宅では夏の間も流さなかったが、ハエがたかることもなかったと述べた。

同市長は、家庭で使用される水の3分の1はトイレで流されていると語り、「小便だけであれば流す必要はなく、水の大幅な節約になる」と強調。「浪費を見直す場合は、まず水の節約を」と述べ、市民もこれにならうよう求めた。

また、ロンドン周辺が大規模な干ばつに見舞われていることに触れ、「水を浪費し続ければ、ロンドンは水不足に陥る」と警告。庭師に対し、「小便をバケツにため、草木にまけばよい。草木の根もそれを望んでいる」と促した。〔AFP=時事〕

「小便だけであれば、便器の中に残っていても全く困ることはない」と1年3ヶ月流していないということですが、じゃあその期間「大」のほうはどこでしていたのでしょうか?
市庁舎でしていたとするなら、単に費用をつけまわしているだけですよね。
夏の間はcountry houseに行っていた、とかいうオチもあるかも。

「大」は自宅の庭でして、落ち葉と混ぜて堆肥でも作っているのであれば、誠にご立派で草木も喜ぶでしょうが、小便をかけるだけでは喜ばないと思います。



自販機やATMで使えぬ千円札、印刷ミスで4万枚流通
(2006年 5月 9日 (火) 21:40 朝日新聞)

独立行政法人・国立印刷局と日本銀行は9日、すでに流通している千円札3万9500枚に印刷ミスがあり、現金自動出入機(ATM)やジュース販売機、駅の券売機などに投入した際に拒否される場合がある、と発表した。「お札としては有効」として積極的に回収はしないが、不便を感じた人には、日銀の本支店か、郵便局などの金融機関の窓口で正常な千円札と交換に応じる。

印刷局は、ミスの原因について、印刷機そのものの不具合と作業上の問題が複合的に重なったため、としている。外見や手触りは正常な千円札と変わらないが、なぜ機械が受け入れを拒否するのかは「偽造防止の観点から詳しく説明できない」としている。

実はこれ、偽札発見のために市民に「妙なお札」を届けてもらうためのダミーの事件だ、と勘ぐってしまったのですが・・・

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パラグアイ・ウルグアイ

2006-05-09 | 自分のこと

昨日は日本橋のホルモサという「ジンギスカン紙鍋」(=ラム肉を秘伝のタレで紙鍋で食す)で昔の仕事仲間と飲み会。
※ホルモサというのは同じ日本橋にあるこちらの方が有名のようですが、店の人に聞いたところ親戚がやっているとのこと(仲がいいとは限りませんが)

なかなか美味しく、 肉の追加などをして酒も回った頃に、自分の皿にとりわけた肉が重なっていて中まで十分火が通っていなかったのですが、もう一度鍋に戻すのも気が引けたのでそのまま勢いで食べてしまいました。
家に帰ってブログの更新でろじゃぁさんにおねだりなどをして床についたのですが、案の定、明け方から強烈な下痢に襲われてしまいました(xx)
白インゲンダイエットはやっておりませんので、念のため。

それでも正露丸を飲んで仕事に行き、職場では

パラグアイ(腹具合)がウルグアイ(ゆる具合)


などとオヤジギャグをかまして顰蹙を買っておりました。

口さがない連中からは鬼の霍乱などと言われたのですが、
内心

① 「人に優しく自分に甘く」がモットーの自分に鬼とは心外である
② 霍乱とは日射病であり、その症状は日本書紀では「くちよりしりよりこくやまひ」と記されている(*)が私は尻からは「こいて」いるが、口からはこいていない
 (*)どこかで読んだのですが未確認

などと反論しようとしつつも、さらに「ウンチクオヤジ」との謗りを受けること確実なためじっと我慢の1日でした。

ということで今日は早めに帰ってプロ野球交流戦のテレビ観戦だったのですが、ビールのない野球観戦はいまひとつ乗らないですね・・・

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自転車ください、ろじゃあさん^^

2006-05-08 | 自分のこと

連休中、近場をウロウロしていたのですが、気がついたらマンションの自転車置き場に私の自転車がありません。

スポーツクラブ、レンタルビデオ屋、スーパーなど、放置したとおぼしき場所を探しても、見つかりませんでした。

おそらく
  どこかに放置⇒深夜に盗難
というシナリオではないかと思います。
(まさかマンションの自転車置き場(普段駐輪着機につないでいる)から持っていかれたとも思えないので)

自分で言うのもなんですが、けっこういい自転車だったんですよ。
プジョー製のアルミフレームの21段変速で。

当時乗っていた10年落ちのアコードより高いとの悪口を省みずに買ったのに・・・
(もっともアコードはガリバーさんのお陰で値段がついて引き取ってもらえましたが)




_| ̄|○




 あとは、区の放置自転車回収に引っかかって連絡が来るのに期待するしかありません・・・



と悄然としながらネットを巡回していたら、先日TBいただいたろじゃぁさんのブログにつけたお礼のコメントが10000番目のキリ番をgetしたとのことです。(訂正:1000でしたm(_ _)m)

ろじゃぁさんからは

ちなみに上記三人の方には次回のオフ会ご出席いただけるようであればろじゃあから心ばかりの記念品おばご用意させていただければと考えておりますのでご検討のほどよろしくお願いいたします(期日はちょいと先になりそうですけどね)。

というお申し出をいただいております。

お言葉に甘えて

自転車くださいっ!


期日はどんなに先でもけっこうです。

オフ会の帰りに乗って帰ります。

(贅沢を言わせてもらえば、アルミフレームのがいいですw)


よろしくお願いいたします m(_ _)m

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三木谷氏の慧眼?

2006-05-07 | 余計なひとこと

楽天はTBSを買収しなくて結果的によかったのではないか、とプロ野球の順位表を見ていてふと思いました。

横浜ベイ・スターズはTBSがオーナーです。
二球団のオーナーには重複してなれないというルールがあり、それも楽天のTBSを買収のネックになったようです。
ただ、それらを回避したとして、また逆に横浜ベイスターズだけ売ったとしても、この状況だと何を言われるかわからなかったですね。


セ・リーグ順位表
       (2006年5月6日現在)
         全  勝  負 分  勝率   差
巨人    31  20   9   2  0.690   0.0
中日    26  16   9   1  0.640   2.0
阪神    29  16  12   1  0.571  1.5
広島    29  11  16   2  0.407  4.5
ヤクルト 28  11  17  -   0.393   0.5
横浜   29  8  19  2  0.296  2.5

パ・リーグ順位表
          (2006年5月6日現在)
                全  勝  負  分  勝率   差
西武          33  20  13  -    0.606  0.0
ソフトバンク  34  18  15   1   0.545  2.0
日本ハム     34  18  16  -    0.529  0.5
ロッテ          34  18  16  -    0.529  0.0
オリックス      34  17  16   1   0.515  0.5
楽天        33   9 24  -  0.273  8.0 

ちなみに楽天の前に買ったサッカーチームはJ2に降格して中位にいます。

J2順位表          (2006年5月6日現在)
   チーム  勝点 試合 勝 分 敗 得点 失点 得失差
1  柏     28   13    9  1  3   22    11     11
2 仙 台   25   13    7  4  2   24    7      17
3 横浜FC 25   12    7  4  1   12     3      9
4 東京V   22   12    7  1  4   19    17      2
5 湘 南   19   13    5  4  4   17    19   -2
6 札 幌   17   13    5  2  6   15    14      1
7 神 戸   17   13    5  2  6   14    15    -1
8 鳥 栖   16   13    4  4  5   11    13    -2
9 水 戸   15   13    4  3  6   12    17    -5
10 愛 媛  13   13    3  4  6   10    16    -6
11 草 津  12   13    3  3  7   14    21    -7
12 山 形  10   12    2  4  6   12    19    -7
13 徳 島  10   13    2  4  7   10    20    -10


高くてもいいものを買おうというソフトバンクや、いいものを買って高く売って(資金回収して)しまおうという(本人は言ってませんが)村上ファンドと比較するとそれぞれの投資スタンスが現れていて面白いですね。

見方によっては三木谷社長は安く買える企業をみつける目利きなのではないか、とも考えられます。
楽天イーグルスだって新規参入コストは安かったようですから。

苦境に陥った会社を安く買う目利きに強力な再生チームが加われば企業再生ビジネスとしても鬼に金棒なのですが、楽天イーグルスやヴィッセル神戸の強化の方は今のところ苦戦中のようですね。
一説には採算を重視して金をかけなすぎ、ということも言われていますが、コストカットだけで収益が上向くビジネスでないのが難しいところだと思います。



PS こんな悪態ばかりついてると、現在大きく勝ち越しているタイガースが横浜にしっぺ返しをくらいそうですが・・・

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『Good Night, And Good Luck』

2006-05-06 | キネマ
連休中放っておくと寝坊ばかりしてしまうので、一日を有効に使うためにも朝一の回に予約をして六本木ヒルズの映画館に行きました(ネットで予約できるのは便利ですね)。


ストーリー自体は既に有名ですがアメリカCBSテレビのニュース・キャスター、エド・マローが1950年代の「赤狩り」のさなかにマッカーシー上院議員を批判し真正面から対決した戦いを描いたものです。
(公式HPはこちら

とにかくエド・マロー役のデヴィッド・ストラザーンがカッコイイ。

セリフも実際にオンエアされたものだと思うのですが、簡潔・明瞭にして、しかも記者としての矜持にあふれたものです。

マッカーシーとの対決をはさんで冒頭とラストに挿入される報道プロデューサー協会(?)でのテレビの退廃を憂えるスピーチなどは、形容詞を熱く畳み掛けるように重ねて麻薬作用があるかのごとく説得的です。

いくつか(うろ覚えですが)心に残ったセリフを
「核兵器や洗脳に頼らずとも敵と対峙できる思想をわれわれは持っているはずだ」
「このまま娯楽と暇つぶしの番組だけになったとしたら、テレビはいずれ滅びるだろう」


アカデミー賞(監督、脚本、主演男優、撮影、美術)など数々の賞を受賞していますが、映画としては「上等な素材をそのまま提供した」というもので、それはそれで見事な腕前(生で出さずに水揚げしたところで「活け締め」して鮮度を保ったままお造りにしていると言う感じですね)なのですが、なにより、「今、このテーマを取り上げた」ことが評価された部分も大きいと思います。

逆に、いま、報道の自由とか正義が問い直されるべきと多くの人が思っている時代だ、ということでしょうか。


PS 娯楽の道具になっても未だにテレビが滅びていないことについてはちょっと考えてみようと思いますがまた後日。
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阪神電鉄はタヌキか天然か?(村上ファンドvs阪神電鉄 その2)

2006-05-06 | M&A

連休中にもかかわらず、村上ファンドvs阪神電鉄問題は話題を提供しています。

5/4には村上ファンドから「5月3日付けの阪神電気鉄道のプレスリリースについて」という反論が出ました。

特に話題になったのが

そもそも、阪急との統合案は、本年2 月以前から私どもから阪神電鉄に提案し、その際は阪神側はこの提案を拒絶したものであります。そして、4 月までは、ある企業との経営統合について盛んに当方に対し提案していました。

というくだり。

これは交渉当事者間の守秘義務契約との関係でどうなんだというろじゃぁさんの指摘や、M&Aの中で知りえた情報とインサイダー規制の問題についての47thさんの指摘(先の阪神電鉄のリリースで阪神側が皮肉っぽく突っ込んでいた大量保有報告書の「純投資」という保有目的と虚偽記載の問題にもふれています。ただ諸事情からこの辺の深堀りはできなそうであり残念)などが参考になります。


上の文章で、村上ファンド側は、阪神電鉄の取締役が阪急に交渉を委ねて何もやっていないと非難しています。
これは村上ファンドの提案でも取締役候補者になった現社外取締役の玉井氏も批判しているところです(日経新聞の記事等参照)

状況としては45%の株を持たれてしまっている阪神電鉄側としては、マウントポジションをとられてタコ殴りされているようなものなので、何を言われても亀のようにガードを固めるしか方法がないという事情もあると思います。

ただ、村上ファンドとしても経営権を握るのが本来の目的ではないようにも思えます。
投資効率を考えれば、経営権を握った上で世間の非難(や足元を見られること)を避けて短期間に資産を切り売りして所定の利回りを確保して投資回収をする(=たとえば阪神タイガースを上場させて不動産をREITにして、最後の「ポンカス」になった電鉄株もうまく売り抜けるというようなプラン)というのはかなり難易度が高いように思います。
保有ヴィークルも複数あるようですし、それぞれのファンドの求める投資期間や利回り、投資姿勢も違うでしょうから(そういう意味ではやはり保有目的は「純投資」なんだけど投資が過ぎたということなのでしょうか)。

ひょっとすると阪神電鉄側は、村上ファンドが取締役の選任議案の可決自体は望んでいないと読んで、「アホのふり」をしているのかもしれない、とふと思いました。
まあ、そうだとしても、村上ファンドが投資元本を確保できる程度の資金は確保(阪急にコミットしてもらう)していないと話が進まないでしょうが。


ほとんど調べもせずに勝手なことを書いていますが、村上ファンドに比べ動きが鈍いように見える阪神電鉄が実は「タヌキ」なのかやっぱり「天然」なのか、しばらく注目したいと思います。


最後に前回のエントリに引き続き重箱の隅コメント

上の村上ファンドのリリースで、引用部分の直前に

本来は、阪神電鉄取締役会は自社の株主にとって有利な条件となるように最善を尽くす役割を果たすべきであるにもかかわらず、4月に入ってから阪神から阪急に要請し一ヶ月も経たないうちに統合の方針を決めたとの経緯は、阪神の株主として大変遺憾であります。

とあり原文でもこの「4」だけゴシック体なのは嫌味が効いてますね。
ただ冒頭の

5月2日付の弊社のプレスリリースでもお伝えした通り

とここの「2」だけが全角なところ(これはミスタイプでしょう)が気になります。


世間の注目を集めているディールなんですからしっかり校正してほしいものです(ってホント余計なお世話ですよね・・・)

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