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バーボングラス片手のロックな毎日

狩撫麻礼 ア・ホーマンス

2018-01-15 22:32:37 | BOOK/COMICS
狩撫麻礼さんが亡くなられた。
一部の漫画ファン以外に狩撫麻礼と言っても「誰それ?」って言われるだろうな。

狩撫麻礼はハードボイルの漫画の原作を多々手がけた人だ。
有名なのは「ア・ホーマンス」だろう。
たなか亜希夫さんの絵とジャストマッチして、かなり面白い漫画だ。未だに単行本を持っている。

このア・ホーマンスは松田優作主演で映画化もされた。
撮影途中で監督の演出などが気に入らなかったのか、途中から松田優作がメガホンを取っている。
映画は「なんじゃこりゃ」っていうほどの出来だったが、ARBの石橋凌の演技が良かった。主題歌もARBの「after'45」だった気がする。「さらば相棒」だったけ。曖昧でごめん。

松田優作が逝った後、石橋は「意志を継いで」って役者になった。
トレンディドラマっていうのがブームの頃、今井美樹が主演のドラマで、まだデビューしたての福山雅治が石橋凌に「お前には負けねぇ」って言ってた記憶がある。ドラマタイトルは忘れた。それから色々なドラマに出てるが、最近では妻夫木くんとのroto7のCMとかにも出てる。
沖縄のロックシンガー、喜屋武マリーの半生を描いた映画「Aサインデイズ」も良かった。

でも、俺にとっては石橋凌はやっぱりARBのボーカリストなんだよね。
360度観客から見えるようにライブしたのもARBが最初じゃ無かったかな。
武道館の中央にボクシングリングを作ってそこでライブしてた記憶がある。

ARBのデビューアルバム「アレキサンダーラグタイムバンド(Alexander Ragtime Band)」は正直言って駄作だ。喝!って曲以外は全然ダメで、当時なけなしの小遣い(と言ってもパチンコで稼いでたんだが)で買ってたアルバムで、失敗って思った一枚だ。駄作って言ってもいい。
普通ロックバンドのデビューアルバムは名作が多いのだが、福岡出身バンド(当時は明太ビートと呼ばれた)は、The MODSを除き、ARBもシーナ&ロケッツも、Th eRockers(陣内孝則)も、結構弄られすぎて「なんじゃこりゃ」ってのが多い。(のちのチェッカーズもアイドルバンドとして売り出されたからね)

で、それで全然その後聞かなかったのだが、ロック仲間から「このアルバムすごいよ」って強制的に借りさせられたのが、5枚目の「W」。
全然期待せずに聞こうとレコードの針を落とした瞬間「かっこいいぞこれ」。ギタリスト田中一郎のリフが炸裂してた。

「これ本当にあのARBか?」と思い、すぐさま2-4枚目も借りる。当時はレンタルレコード店っていうのがあったからね。結局この2-5枚目も買ったし、6,7,8枚目と買い続ける羽目になるのだが・・・。

田中が在籍してた頃のARBの楽曲は名作、名盤が多い。
LOFT23時、Standing On The Street、Union Rocker、Whiskey&Vodka、ファクトリー、トラブルド・キッズ・・・。

もちろん田中が電撃的に甲斐バンドに移籍してから加入した、白浜久のギターも悪くはないんだけどね。幼女殺害事件の宮崎勤のことを歌ったのであろう、「MURDER GAME」など名作も多いのだがね。

おっと、知らない間に狩撫麻礼の追悼文ではなく、ARBのことばっかりになってしまった。
ご冥福をお祈りします。

これからア・ホーマンス読み直してみます。


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