GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

広島の土砂災害は行政の馬鹿な奴らの人災

2014-09-05 01:14:40 | Talk is Cheap
広島市安佐の土砂災害。
今回の土砂災害は天災ではなく、もはや広島市による人災やんな。
広島全域に緊急メールが届いてしまうから出さなかった。
防災スピーカー未設置?サイレンも作動しなかった。
データーを読み違えて避難勧告遅れた。
世界で一番危機管理が出来ていないといけない場所の行政でこれか。

呆れ果てるのはこの度のボランティアに対してだ。
広島市には連日全国から支援物資が届いてるらしい。
レトルト食品や、タオルなどの日用品が今でも届き、2トントラック1台分の物資が突然届くこともあったそうだ。
市は、あふれる物資の保管場所に苦慮して
「住民のニーズに応えた支援を行うために、何をどれくらい送りたいのか事前に相談してほしい」と呼びかけている。
だって。
ホントに馬鹿。
避難所に居る人が日増しに減っていくからって事らしいが、泥だらけの家に帰った人、
家がつぶれてしまった人、それをボランティアで助ける人。自衛隊、消防、警察、町内会。
必要なモノはいっぱいあるだろう。
その人達が「もう大丈夫だからモノは送らなくていいよ。ありがとう」って言ってるなら話はわかる。

でも、自分たちのミスでここ迄ひどい災害にしてしまった奴らが言うのはちょっと違う。

保管場所が無いから?なんぼでも空いてる土地や建物あるやろ。探せよ。頼めよ。
「善意を生かすためにも、事前連絡に協力を」と担当者が言ったって。こいつなんかはホントに馬鹿。
善意で送ってくれてる人になんて事言うんだ。お前らで分別しろよ。善意の提供者に強要するな。
欲しいものを貰いたいって言うんなら自分たちで買え。

結婚式のお祝いを上げようと思ってる矢先に、友達の花嫁さんになる人からリストアップの紙を渡された事がある。
「この中のモノを頂戴。あっ他の人と相談して商品かぶらないようにしてね」って言われた。
誰がやるかい!って思ったよ。なんもやらんとこうと思ったけど、結局商品券渡したよ。お祝いってそんなものかね?
今回の件だってこの花嫁だって、善意は要らないから私の必要なモノだけくれって言ってるって事だろ。

図々しいとはお前らの事だ、広島市の職員。
被災した方々の今後の市民税は全て免除するくらいでも足りないぞ。お前らの頭は。
ボランティア物資が余ったなら次の万が一の為に備蓄しとけよ。
他の災害被災地が出たらそこに回したって構わないだろう。渡したモノをどう使おうがそこ迄は気にしない。

東北大震災の時でも、避難所におにぎりを30個届けたら、
「ここには40人いますから全員に渡らないからこれは持って帰ってくれ」って言われたって話や、
「未使用かクリーニング済みの衣服や毛布、タオル以外は送らないで」くれと言われたとか。
平等に渡らないモノは要らない?
モノより金くれってか。「家なき子」の安達祐実なら許せるが、行政や役所の場合は腹が立つ。

日本はいつからこんな国になったんだ?
善意を受けた感謝より、自分たちの都合を優先する。
よかれと思って善意でしてあげても、感謝されるどころか文句を言われる。
「何故こうしてくれないんだ!」「何故こう出来ないんだ」って指図される。
あげくには「送ってくれたレトルトカレーがまずかった」とか「ラーメンがいつまでも届かなかった」とか
「送ってくれたシーツでアトピーが出た」とか「色が気にくわない」とか言い出すんだろうな。

善意がわからない人はもう誰も助けてくれないよ。


安倍新内閣発足 東大が少ないのは何故?

2014-09-05 00:46:36 | Talk is Cheap
9月3日に第二次安倍改造内閣(長いよ)が発足した。
女性大臣が5人って言うのがかなり話題になってるけど、
女性だからとかは政治に関係ないんじゃないのかね?
能力があれば男でも女でもいいよ。

すぐ、海外ではこんなに女性が重要ポジションについてるとか比較報道されるけど、
よそさまの国はよそさまの事情でやってるんだから比較にならないでしょ。

それよりも少し気になるのが、東大出身の大臣がほとんどいないこと。
一昔前は、東京大学出身者が多く、慶応、早稲田卒が圧倒的に多かった。

今回の閣僚の中で東京大学出身は厚生労働相の塩崎氏と法務相の松島氏の2人。
慶応が復興相の竹下氏、経済再生相甘利氏、で、地方創世相の石派氏の3人。
早稲田は外務相の岸田氏、文部科学相の下村氏、話題の経済産業相の小渕氏(大学院卒だが)の3人。
あとは中央大(望月環境相)神戸大(高市総務相)法政大(管官房長官)聖心女子大(山谷国家公安)とかバラバラ。
安倍総理大臣は成蹊大出身だし、麻生太郎副総理は学習院卒だから、大学派閥は関係ないのかな。

東大を出た人は任期や選挙に追われる政治家より、省庁の官僚を選んでるのかな。
学歴、学族社会じゃ無くなって来たのはいい事だが、優秀な人材が逃げてるのだったらちょっと嫌だな。



バイキング 徳島県租屋 大歩危

2014-09-04 01:34:39 | MUSIC/TV/MOVIE
笑っていいともの後継番組バイキング。
視聴率がどうのこうのって騒がれてたけど、今はどうなのかな。

たまたまTVをつけたらやってたので、ラーメンをすすりながら観る。
水曜日はおぎやはぎがメインパーソナリティ。
おぎやはぎは、どっちが小木でどっちが矢作なのかわかってないのだが、
片割れが徳島県の祖谷ってとこをロケして紹介してた。

よくTVで秘境だ、絶景だって場所の旅ロケで必ず言うお約束の台詞。
「東京から何時間かかって辿り着いた」ってやつが連呼される。
いかにも奥地や僻地だって紹介したいからなんだろうけど、これ嫌い。
東京からわざわざこんだけ時間費やして来たぞ!って上から目線だもの。

だってどんな場所だって地元の人はすぐの場所やん。
東京中心でなんでも考えてるのが嫌い。
わざわざ勝手にやってきて、こんなに時間がかかったとか言われてもねぇ。
それなら自家用ジェットで近くの空港に降りて、ヘリに乗り換えて行けよ。

「電車が1両しかねぇ!」とか「バスが一日に3本しかねぇ!」とか。
田舎町をアピールしたいんだろうけど、地元の人には当たり前の光景。
必要がないからそうなってるんだろ?
逆にそういう場所に住んでおられる方からすりゃ、3分に1本来る電車とか、
電車だけでどこでも行ける東京や大阪の方が不思議だろう。
そんなレポート番組を地元ローカル局やケーブルTVで流してたらどう?
なんか不愉快にならない?

これがアマゾンの秘境とかチベットの絶景とか、太平洋の孤島とかに行ってるならならまだわかるよ。
でも、全国ネットのテレビで日本各地を紹介する際に使われるのはなんか違和感感じる。
今回だって徳島県の人から見りゃ、「なんだあそこかいな」ってくらいの場所だろう。

日本は縦長の国で、行こうと思えばその日中に端から端迄行ける。
実際熊本から北海道迄移動した事があるが、熊本のホテルを朝に出て、
飛行機乗って羽田で乗り継いで、電車、タクシーで札幌のホテル迄5時間くらいで行けた。
(ただし気温差は10度以上あった)
次の週に長野迄行く事があったが、大阪から新幹線、東京で乗り継いで在来線に乗り換えて、やっぱり5時間くらい。
岡山の奥津温泉へ大阪から行くとやっぱり5時間くらい。
島根の出雲大社に電車で行くとやっぱり5時間くらい。

東京からでも大阪からでも、飛行機を使わずに行くとそんなもんだ。
でも、それぞれの地元の人は「わしんちから車で15分やな」とか位のレベルだろうさ。
何でもかんでも東京基準で考えるのはもうヤメて欲しいな。

ちなみに徳島県祖谷の大歩危(おおぼけ)。凄い名前だな。
大股で歩くと危ないから大歩危。(小刻みに歩いても危ないから小歩危って場所もあるらしい)
昔の人のネーミングセンスはいいよね。

で、その景観の見事な祖谷渓谷。祖谷川沿いの断崖には、小便小僧が何故か立ってる。
突き出た岩の上に何故小便小僧?

地元の子供達や旅人が度胸試しをしたという逸話をもとに作られたらしい。
危ねぇよ。良いこのみんなはマネしないでね。
渓谷を見渡せる絶景になんの保護もなく無防備に立ってるこの像。
これだって、大阪や東京だとすぐ壊されてしまったりイタズラされるだろう。
夜中だと誰も通らない道なのに、無事にあるのは日本人のモラル?
デンマークの人魚姫の像でさえ何度も壊されてるのにね。

まぁ、どうせ壊すなら、某国の某大使館前に作られてる誰かわからない像を壊してね。





24時間テレビ TOKIO城島に感動

2014-09-03 03:50:50 | MUSIC/TV/MOVIE
愛は地球を救う。
1978年から始まった日本テレビのチャリティ番組「24時間テレビ」
障害者や老人、福祉をテーマにし、寄付を募る。
スポンサーで成り立ってる全ての番組枠を取っ払って24時間放映、日本全国のキー局を結ぶ等
あらゆる意味で画期的なこの番組。

毎年デザインが変る、お揃いのTシャツ。基本は黄色だが、最近は色々な色がある。
モーニング娘。の飯田、工藤静香、TOKIOの松岡、嵐の大野、SMAPの香取等がデザイン。
村上隆やスタジオジブリ、草間彌生といった世界的デザイナーも参加。
今年は天野喜孝さんのデザインで5色が用意されてた。

この番組は障害を持った人が頑張ってる姿を色々取り上げてるんだけど、痛々しくてこれは苦手。
偽善的な考えが出来なくて、つい可愛そう・・とか、大変だなぁって思ってしまうから。
第三回から放映されてる有名タレントを起用した実話を元にしたドラマも苦手。
基本的に幸せだった家庭に突如訪れる病気や障害。なんとか克服しようとするが・・・って話。
これはもうダメ。まともに観れない。
人の不幸な話を見て俺はどうすればいいの?泣けばいいの?
残された人達の事を考えて、どう思えばいいの?
今の自分の幸せを再認識して、現実と向き合わなくてはならないの?

もうひとつの番組の目玉がチャリティマラソン。
1992年の15回の間寛平から、赤井英和、山口達也(TOKIO)森田剛(V6)にしきのあきら
トミーズ雅、研ナオコ、杉田かおる、丸山和也、イモトアヤコ、はるな愛等が激走。
間寛平はマラソンランナーだし、赤井、トミーズ雅はボクサーだからロードワーク慣れしてるだろうけど
タレントが24時間で100km走るのは自殺行為みたいなモノだ。
徐々に言う事きかなくなる身体(膝、足首)、悲鳴を上げる肉体(睡眠不足、筋肉痛)、
負けそうになる心を精神を振り絞ってねじ曲げ走り続ける。
毎回ゴールシーンは感動してしまう。

で、2014年第37回のランナーは 城島茂(TOKIO)
推薦されて受諾する時に「あらためてこちらからお願いします。走らさせてください」って
スタッフに頭を下げてお願いした事に感動してしまった話は以前のブログにも書いた。

そして今回の走りを見て、感動とともに城島の、そしてジャニーズの凄さを見た。
「40歳を過ぎた人達の代表としての走りを全国に届けたい」言ってた通りのその気迫。
画面からびんびんに伝わってくる走りだった。

40を過ぎてるとはいえ城島茂はアイドルである。
しかも誰もが知ってるジャニーズの人気ブループTOKIOのリーダーである。
偉そうにふんぞり返っても許されそうな彼のなんと腰の低さ。気遣い、気配りのすごさ。
前述のランナー受諾時もそうだが、今回の101キロマラソン中でも
1,休憩地点として借りた店にも挨拶をきっちりする。
2,もうボロボロなのに沿道で声援をくれる人達に必ず笑顔を返す。
そして
3,限界に来てるのに周りにいるスタッフや番組進行に気遣う

極めつけは残り15kmくらいで「このままでは放送時間には間に合わない」と危機感がスタッフに生じてきた。
残り時間と残りの距離を気にする城島。
だけどえ限界にきてる足。
残り10km、残り7km。
スタッフの誰もが「もう間に合わないな・・・」と諦めかけてた。
残り5分で5km。1分1kmじゃないと間に合わない。
引きずるように動かない足。歩くのでさえ限界を超えてる彼が、
信号待ちしてる最中に残り時間5分を聞いた後顔つきが変る。
その後・・・。信じられない!
ダッシュの如くラストスパート。
殆どスタート時と変わらないスピードをここで出せるの?

懸命に走る城島、武道館が見えてきた。
ペースは若干落ちたが、スパートは変らない。
並走スタッフはもう脱離。ここからは一人だ。
そんなとき群衆の中から輩が乱入。いやTOKIOのメンバーだ。
長瀬と山口が並走で武道館に到着。
背中を押してリーダーを送り出すTOKIOメンバー。
会場内に入り、限界にきてる足で階段を下りるリーダー。
テープ手前で振り返って来てくれたTOKIOのメンバーを呼ぶ城島。

TOKIOのメンバーは会場に入らず全員「一人で行け」とゼスチャーしてる。
納得して一人でゴールテープを切る城島。

拙い俺の文章ではこの感動は書ききれなくて申し訳ないが、観ていた人にはわかるだろう。

27時間テレビの草彅の激走の時がデジャブのように重なる。
この時も歩くのが精一杯で間に合いそうも無い草彅が、木村と稲垣が来た途端走り始めた。
そして会場入り口で送り出す二人。
そう、主役はお前だ。お前の走りをみんなに見せてやれ!

今回城島一人でテープを切らせた理由は他のメンバーが語ってる。
「関ジャニが24時間頑張ってパーソナリティしてる。リーダーはそのサポートで走った。
そこへ俺たちが出しゃばって出てったら全てダイナシ。TOKIOではなく彼らが主役ですよ」

ジャニーズのアイドルはただのアイドルではない。
TVの申し子であり、時代に選ばれた人達だ。
その根っこには、ファンやスタッフへの色々な気遣いを忘れない感謝の気持ちが常にある。

すごいなジャニーズ。
そして何より城島君。頑張ったな
君の走りは観ている人に勇気と感動を必ず与えたのは間違いない。






サンマの季節がやってきた

2014-09-02 04:16:34 | FOOD&DRINK
サンマが店頭に並びだした。
あぁもう秋なんだなぁって思ってしまう。
そういやもう夜はかなり肌寒い。今年の大阪は猛暑日(真夏日)が8月に無かったらしいな。
地球温暖化はどこへいった?

話を戻すがサンマは出始めのこの時期よりも脂ののった10月くらいの方が美味い。
9月入ったばかりの北海道や三陸が捕れたモノはまだ、嘴も黄色みが無いし、美も膨らみが少ない。
でも、ピカピカに光ったサンマを見たら、買わずにはいられない。
脂がのったのは10月頃の千葉ものを食べればいいのよ。初ガツオと戻りガツオみたいなモノだな。

酒を塗って、切り目を入れて塩をふって焼くだけ。
鱗も取らなくていいし、はらわたも処理しなくていい。
こんな便利で手軽な魚は鮎とサンマだけだ。
秋刀魚は塩焼き。
出来れば炭火や七輪で焼きたいがマンション暮らしにそれは無理。最近のコンロは綺麗に焼けるしね。
焼きたての秋刀魚に、柚子やすだちを搾って大根おろしに醤油をかけてこれを絡めながら喰う。
これが一番美味いと思っている。
某ポン酢メーカーのCMみたいに、秋刀魚の上に大根おろしを広げて、その上にポン酢をジャバジャバかけたら、
せっかくの塩焼きの風味が台無し。
それにそんなにかけたらポン酢の味しかしないだろう?

冷蔵技術が発達したおかげで、最近は寿司屋でも刺身や寿司で食べれる。
スーパーにも刺身に出来るくらい新鮮な秋刀魚が並んでる。
でもね、サンマの刺身や寿司にはワサビって合わないと思うのよ。せめて生姜にしてよね。
色々試したが、ワサビよりホースラディッシュ、生姜よりも和芥子、西洋カラシって思ってる。
鰹もカラシの方が合うから、一緒かな?
でも、一番合うのは大根の先端部分を擂りおろしたモノをたっぷり絡めて喰う。
塩焼きにしたサンマに合うんだから生のサンマにも合うのは道理か。

和歌山や三重には秋刀魚の棒寿司や姿寿司があるが、これはこれで美味い。
さんまずし、さえらずし、くさりずし、さかなずし。郷土によって色々な名前で微妙にちょっと違う。

サンマは秋刀魚って表記するのが一般的だが、これは明治以降だそうだ。
幅が狭く細長で真っ直ぐな魚を表す言葉「狭真魚(さまな)」が訛って、「さんま」になった説がある。
三重や和歌山では「さえら」とか奈良とかでは「さえれ」って呼ばれてたらしい。
夏目漱石は「我が輩は猫である」で「三馬」って当て字してた。

「祭魚(さいら)」とか「鰶(コノシロとも読むがこれもサンマ)」とも表記される事があるが、これは
サンマが捕れだすと一気に魚屋さんはサンマだらけになる事に由来するとの事。
俺たち庶民は安くておいしいサンマが出回ると嬉しいのだが、安いサンマばっかり売れたら高い魚が売れない。
だから魚屋さんはあまりサンマの時期は儲からないらしい。(鰻が高いのはこのせいか?)
お祭り騒ぎのように売れるが実入りが少ない、これを「サンマ騒がせ」って言うらしい。
だから魚編にお祭り。なんとなくわかる気がする。
しばらく、秋刀魚ばかり食べてしまうだろうな。

ちなみに冷凍物の秋刀魚って敬遠する人多いけど、俺は好きだな。
よく水揚げの映像がTVで流れるけど、あんな大量に網から落としたら身がぐちゃぐちゃになってしまうよ。
捕ってすぐそのまま冷凍される冷凍物の方が鱗も剥がれてないし、身もつぶれてない。
解凍方法さえ間違えなかったら、こっちの方がいつの時期でも喰えるし美味しい。
でも、秋以外に秋刀魚を食べても何故かあんまり嬉しくないんだよな。
正月以外で数の子を食べた時のような違和感が感じるのは俺だけ?
やっぱり旬に食べるのが一番美味しいな。







アストロ球団作者中島徳博氏訃報

2014-09-02 02:06:49 | MUSIC/TV/MOVIE
漫画家の中島徳博さんが亡くなられたニュースが入った。
ご冥福をお祈りします。

中島徳博さんと言えば「朝太郎伝」もいいが、やっぱり「アストロ球団」だな。
スポ根漫画の代名詞、野球漫画の創成期の70年代。に異色を放ったアストロ球団。
今もカルトなファンが多いらしいが、わかる気がする。

当時はキャプテンやドカベンみたいにどちらかといわば現実的なリアル野球漫画漫画派と
分身魔球の侍ジャイアンツや、大リーグ養成ギブスや消える魔球の巨人の星(どちらも梶原一騎原作)などの
リアルな部分と創作の分が交錯する野球漫画に別れてた。
このアストロ球団は後者側だけど、あとにもさきにも野球バトル漫画はこれしか無い。
なんと言っても凄いのは、野球の試合で死人が出るんだもの。

沢村栄治の意志を繋ぐ証、身体にボールの痣があるメンバーを探すとこから始まるこの漫画。
里見八犬伝の要素を取り入れた仲間探しってのも野球漫画では異色だが、これが又、敵にいたり仲違いしたり、ニセモノがいたり。
男一匹ガキ大将とかと同じ。言ってみたら野球漫画と不良喧嘩漫画の融合。
現実の球団名や選手、監督も出てくる。
巨人の川上監督と揉めたり、ロッテと戦ってた気がする(今手元に漫画が無いので記憶だけで書いてるから間違ってたら御免)
アストロ球団はフル試合戦ったのは連載期間中たった3試合くらいだった気がする・・。
最期はタイガーマスクと同じく、日本の野球界では認められないからとかで去っていく(大リーグに挑戦するんだったかな?)

70年代はプロ野球球団の編制時期。
西鉄ライオンズが太平洋クラブライオンズ、クラウンライターライオンズ(現西武ライオンズ)に、
東映フライヤーズが日拓ホームフライヤーズ、日本ハムファイターズに(現北海道日本ハムファイターズ)、
国鉄がサンケイ、アトムズからヤクルトに(現ヤクルトスワローズ)に、
大洋ホエールズが横浜大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ)に、
大毎オリオンズが東京オリオンズにロッテオリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)に
と変動期の頃で、パ・リーグはセ・リーグに比べ人気が無かった。
だからかな、ロッテとかを取り上げてたのは。

野球漫画と言えば熱血根性もの。
男ドアホウ甲子園(水島新二)やどぐされ球団(竜崎遼児)なんかも好きだったなぁ。
この頃からいろんなジャンルの野球漫画が誕生する。
江口寿史の「すすめ!!パイレーツ」やコンタロウの「1・2のアッホ!!」等の野球ギャグ漫画というジャンル。
あだち充が「ナイン」や「タッチ」で恋愛を取り入れた純愛野球漫画って新路線を切り開いた時、
島本和彦じゃないが「やられた!その手があったか」って思った漫画家、編集者は多いんじゃないかな。


キャプテンやプレイボール (ちばあきお)のように高校野球努力漫画を継承した作品は、
県立海空高校野球部員山下たろーくん(こせきこうじ)や、Dreams(七三太朗、川三番地)、
ダイヤのA(寺嶋裕二)おおきく振りかぶって(ひぐちアサ)等がある。

緑山高校(桑沢篤夫)はちょっと異色だったがけど、バツ&テリー(大島やすいち)やROOKIES(森田まさのり)等
高校生ヤンキー野球漫画ってジャンルもできたな。


巨人の星やドカベンのように高校野球からプロ野球へと続く漫画はMAJOR(満田拓也)があるな。

野球狂の詩、あぶさん等のようにプロ野球をはじめからテーマにした野球漫画って今あるのかしら?
ONE OUTS(甲斐谷忍)以降見てない気がする。


名だたる野球漫画は数多くあるけど、未だカルトにファンが多いこのアストロ球団。
野球漫画好きなら是非一度読んで欲しい。