GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

春ドラマはジャニーズだらけ

2019-04-20 16:31:14 | MUSIC/TV/MOVIE

春クールのドラマがどんどん始まる。

この時期はいつも大変。使命感があるわけではないのだが、仕事柄できるだけ1回目の放送は見るようにしている。面白いのは続けてみるが、こりゃダメだってのは2回目からは見ない。そこまで時間は空いてないのでね。

 

今クール、やたらジャニーズ出演ドラマが多いなぁ。以前もこんな記事を書いた記憶があるから、周期的にそうなるのかな。とにかく今回は多い。

 

『インハンド』山下智久。

彼はうまいね。キムタクと同じく何を演っても山Pと言われるが、それはそれで一つのスタイルだ。今回のちょっと変人な科学者役はかなりハマり役ではないか。菜々緒も覚醒したし濱田岳もいいぞ。

 

『特捜9』井ノ原快彦(V6)。

警視庁捜査一課9係の続編でもある特捜9。安心して見れる刑事ドラマだね。羽田美智子、津田寛治、吹越満、寺尾聰・・・、錚々たるメンバーの中でイノッチの演技も悪くない。(原沙知絵のぶっきらぼうさは、科捜研の女の若村麻由美と比べてしまうせいかどうも苦手だが)鑑識官役で宮近海斗(ジャニーズJr.)も出てる。

 

『ストロベリーナイト・サーガ』亀梨和也(KAT-TUN)が二階堂ふみと主演。重岡大毅(ジャニーズWEST)も第1話目に出てたが初回で殉職。第1話目を見て「ダメだこりゃ」って思ったので第2話は見てないからその後出てるかどうかは知らない。

 

『家政婦のミタゾノ』松岡昌宏(TOKIO)主演。

普通シーリーズが続くとスケールアップするものだが、このドラマはなぜかスケールダウンしてるという不思議さ。余貴美子が運営する家政婦紹介所のメンバーも減ってる。ミタゾノ(松岡)と行動を共にする家政婦は、第一シリーズの清水富美加が出家、第二シリーズの剛力彩芽はIT社長と恋愛で、その後テレビではワイドショー以外では出ない。そして今回は川栄李奈。元AKB48という肩書きがなくても十分な女優になった彼女は大丈夫か?

このドラマにはもう一人、伊野尾慧(Hey! Say! Jump)が出てるのだが、「マジでやってる?」って思うくらい下手なの。わざとやってるのかどうかはわからないが、これが真剣だったら怖いレベル。セリフは棒読み、演技は大根、他の人がセリフ言ってる時の仕草や所作はもう最悪。なんでこんなの使ったんだ?って感じ。バーターってやつか?

ファンは反論するかもしれないが、ミタゾノの定番シーンでもある停止シーン(松岡が指を鳴らすと周りの人間やモノの動きが停止する)で、彼だけプルプル足を動かしてるのを見てくれ。ストップモーションが台無しになってるのがわかるぞ。

 

『ミラー・ツインズ』藤ケ谷大輔(Kis-My-Ft2)。

始まったばかりなのにタイトルのお尻にSeason1ってついてるから変だなって思ったら、6月からWOWOWでSeason2をやるのね。でもね、第一話を見て、もう見なくていいやって思っちゃったの。いや、藤ケ谷くんの演技がどうのじゃないのよ。一人に役で頑張ってると思うし、脇も倉科カナ、高橋克典、石黒賢と悪くない。でもさ、暗いのよ。いやそれ以前に面白くないのよ。今後どうなるのかってハラハラ感がないのよ。別にどうなっても関係ないやって置き去りにされた感があるくらいつまらないのよ。残念。(ひょっとしたら2話以降めっちゃ面白くなるかもしれないけどね

 

他にも

『わたし定時で帰ります。』(吉高由里子主演)には中丸雄一(KAT-TUN)

『白衣の戦士』(中条あやみ/水川あさみ主演)には小瀧望(ジャニーズWEST)、

『パーフェクトワールド』(松坂桃李/山本美月主演)には松村北斗(ジャニーズJr./SixTONES)が出てる。

 

まるでジャニーズ祭りのようにあちこちジャニーズメンバーだらけだ。

今の若い人はテレビを見ない世代(オンデマンドやネット視聴)だから、視聴率稼ぎにはならないだろうに。

ジャニーズだからとか所詮アイドルとか思っていないよ。ジャニーズでも演技の上手いのはいっぱいいる。

 

そりゃ、金八先生をはじめとして、昔のジャニーズのテレビドラマや映画はただのアイドルものだった。たのきん主演の『ハイティーンブギ』とかもう最悪だったなぁ。(なぜ見に行ったのかは当時の彼女に聞いてくれ)SMAP主演の『シュート』とか、もはやコメディだ。

 

ジャニーズ=アイドル出演=大根演技。

 

その認識を変えたのは本木雅弘だろう。シブがき隊解散後に『ファンシイダンス』や『シコふんじゃった』などの映画で怪演。さらに『ラストソング』や『おくりびと』とめちゃくちゃ上手い演技で泣かせてくれるのよ。その後も彼の出る映画にハズレはない。(『スパイゾルゲ』『天空の蜂』など多数)

 

香取慎吾(彼も今はジャニーズじゃないけど)もインパクトすごかったな。まだ世間的には「SMAPって何?」ってくらいの認識しかなかった頃に、浅野温子主演の『沙粧妙子』シリーズでの猟奇犯役の怪演。さらに野島伸司脚本ドラマ『未成年』での自閉症役は見事だった。次(?)の『ドク』はなんでやったんだろうってくらいプーだったけどね。さすがにベトナム人役はきつい(菅野美穂は中国人役だった)な。これは松本潤(嵐)が『花より男子』でブレイクした後に『スマイル』でフィリピン人ハーフ役やったのに引き継がれてる。ジャニーズは無茶なキャスティングをするね

 

さらに退所したメンバーなら、北公次(フォーリーブス)の『竜二』でのチンピラ役、郷ひろみの『さらば愛しき人よ』での怪演や『翔んでる警視』シリーズでのぶっ飛んだ演技などもある。

演技の上手いジャニーズは東山紀之(元少年隊)や岡本健一(元男闘呼組)を始め、岡田准一(V6)、二宮和也(嵐)、中島裕翔(Hey! Say!JUMP)などもいるし、生田斗真や風間俊介などグループに所属しない俳優もいる。

そういや最近、生田斗真が台湾を中国と別の国とみなした発言をしたと、やいのやいの騒がれてるが、これもアジアでのジャニーズ人気が半端ないせいだね。元首相(鳩山)とはえらい違いだ。

 

そんなこんなでブラウン管(表現が古いな、今なら液晶というべきか)を席巻するジャニーズ。

まだまだこのアイドル王国は安泰だな。

 

 

 


執事 西園寺の車椅子の押し方

2019-04-20 03:53:31 | MUSIC/TV/MOVIE

どうも困ってる人を見過ごせない。

別に正義感あふれんばかりに「世のためなら我が身を顧みず」なんて思っちゃいない。ボランティアなんかもしないし、街角の街頭募金でいくら「難病のなんとかちゃんを助けるために」とか「アフリカの子供たちになんとかを」なんてやってても基本スルーする。

でもね、目の前になんか困ってる(困ってそうな)人がいたら、声をかけたりしちゃうのよ。何に困ってるの?何か手助けできる?ってね。こういうのは見て見ぬ振りしても、後でもやもやするくらいなら、その時声をかけたほうが楽だから。

まぁ、親切心で声をかけても俺の格好を見て「なんか変な人」とか「やばいやつ?」なんて感じで「いえ・・・」って断られることもあるんだけどね。別に気にしちゃいない。

 

大阪メトロと名称を変えた大阪地下鉄谷町線の東梅田駅。

改札を出たところで車椅子のおばあさんが通り行く人になんか声をかけている。でも、みんなスルーして通り過ぎてる。絶対聞こえてるはずなのにね。大阪は人情の街だって言うけど、そうじゃない人もいっぱいいるのよね。

 

一瞬俺もほっといていこうかなって思ったんだけど、振り返っておばあさんに近づいて行って「どうしたの?」と聞いてみる。一瞬こわばった表情を見せたが、車椅子を押してほしいとのこと。ちょっと先のホワイティとつながるところがスロープになってるから、そこを超えるのを手伝ってほしいそうだ。

 

お安い御用だ。押してあげるよ。荷物を結構車椅子に吊り下げてるね。かなり重いよ。まるでまだ慣れてない母親が、外出時のあらゆる事態を想定して、用心のためにといろいろ用意してしまってめっちゃ重たくなってるベビーカーみたいだ。この重たさだと手で車輪を回すのも一苦労だし、疲れるだろう。

 

言われたスロープの所まで来たけど、このあとどうするんだろう?

「どこまで行きたいの?よかったら押して連れてってあげるよ」

おばあさんは恐縮されたのか、最初は断ったんだが、「ええよ、暇やし、どこまで?」というと「じゃぁ、お願いします」と。目的地は?えっ?大丸。近そうで遠いぞ。

さて、困った、地上ならともかく、ここは地下だ。エレベーターで一度上に上がるという手もあるが、地下で大丸まではどう行けばいい?慣れてない人は迷ってしまうほど複雑で「ダンジョン」と異名をとる梅田地下街。頭の中でルートを考える。一瞬でルートを3つほど割り出し、最短は阪神百貨店の横を通り、ぐるっと回り込む形で行くルートを伝えると、それでいいとのこと。おばあさん、梅田地下慣れてるのか、それともよくわからないからお任せされたのかわからないがとりあえず進もう。

 

しばらく押して歩くと汗が出てきた。よくよく考えたらこんなに長い時間車椅子押したことないな。病院とか電車の入り口とかそれくらいだ。

しかもこんな人ごみの中。革ジャケ脱ぎたいけど手がふさがるしなぁ。さらに俺はなで肩だから、前かがみで車椅子押してるとショルダーバックがずり落ちる。その度に片手運転にして直すのが面倒くさくなって、斜めがけにした。ちょっとお茶目だな。誰かに会いませんように。

 

サングラスかけて革ジャケ革パンで車椅子押してる姿がショーウィンドウに映る。

ちょっと異様だな。通りすがりの人はどう思ってるのかな。まぁ気にするこっちゃないけど。

 

梅田の地下街って普段はあまり気にならないけど、やっぱり上り下り多いよね。地下水とか陥没のせいで変なところに段があったりするのは知ってたけどね。だから段差や階段のない、スロープ化されてるるーと使ったんだけど、それでも結構登り道だったり降ってたり。こうやって車椅子を押してるとよくわかるね。

電動車椅子ならさておき、普通の手で車輪を回す車椅子なら結構大変だ。しかも車椅子使ってる人って、病気で不自由だったり、老人で腕力落ちてる人が多いわけだからね。こうやって押してるだけでも腕がだんだん突っ張ってくるのがわかる。持ち方やポジションが悪いのか、腰もだんだん痛くなってきたぞ。昔アルバイトで工事現場で砂を運ぶのに使ったネコ(三輪手押車)を思い出した。

 

なんやかんや世間話してたら、大丸の入り口に着いた。

何度も礼を言うおばあさんに、ええからさっさと中に入りや、照れくさいわ。

でもその時思ったのよね。阪神百貨店もそうだったけど大丸もドアは自動ドアではなく押したり引いたりして開けるガラス戸なのね。しかも大きくて重たい。自動ドアではないのは防犯とか省エネとか危険性のためなのかよくわからん。観音開きの半分を空けてあるのでいいが、もし両方閉まってたら車椅子の人やベビーカーを押してる人は不便だろうなぁ。入れたくないのか?

 

今年は何人の観光客がとか、海外からこんなにやってきてインバウンドだぁとか、サミットが、万博が、なんて言ってるけど、もう少しこういうところは考えなきゃいけないのじゃないかね。どうだろ、松井市長、吉村知事。

 

いきなり話は変わるが、4月19日から始まった新ドラマ、『執事 西園寺の名推理2』を観る。上川隆也がなんでもできるパーフェクトな執事を演じ、佐藤二朗演じる刑事とともに(というか完全に出し抜いて)毎回事件を解決するドラマだ。

執事が仕える奥様の役は、前回は八千草薫さんだったのだが闘病のため降板されたので、今回は設定そのままに吉行和子さんが演じる。

 

上川隆也のスーパー執事っぷりは今回もすごい。初回はイリュージョンショーでの事件だったのだが、上川隆也本陣も手品師のようにトランプさばきはするわ、舞台トリックは暴くは、最後は犯人が消えるマジックで逃亡を図るが、上川も同じ消えるマジックをして(する必要はないのだが)追いかける。

 

で、このパーフェクトな執事・上川隆也が吉行和子の乗った車椅子を押すシーンがエンディングであったのだが、まぁ凜としてること。かっこいい。

そうか、背筋伸ばしてもっと体を車椅子に近づけて押したらよかったのね。残念。このドラマ観た後だったらもう少しまともに押してあげられたのにね。まぁ、いいか。

 

いいことした後はなんかいいことがあるもんだ。宝くじでも買おうかな。なんて地元の駅降りて思ってたら、100円玉を拾った。しかも昭和50年の刻印が。

どうやらこれが今回のいいこと報酬だったみたいだ。

車椅子押し賃、約10分100円也。Timesの駐車料金並み。