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毎年恒例の新宿シティーハーフマラソンに出場してきた。
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生理現象だから仕方のないコトだ。
でも、トイレの場所は10キロ先だから、そこまでは走って行かないといけない。
え?疲れる?
大丈夫。
応援してくれる人が沢山いるし、一緒に走る仲間もいる。
喉が乾いたら途中で給水所もある。
だから頑張って!
大丈夫!
大丈夫じゃないってばー!
10キロ地点手前で尿意をもよおしたボクの脳内では、そんな会話が繰り広げられた。
ゴールした後にゆっくり用を足せば良いじゃないか。
いやいや、尿意を我慢しながら10キロ走るなんてムリでしょ。
このままいけば確実に限界がくる。
まるで修行だ。
ん?
この展開、かつて経験済みな気がする。
そう、冬場に開催される新宿シティーハーフマラソンは尿意との闘いなのである。
トイレが少ないこの大会。
少なくとも10キロ地点まではなかった。
コンビニでトイレを借りたくても都会はそうもいかない。
さて、困った。
もしかしてこの尿意は気のせい?
そう思おうとしたけどそう上手くいかない。
そりゃそうだ。
一度もよおした尿意は、どんなに汗をかいても消えるコトがないのである。
オリンピックに出るような一流のマラソンランナーは、尿は垂れ流してでもゴールを目指すらしい。
確かにトイレに寄る選手なんて見たことがない。
しかし、ボクみたいなのが垂れ流していると、走っているおじさんの失禁でしかない。
その辺でしようにもコース脇は土とか草が少ない。
何より人が多すぎる。
てか、オレンジリボンのタスキを着けながら立ち小便する訳にはいかないだろ?
…とあれこれ脳内会話、いや、脳内会議を繰り広げた結果…
みんぺーよ!垂れ流すよりマシだからコースアウトして用を足すのだ!
そんな決定が下されようとしていた時、仮設トイレ発見…
11キロ付近だったと思う。
…ほっ
これにて一件落着。
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