GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

アイヌ人はいるのかいないのか

2014-08-24 19:30:59 | Talk is Cheap
またもや市議レベルの発言が波紋をよんでる。
北海道の市会議員の「アイヌ民族はもういない」ってツィート。

つくづく思うが、市川海老蔵さんや中川翔子さん等、人気ブロガーならともかく、
こんな市議のツィートを読んで、更に文句を言って、社会問題に迄発展するってのはどうなの?
個人の見解や思った事、感じた事をツイッターやフェィスブックで書いてるだけなのにね。
読んで「それは違うよ、この本読んでみて。書いてるよ」とか「誤解してない?」とか「いいね」とかを入れるならわかる。
何故いちいち炎上や社会問題迄発展しなきゃいけないのかわからない。
馬鹿なのか、暇なのか。

個人の意見や見解で好きな事を語るのは、別に表現の自由がとかってレベルじゃなく、自由でいいと思う。
共産圏じゃないんだからね。
でも、議員とか役所の人とか先生とか、公職に就く者はちょっと自重すべきではあると思う。
言いたい事は議会で発言するか、論文や本にするとか学会で発表してくれ。
ただ単に感じたり思った事なら日記に書いてくれ。
ブログやSNSに書くと言う事は、衆人の目にさらされるという事だ。
俺みたいに社会的地位も権威も影響も無い人間が書くのとは違うんだからね。

ましてや北海道の市会議員がアイヌの問題をつぶやくのはちょっと問題があるだろう。
「純粋な琉球民族はもういない」ってもし沖縄県議が言ったって問題になるよ。

「アイヌ民族がはいない」って断言するからにはデータや文献、独自で調査して言ってるのか?
数冊の本を読んだ程度で語ってるとしたら、ちょっと浅はかだぞ。
「日本にもキリストはいた」とか「チンギスハーンは源義経だ」とか「ピラミッドは宇宙人が作った」とか
2・3冊の本読んだだけで語ってる人がたまにいるけど、それと一緒。
たった一人の嘘を信じて「慰安婦に謝罪しろ」って言ってる人達と同レベル。

だいたい、アイヌ民族の定義ってどうなの?
純血のウタリだけがアイヌなの?日本人と結婚したらもうアイヌと呼んじゃいけないの?
それにアイヌって「人間」って意味だし、元々はカムイだ。
まだ未開拓地だった北海道に日本人(倭人/和人)がやってきた時、使われてた呼称「蝦夷」(えぞ/えみし)を嫌って
「私たちは、アイヌ(又はアイノ)だ」と呼ばせたらしい。

それとアイヌって、アラスカの「エスキモーやイヌイット」、オーストラリアの「アボリジニ」、
カナダやアメリカの「インディアン」とかと一緒にしていいものなのか?
2007年に国連総会で採択された「先住民族の権利に関する国際連合宣言」に日本は同意。
2008年にアイヌを先住民族として認めるよう政府に促す国会決議が、衆参両院とも全会一致で可決された。
ただし、先住民族として認めるように促してるだけで、先住民族と認定した訳ではないからまだややこしい状態だ。

アイヌの社会では、アイヌという言葉は本当に行いの良い人にだけ使われてたらしい。
体格もよく健康なのに働かないで生活に困るような人物は、アイヌと言わずにウェンペ(悪いやつ)と言う。
って事は生活保護や福祉補償を受けてる健康な人はアイヌじゃないって事?
900人以上のアイヌの学生を対象に修学資金として貸し付けた24億円は未だ一人しか返してないらしい。
「自分はアイヌ」だって言っただけでも貸してたらしいから、これは問題だけど、それは議会で追求すればいい。

差別や朝鮮人問題と同じようにアイヌを被害者として祭り上げるサヨク達もどうかと思うが、
これらは簡単な問題じゃないんだから、市議レベルで否定発言するのはダメだと思う。
ユダヤ人みたいに「ユダヤの両親を持つ子&ユダヤ教を信じる人」=ユダヤ人みたいに
アイヌの定義をちゃんと決めないうちに議論も何もできないよ。
それに当のアイヌの人達は「かまわないでおいてくれ」って思ってるかもしれないよ。

ブラッディマリー

2014-08-24 02:13:19 | FOOD&DRINK
ブラッディ・マリーが好きだ。
ウォッカをトマトジュースでステアしたシンプルなお酒。
塩、タバスコ、ウスターシャーソース(ペリンのね)をちょっと入れたのが好き。

アルコール度数の高いウォッカを二日酔いに効くトマトジュースで割る。
日本酒飲みながら蜆の佃煮を喰うとか、
鬱金のドリンク飲みながらビール飲むような矛盾した飲み物。

ウォッカって結構何でも合うロシアやポーランドのお酒。
オレンジジュースと割るとスクリュードライバー
グレープフルーツと割るとソルティドッグ、
ジンジャー(ビアorエール)とライムで割るとモスコミュール。
他にも色々あるがなんかネーミングが全てかっこいい。

スクリューでドライバーだよ。
飲んだら酔って地面が回ってフラフラになりそうな名前じゃ無い?
一時期、酒の弱い女の子を落とす為に使われた為、今ではあんまりBarで頼む人いないような気がする。
ソルティドッグは、船の水兵が浪しぶきを浴びたのが乾いて、塩をふいてる状態をイメージしたってのが通説だ。
直訳すれば塩まみれの犬。
なのにマイアミのバーで出てきたのは塩ではなく砂糖でスノースタイルにしたソルティドッグだった。
(しかもウォッカじゃなくてマリブベース。海外でまともなカクテル出て来るのはホテルのバーだけだ)
モスコミュールはロバの後ろ足で蹴り揚げられるくらいキックの強い酒ってネーミング。
このカクテルの由来は、アメリカのとあるバーで、ウォッカの営業販売が芳しくない奴と、
ジンジャービア(正式なモスコミュールはジンジャーエールじゃなくジンジャービア)の営業が上手くいってない奴と、
ライムシロップの営業成績が上がらない奴が偶然出会って、それぞれが在庫でかかえてる物を混ぜたら美味かったって。
そんな偶然ある訳ないわな。絶対後付けのエピソードやね。

で、このブラッディマリー。直訳すりゃ「血まみれのマリー」
これ又凄いネーミングである。
今迄深く考えた事無く飲んでたんだけど、
「深夜特急」で有名な沢木耕太郎さんの「ポーカーフェイス」って本に興味深い事が載ってた。
ブラッディーマリーのマリーは誰だ?
俺は漠然とカクテル本を鵜呑みにして、教会関係者を大量死刑にしたイギリスのメアリー女王の事だと思ってた。
沢木耕太郎サンはマリーはフランス語読み。メアリーは英語読み。
それならメアリー女王が由来なら英語読みの“ブラッディ・メアリー”じゃないとおかしい。
だからこの“マリー”は断頭台で処刑された悲劇の女王、フランスのマリー・アントワネットだと。

今迄深く考えてなかったが、どちらが正しいんだろう。
まぁ日本は「ヴェニス」と「ヴェネチア」、「ウィーン」と「ヴィエナ」、
「フィレンツェ」と「フローレンス」「ペキン」と「ベイジン」、「K2」と「チョモランマ」
適当にその時々でどちらでも使うからなぁ。
自国の表記でさえ「にほん」「にっぽん」「じゃぱん」ってバラバラだもの。
ブラッディマリーのネーミングだって、「血まみれのマリー」の方がいいと思ったんだろうね。
「血まみれのメアリー」だとちょっと上品だもの。
イタリア語表記で「血まみれのマリア」迄入れたら、なんかもうバトルロワイヤルになってしまいそうだ。

沢木サンは他にもペトロ&カプリシャスの名曲「五番街のマリー」についても、
『この五番街がN.Y.のフィフス・アヴェニューなら「五番街のメアリー」が正しい』って。
でもメアリーよりマリーの方がしっくりくるなぁ。
この曲のマリーは日本人で真理か麻里って名前であだ名がマリーってことにしておこうよ。
日本に五番街って呼ばれる場所があるのか無いのかは知らないが・・・。
トヨタウンのような架空都市でいいじゃない。

ちなみにジンをトマトジュースで割ったら「ブラッディ・サム」
このサムは「親指」か「サム」って人の名前か?
人の名前だとしたらこの「サム」って誰だ?
考えてたら悪酔いしそうだ。