GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

サンマの季節がやってきた

2014-09-02 04:16:34 | FOOD&DRINK
サンマが店頭に並びだした。
あぁもう秋なんだなぁって思ってしまう。
そういやもう夜はかなり肌寒い。今年の大阪は猛暑日(真夏日)が8月に無かったらしいな。
地球温暖化はどこへいった?

話を戻すがサンマは出始めのこの時期よりも脂ののった10月くらいの方が美味い。
9月入ったばかりの北海道や三陸が捕れたモノはまだ、嘴も黄色みが無いし、美も膨らみが少ない。
でも、ピカピカに光ったサンマを見たら、買わずにはいられない。
脂がのったのは10月頃の千葉ものを食べればいいのよ。初ガツオと戻りガツオみたいなモノだな。

酒を塗って、切り目を入れて塩をふって焼くだけ。
鱗も取らなくていいし、はらわたも処理しなくていい。
こんな便利で手軽な魚は鮎とサンマだけだ。
秋刀魚は塩焼き。
出来れば炭火や七輪で焼きたいがマンション暮らしにそれは無理。最近のコンロは綺麗に焼けるしね。
焼きたての秋刀魚に、柚子やすだちを搾って大根おろしに醤油をかけてこれを絡めながら喰う。
これが一番美味いと思っている。
某ポン酢メーカーのCMみたいに、秋刀魚の上に大根おろしを広げて、その上にポン酢をジャバジャバかけたら、
せっかくの塩焼きの風味が台無し。
それにそんなにかけたらポン酢の味しかしないだろう?

冷蔵技術が発達したおかげで、最近は寿司屋でも刺身や寿司で食べれる。
スーパーにも刺身に出来るくらい新鮮な秋刀魚が並んでる。
でもね、サンマの刺身や寿司にはワサビって合わないと思うのよ。せめて生姜にしてよね。
色々試したが、ワサビよりホースラディッシュ、生姜よりも和芥子、西洋カラシって思ってる。
鰹もカラシの方が合うから、一緒かな?
でも、一番合うのは大根の先端部分を擂りおろしたモノをたっぷり絡めて喰う。
塩焼きにしたサンマに合うんだから生のサンマにも合うのは道理か。

和歌山や三重には秋刀魚の棒寿司や姿寿司があるが、これはこれで美味い。
さんまずし、さえらずし、くさりずし、さかなずし。郷土によって色々な名前で微妙にちょっと違う。

サンマは秋刀魚って表記するのが一般的だが、これは明治以降だそうだ。
幅が狭く細長で真っ直ぐな魚を表す言葉「狭真魚(さまな)」が訛って、「さんま」になった説がある。
三重や和歌山では「さえら」とか奈良とかでは「さえれ」って呼ばれてたらしい。
夏目漱石は「我が輩は猫である」で「三馬」って当て字してた。

「祭魚(さいら)」とか「鰶(コノシロとも読むがこれもサンマ)」とも表記される事があるが、これは
サンマが捕れだすと一気に魚屋さんはサンマだらけになる事に由来するとの事。
俺たち庶民は安くておいしいサンマが出回ると嬉しいのだが、安いサンマばっかり売れたら高い魚が売れない。
だから魚屋さんはあまりサンマの時期は儲からないらしい。(鰻が高いのはこのせいか?)
お祭り騒ぎのように売れるが実入りが少ない、これを「サンマ騒がせ」って言うらしい。
だから魚編にお祭り。なんとなくわかる気がする。
しばらく、秋刀魚ばかり食べてしまうだろうな。

ちなみに冷凍物の秋刀魚って敬遠する人多いけど、俺は好きだな。
よく水揚げの映像がTVで流れるけど、あんな大量に網から落としたら身がぐちゃぐちゃになってしまうよ。
捕ってすぐそのまま冷凍される冷凍物の方が鱗も剥がれてないし、身もつぶれてない。
解凍方法さえ間違えなかったら、こっちの方がいつの時期でも喰えるし美味しい。
でも、秋以外に秋刀魚を食べても何故かあんまり嬉しくないんだよな。
正月以外で数の子を食べた時のような違和感が感じるのは俺だけ?
やっぱり旬に食べるのが一番美味しいな。







アストロ球団作者中島徳博氏訃報

2014-09-02 02:06:49 | MUSIC/TV/MOVIE
漫画家の中島徳博さんが亡くなられたニュースが入った。
ご冥福をお祈りします。

中島徳博さんと言えば「朝太郎伝」もいいが、やっぱり「アストロ球団」だな。
スポ根漫画の代名詞、野球漫画の創成期の70年代。に異色を放ったアストロ球団。
今もカルトなファンが多いらしいが、わかる気がする。

当時はキャプテンやドカベンみたいにどちらかといわば現実的なリアル野球漫画漫画派と
分身魔球の侍ジャイアンツや、大リーグ養成ギブスや消える魔球の巨人の星(どちらも梶原一騎原作)などの
リアルな部分と創作の分が交錯する野球漫画に別れてた。
このアストロ球団は後者側だけど、あとにもさきにも野球バトル漫画はこれしか無い。
なんと言っても凄いのは、野球の試合で死人が出るんだもの。

沢村栄治の意志を繋ぐ証、身体にボールの痣があるメンバーを探すとこから始まるこの漫画。
里見八犬伝の要素を取り入れた仲間探しってのも野球漫画では異色だが、これが又、敵にいたり仲違いしたり、ニセモノがいたり。
男一匹ガキ大将とかと同じ。言ってみたら野球漫画と不良喧嘩漫画の融合。
現実の球団名や選手、監督も出てくる。
巨人の川上監督と揉めたり、ロッテと戦ってた気がする(今手元に漫画が無いので記憶だけで書いてるから間違ってたら御免)
アストロ球団はフル試合戦ったのは連載期間中たった3試合くらいだった気がする・・。
最期はタイガーマスクと同じく、日本の野球界では認められないからとかで去っていく(大リーグに挑戦するんだったかな?)

70年代はプロ野球球団の編制時期。
西鉄ライオンズが太平洋クラブライオンズ、クラウンライターライオンズ(現西武ライオンズ)に、
東映フライヤーズが日拓ホームフライヤーズ、日本ハムファイターズに(現北海道日本ハムファイターズ)、
国鉄がサンケイ、アトムズからヤクルトに(現ヤクルトスワローズ)に、
大洋ホエールズが横浜大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ)に、
大毎オリオンズが東京オリオンズにロッテオリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)に
と変動期の頃で、パ・リーグはセ・リーグに比べ人気が無かった。
だからかな、ロッテとかを取り上げてたのは。

野球漫画と言えば熱血根性もの。
男ドアホウ甲子園(水島新二)やどぐされ球団(竜崎遼児)なんかも好きだったなぁ。
この頃からいろんなジャンルの野球漫画が誕生する。
江口寿史の「すすめ!!パイレーツ」やコンタロウの「1・2のアッホ!!」等の野球ギャグ漫画というジャンル。
あだち充が「ナイン」や「タッチ」で恋愛を取り入れた純愛野球漫画って新路線を切り開いた時、
島本和彦じゃないが「やられた!その手があったか」って思った漫画家、編集者は多いんじゃないかな。


キャプテンやプレイボール (ちばあきお)のように高校野球努力漫画を継承した作品は、
県立海空高校野球部員山下たろーくん(こせきこうじ)や、Dreams(七三太朗、川三番地)、
ダイヤのA(寺嶋裕二)おおきく振りかぶって(ひぐちアサ)等がある。

緑山高校(桑沢篤夫)はちょっと異色だったがけど、バツ&テリー(大島やすいち)やROOKIES(森田まさのり)等
高校生ヤンキー野球漫画ってジャンルもできたな。


巨人の星やドカベンのように高校野球からプロ野球へと続く漫画はMAJOR(満田拓也)があるな。

野球狂の詩、あぶさん等のようにプロ野球をはじめからテーマにした野球漫画って今あるのかしら?
ONE OUTS(甲斐谷忍)以降見てない気がする。


名だたる野球漫画は数多くあるけど、未だカルトにファンが多いこのアストロ球団。
野球漫画好きなら是非一度読んで欲しい。