春クールのドラマがどんどん始まる。
この時期はいつも大変。使命感があるわけではないのだが、仕事柄できるだけ1回目の放送は見るようにしている。面白いのは続けてみるが、こりゃダメだってのは2回目からは見ない。そこまで時間は空いてないのでね。
今クール、やたらジャニーズ出演ドラマが多いなぁ。以前もこんな記事を書いた記憶があるから、周期的にそうなるのかな。とにかく今回は多い。
『インハンド』山下智久。
彼はうまいね。キムタクと同じく何を演っても山Pと言われるが、それはそれで一つのスタイルだ。今回のちょっと変人な科学者役はかなりハマり役ではないか。菜々緒も覚醒したし濱田岳もいいぞ。
『特捜9』井ノ原快彦(V6)。
警視庁捜査一課9係の続編でもある特捜9。安心して見れる刑事ドラマだね。羽田美智子、津田寛治、吹越満、寺尾聰・・・、錚々たるメンバーの中でイノッチの演技も悪くない。(原沙知絵のぶっきらぼうさは、科捜研の女の若村麻由美と比べてしまうせいかどうも苦手だが)鑑識官役で宮近海斗(ジャニーズJr.)も出てる。
『ストロベリーナイト・サーガ』亀梨和也(KAT-TUN)が二階堂ふみと主演。重岡大毅(ジャニーズWEST)も第1話目に出てたが初回で殉職。第1話目を見て「ダメだこりゃ」って思ったので第2話は見てないからその後出てるかどうかは知らない。
『家政婦のミタゾノ』松岡昌宏(TOKIO)主演。
普通シーリーズが続くとスケールアップするものだが、このドラマはなぜかスケールダウンしてるという不思議さ。余貴美子が運営する家政婦紹介所のメンバーも減ってる。ミタゾノ(松岡)と行動を共にする家政婦は、第一シリーズの清水富美加が出家、第二シリーズの剛力彩芽はIT社長と恋愛で、その後テレビではワイドショー以外では出ない。そして今回は川栄李奈。元AKB48という肩書きがなくても十分な女優になった彼女は大丈夫か?
このドラマにはもう一人、伊野尾慧(Hey! Say! Jump)が出てるのだが、「マジでやってる?」って思うくらい下手なの。わざとやってるのかどうかはわからないが、これが真剣だったら怖いレベル。セリフは棒読み、演技は大根、他の人がセリフ言ってる時の仕草や所作はもう最悪。なんでこんなの使ったんだ?って感じ。バーターってやつか?
ファンは反論するかもしれないが、ミタゾノの定番シーンでもある停止シーン(松岡が指を鳴らすと周りの人間やモノの動きが停止する)で、彼だけプルプル足を動かしてるのを見てくれ。ストップモーションが台無しになってるのがわかるぞ。
『ミラー・ツインズ』藤ケ谷大輔(Kis-My-Ft2)。
始まったばかりなのにタイトルのお尻にSeason1ってついてるから変だなって思ったら、6月からWOWOWでSeason2をやるのね。でもね、第一話を見て、もう見なくていいやって思っちゃったの。いや、藤ケ谷くんの演技がどうのじゃないのよ。一人に役で頑張ってると思うし、脇も倉科カナ、高橋克典、石黒賢と悪くない。でもさ、暗いのよ。いやそれ以前に面白くないのよ。今後どうなるのかってハラハラ感がないのよ。別にどうなっても関係ないやって置き去りにされた感があるくらいつまらないのよ。残念。(ひょっとしたら2話以降めっちゃ面白くなるかもしれないけどね)
他にも
『わたし定時で帰ります。』(吉高由里子主演)には中丸雄一(KAT-TUN)
『白衣の戦士』(中条あやみ/水川あさみ主演)には小瀧望(ジャニーズWEST)、
『パーフェクトワールド』(松坂桃李/山本美月主演)には松村北斗(ジャニーズJr./SixTONES)が出てる。
まるでジャニーズ祭りのようにあちこちジャニーズメンバーだらけだ。
今の若い人はテレビを見ない世代(オンデマンドやネット視聴)だから、視聴率稼ぎにはならないだろうに。
ジャニーズだからとか所詮アイドルとか思っていないよ。ジャニーズでも演技の上手いのはいっぱいいる。
そりゃ、金八先生をはじめとして、昔のジャニーズのテレビドラマや映画はただのアイドルものだった。たのきん主演の『ハイティーンブギ』とかもう最悪だったなぁ。(なぜ見に行ったのかは当時の彼女に聞いてくれ)SMAP主演の『シュート』とか、もはやコメディだ。
ジャニーズ=アイドル出演=大根演技。
その認識を変えたのは本木雅弘だろう。シブがき隊解散後に『ファンシイダンス』や『シコふんじゃった』などの映画で怪演。さらに『ラストソング』や『おくりびと』とめちゃくちゃ上手い演技で泣かせてくれるのよ。その後も彼の出る映画にハズレはない。(『スパイゾルゲ』『天空の蜂』など多数)
香取慎吾(彼も今はジャニーズじゃないけど)もインパクトすごかったな。まだ世間的には「SMAPって何?」ってくらいの認識しかなかった頃に、浅野温子主演の『沙粧妙子』シリーズでの猟奇犯役の怪演。さらに野島伸司脚本ドラマ『未成年』での自閉症役は見事だった。次(?)の『ドク』はなんでやったんだろうってくらいプーだったけどね。さすがにベトナム人役はきつい(菅野美穂は中国人役だった)な。これは松本潤(嵐)が『花より男子』でブレイクした後に『スマイル』でフィリピン人ハーフ役やったのに引き継がれてる。ジャニーズは無茶なキャスティングをするね
さらに退所したメンバーなら、北公次(フォーリーブス)の『竜二』でのチンピラ役、郷ひろみの『さらば愛しき人よ』での怪演や『翔んでる警視』シリーズでのぶっ飛んだ演技などもある。
演技の上手いジャニーズは東山紀之(元少年隊)や岡本健一(元男闘呼組)を始め、岡田准一(V6)、二宮和也(嵐)、中島裕翔(Hey! Say!JUMP)などもいるし、生田斗真や風間俊介などグループに所属しない俳優もいる。
そういや最近、生田斗真が台湾を中国と別の国とみなした発言をしたと、やいのやいの騒がれてるが、これもアジアでのジャニーズ人気が半端ないせいだね。元首相(鳩山)とはえらい違いだ。
そんなこんなでブラウン管(表現が古いな、今なら液晶というべきか)を席巻するジャニーズ。
まだまだこのアイドル王国は安泰だな。