彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救ったと
伝えられる招と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時代の井伊
軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと)と兜(かぶ
と)を合体させて生まれたキャラクタ-
21世紀は光・量子の時代と言われ.自動運転・ロボットの自動走行,スマ
ートフォンの高度顔認証等を可能とする光センシング(LiDAR)技術,スマー
ト製造を可能とするレーザ技術,太陽光(熱)エネルギーの高度利用,さ
らには量子情報処理にいたるまで,光・量子が担う役割はますます重要と
なっている.
21世紀を支える“光・量子”を自由自在に操ることを目的として,
「フォトニック結晶」「フォトニックナノ構造」をキーワードに,自在な
光・量子制御技術の開発を行う.物理的基礎から応用まで研究を行い,様
々な革新的な光・量子技術を実現し,エネルギー,環境,光製造(ものづ
くり),高度情報・通信技術に寄与し,Society 5.0(超スマート社会)の
実現に貢献することを目指す。
京都大学と三菱電機は,フォトニック結晶レーザー(PCSEL)において,こ
れまでの半導体レーザー素子単体では実現が困難であった高い出力と狭い
固有スペクトル線幅の両立を実現した(ニュースリリース)。
研究グループはこれまで,直径250μmのPCSELにおいて,70kHzという狭
い固有スペクトル線幅と,宇宙空間における自由空間通信方式への適用可
能性を実証している。今回,PCSELの高出力・高ビーム品質をそのままに
,より狭い固有スペクトル線幅を実現するため,面積を250μmから1mmに
拡大したPCSELを設計,開発した。
Demonstration of high-power photonic-crystal surface-emitting
lasers with 1-kHz-class intrinsic linewidths (1kHz級固有線幅高出力フォ
トニック結晶レーザーの実現)
DOI 10.1364/OPTICA.505406
【関連特許最新技術】
1.特開2024-165246 表示装置及び表示装置の製造方法 株式会社ジャパ
ンディスプレイ⓷
【要約】
下図9のごとく、一実施形態によれば、表示装置は、基板と、前記基板の上
方において、画像を表示する表示領域及び前記表示領域よりも外側の周辺
領域に亘って配置された有機絶縁層と、前記表示領域において、前記有機
絶縁層の上に配置された下電極と、前記下電極の上に配置され、発光層を
含む有機層と、前記有機層の上に配置された上電極と、前記周辺領域に配
置され、第1下部と、前記第1下部の上に配置され前記第1下部の側面か
ら突出した第1上部と、を有する第1隔壁と、前記周辺領域に配置され、
前記有機絶縁層の開口に重なる金属層と、を備え、前記第1隔壁は、前記
開口に配置されてことで、信頼性の低下を抑制する。
図9. 周辺領域SAまたは余白部MPにおけるパッド領域の他の構成例を
示す平面図
【符号の説明】
DSP…表示装置 10…基板 5…無機絶縁層 AP1、AP2、AP3…
開口 6…隔壁 61…下部 62…上部 7…隔壁 71…下部 72…
上部SP1、SP2、SP3…副画素 201、202、203…表示素子
(有機EL素子) LE1、LE2、LE3…下電極 UE1、UE2、U
E3…上電極 OR1、OR2、OR3…有機層 DA…表示領域 SA…周
辺領域 100…表示装置用マザー基板 PP…パネル部 MP…余白部 PD
…パッド MT…金属層 IL…有機絶縁層 12…絶縁層 114…絶縁層
【詳細説明】
【0094】図17Aは、他の構成例を示す断面図である。 図17Aに示
す構成例は、図16Aに示した構成例と比較して、無機絶縁層5に開口が
存在しない点で相違している。隔壁7は、有機絶縁層ILの上方及び開口
OP1において、無機絶縁層5の上に配置されている。
【0095】 図17Bは、他の構成例を示す断面図である。 図17Bに
示す構成例は、図17Aに示した構成例と比較して、有機絶縁層ILの上
方の隔壁7を省略した点で相違している。隔壁7は、開口OP1において
無機絶縁層5の上に配置されている。
【0096】 図17Cは、他の構成例を示す断面図である。
図17Cに示す構成例は、図17Aに示した構成例と比較して、開口OP1
における隔壁7を省略した点で相違している。隔壁7は、有機絶縁層IL
の上方において無機絶縁層5の上に配置されている。
【0097】 《第3グループ》
【0098】図18Aは、第3グループの一構成例を示す断面図である。
図18Aに示す構成例は、図14Aに示した構成例と比較して、階段状
の断面を有する有機絶縁層ILが絶縁層12の単層体である点で相違して
いる。絶縁層114は、存在しない。絶縁層12は、開口OP1を有して
いる。
【0099】図18Aに示す構成例は、図14Aに示した構成例と比較し
て、階段状の断面を有する有機絶縁層ILが絶縁層12の単層体である点
で相違している。絶縁層114は、存在しない。絶縁層12は、開口OP
1を有している。
【0100】有機絶縁層ILの厚さT1は、絶縁層113の上面から絶縁
層12のほぼ平坦な上面121Aまでの第3方向Zに沿った長さに相当す
る。有機絶縁層ILの厚さT2は、金属層MTの上面から絶縁層12のほ
ぼ平坦な上面122Aまでの第3方向Zに沿った長さに相当する。厚さT2
は、厚さT1より小さい。上面122Aは、上面121Aと開口OP1と
の間に位置し、また、上面121Aよりも下方に位置している。
【0100】有機絶縁層ILの厚さT1は、絶縁層113の上面から絶縁
層12のほぼ平坦な上面121Aまでの第3方向Zに沿った長さに相当す
る。有機絶縁層ILの厚さT2は、金属層MTの上面から絶縁層12のほ
ぼ平坦な上面122Aまでの第3方向Zに沿った長さに相当する。厚さT
2は、厚さT1より小さい。上面122Aは、上面121Aと開口OP1
との間に位置し、また、上面121Aよりも下方に位置している。
【0101】無機絶縁層5は、絶縁層12を覆い、金属層MTを露出する
開口OP2を有している。
【0102】隔壁7は、有機絶縁層ILの上方及び開口OP1において、
無機絶縁層5の上に配置されている。図示した例では、隔壁7は、上面1
21Aの上方に配置される一方で、上面122Aの上方には配置されてい
ない。但し、隔壁7が上面122Aの上方に配置されてもよい。
【0103】このような絶縁層12は、例えば、以下のような手法で形成
可能である。すなわち、金属層MTが形成された表示装置用マザー基板1
00の全面に、例えばポジ型の有機材料により絶縁層を形成する。
その後、絶縁層を露光する。この露光工程では、開口OP1の露光量は最
大に設定され、開口OP1から外側に向かうにしたがって露光量は段階的
に減少するように設定されている。その後、露光された絶縁層を現像する。
その後、絶縁層を焼成する。 これにより、上記の断面形状を有する絶縁
層12が形成される。
【0104】 図18Bは、他の構成例を示す断面図である。図18Bに
示す構成例は、図18Aに示した構成例と比較して、有機絶縁層ILの上
方の隔壁7を省略した点で相違している。隔壁7は、開口OP1において
無機絶縁層5の上に配置されている。
【0105】図18Cは、他の構成例を示す断面図である。図18Cに示
す構成例は、図18Aに示した構成例と比較して、開口OP1における隔
壁7を省略した点で相違している。隔壁7は、有機絶縁層ILの上方にお
いて無機絶縁層5の上に配置されている。
【0106】図19Aは、他の構成例を示す断面図である。図19Aに示
す構成例は、図18Aに示した構成例と比較して、無機絶縁層5に開口が
存在しない点で相違している。隔壁7は、有機絶縁層ILの上方及び開口
OP1において、無機絶縁層5の上に配置されている。
【0107】図19Bは、他の構成例を示す断面図である。図19Bに示
す構成例は、図19Aに示した構成例と比較して、有機絶縁層ILの上方
の隔壁7を省略した点で相違している。隔壁7は、開口OP1において無
機絶縁層5の上に配置されている。
【0108】図19Cは、他の構成例を示す断面図である。図19Cに示
す構成例は、図19Aに示した構成例と比較して、開口OP1における隔
壁7を省略した点で相違している。隔壁7は、有機絶縁層ILの上におい
て無機絶縁層5の上に配置されている。
【0109】次に、図20乃至図25を参照して、表示装置DSPの製造
方法について説明する。なお、図20乃至図25においては、絶縁層12
よりも下方の図示を省略している。
【0110】まず、図20に示すように、表示領域DAにおいて、絶縁層
12を形成した後に、絶縁層12の上に、副画素SP1の下電極LE1、
副画素SP2の下電極LE2、副画素SP3の下電極LE3を形成する。
その後、無機絶縁層5を形成する。絶縁層12及び無機絶縁層5は、表示
領域DAのみならず、周辺領域SA及び余白部MPにも形成される。
周辺領域SA及び余白部MPにおける絶縁層12を含む有機絶縁層ILの
形成手法は、例えば、図14Aなどを参照して説明した通りであり、有機
絶縁層ILを形成する工程は、金属層MTに重なる開口OP1を形成する
工程を含んでいる。
その後、表示領域DAにおいて、無機絶縁層5の上に位置する下部61と、
下部61の上に位置する上部62と、を有する隔壁6を形成する。このと
き、周辺領域SA及び余白部MPにおいては、下部71及び上部72を有
する隔壁7も、隔壁6と同時に形成する。隔壁7は、図7などに示したよ
うに、有機絶縁層ILの上に形成し、また、図10などに示したように、
開口OP1に形成する。
その後、無機絶縁層5に開口AP1、AP2、AP3を形成する。開口A
P1は副画素SP1の下電極LE1に重なり、開口AP2は副画素SP2
の下電極LE2に重なり、開口AP3は副画素SP3の下電極LE3に重
なる。なお、開口AP1、AP2、AP3の形成工程は、隔壁6の形成工
程より前に行ってもよい。無機絶縁層5に開口AP1等を形成するのと同
時に、パッドPDの開口OP2も形成する。
【0111】続いて、表示素子201を形成する。
【0112】まず、図21に示すように、隔壁6をマスクとして、下電極
LE1の上に、正孔注入層、正孔輸送層、電子ブロック層、発光層EM1、
正孔ブロック層、電子輸送層、電子注入層などの各層を形成するための材
料を順次蒸着して、有機層OR1を形成する。 その後、隔壁6をマスク
として、有機層OR1の上に、マグネシウム及び銀の混合物を蒸着して、
上電極UE1を形成する。上電極UE1は、有機層OR1を覆い、下部6
1に接触している。
その後、隔壁6をマスクとして、上電極UE1の上に、高屈折率材料及び
低屈折率材料を順次蒸着して、キャップ層CP1を形成する。
これらの有機層OR1、上電極UE1、及び、キャップ層CP1は、真空
環境を維持した状態で連続して形成される。その後、キャップ層CP1
【0113】有機層OR1、上電極UE1、及び、キャップ層CP1は、
オーバーハング状の隔壁6によって分断される。有機層OR1、上電極上
E1、及び、キャップ層CP1がそれぞれ蒸着によって形成される際に蒸
着源から放たれた材料は、上部62によって遮られる。このため、上部6
2の上には、有機層OR1、上電極UE1、及び、キャップ層CP1のそ
れぞれの一部が積層される。上部62の上に位置する有機層OR1、上電
極UE1、及び、キャップ層CP1の各々は、下電極LE1の直上に位置
する有機層OR1、上電極UE1、及び、キャップ層CP1から離間して
いる。
【0114】これらの有機層OR1、上電極UE1、キャップ層CP1、
及び、封止層SE1は、表示領域DAのみならず、周辺領域SA及び余白
部MPにも形成される。
【0115】続いて、図22に示すように、封止層SE1の上に、所定の
形状にパターニングされたレジストR1を形成する。レジストR1は、副
画素SP1とその周囲の隔壁6の一部に重なっている。
【0116】続いて、図23に示すように、レジストR1をマスクとしたエ
ッチングを行うことにより、レジストR1から露出した封止層SE1、キ
ャップ層CP1、上電極UE1、及び、有機層OR1を順次除去する。こ
れにより、副画素SP2の下電極LE2及び副画素SP3の下電極LE3
が露出する。その後、レジストR1を除去する。これにより、副画素SP
1に表示素子201が形成される。
【0117】続いて、図24に示すように、表示素子202を形成する。
表示素子202を形成する手順は、表示素子201を形成する手順と同様
である。すなわち、下電極LE2の上に、発光層EM2を含む有機層OR
2、上電極UE2、キャップ層CP2、及び、封止層SE2を順に形成す
る。その後、封止層SE2の上にレジストを形成し、このレジストをマスク
としたエッチングにより、封止層SE2、キャップ層CP2上電極UE2、
及び、有機層OR2が順次パターニングされる。このパターニングの後、
レジストを除去する。これにより、副画素SP2に表示素子202が形成
され、副画素SP3の下電極LE3が露出する。
【0118】続いて、図25に示すように、表示素子203を形成する。
表示素子203を形成する手順は、表示素子201を形成する手順と同様
である。すなわち、下電極LE3の上に、発光層EM3を含む有機層OR
3、上電極UE3、キャップ層CP3、及び、封止層SE3を順に形成す
る。その後、封止層SE3の上にレジストを形成し、このレジストをマス
クとしたエッチングにより、封止層SE3、キャップ層CP3、上電極U
E3、及び、有機層OR3が順次パターニングされる。このパターニング
の後、レジストを除去する。これにより、副画素SP3に表示素子203
が形成される。
【0119】その後、図3に示した樹脂層13、封止層14、及び、樹脂
層15を順に形成する。これにより、表示装置DSPが完成する。
【0120】なお、以上の製造工程においては、最初に表示素子201が
形成され、次に表示素子202が形成され、最後に表示素子203が形成
される場合を想定したが、表示素子201、202、203の形成順はこ
の例に限られない。
【0121】図26は、図7に示したパッドPDに多層膜115が形成さ
れた様子を説明するための断面図である。
【0122】上記の表示素子201、202、203をそれぞれ形成する
工程において、多層膜115は、余白部MP及び周辺領域SAにも形成さ
れる。ここでの多層膜115とは、例えば、図21を参照して説明した表
示素子201を形成するための有機層OR1、上電極UE1、及び、キャ
ップ層CP1を含んでいる。多層膜115は、無機絶縁層5、隔壁7,及
び、金属層MTの上に形成される。
【0123】図21を参照して説明したように、多層膜115は、オーバ
ーハング状の隔壁7によって分断される。すなわち、有機層OR1、上電
極UE1、及び、キャップ層CP1がそれぞれ蒸着によって形成される際
に、蒸着源から放たれた材料は、隔壁7の上部72によって遮られる。こ
のため、上部72の上には、有機層OR1、上電極UE1、及び、キャッ
プ層CP1のそれぞれの一部が積層される。上部72の上に位置する有機
層OR1、上電極UE1、及び、キャップ層CP1の各々は、無機絶縁層
5の上に位置する有機層OR1、上電極UE1、及び、キャップ層CP1
から離間している。これにより、多層膜115は、部分的に分断される。
【0124】 特に、図6などに示したように、隔壁7が格子状に形成され
ている場合、隔壁7で囲まれた複数の閉領域が形成される。この場合、閉
領域に位置する多層膜115が隔壁7の上に位置する多層膜115と分断
され、結果として、多層膜115が細分化される。
【0125】多層膜115が隔壁7によって分断されていない場合と比較
して、連続した多層膜115の面積が低減され、多層膜115に生じうる
応力が分散される。また、無機絶縁層5及び無機絶縁層5の上の多層膜
115は、隔壁7で抑え込まれているため、無機絶縁層5の浮き上がり、
及び、多層膜115の無機絶縁層5からの浮き上りが抑制される。さらに、
多層膜115が形成された後に形成される封止層SE1は、隔壁7ととも
に多層膜115を抑え込んでいる。このため、多層膜115及び封止層S
E1の無機絶縁層5からの離脱を抑制することができる。
【0126】ここで、多層膜115が無機絶縁層5から浮き上がり、破
断した場合に生じうる不具合について説明する。無機絶縁層5から離脱し
た多層膜115は、異物となって製造装置内を浮遊し、汚染源となり得る。
また、浮遊した異物が処理基板に付着すると、種々の欠陥を引き起こす原
因となり得る。
【0127】これに対して、本実施形態によれば、パッドPDを含むパッ
ド領域において、多層膜115の離脱を抑制することができる。これによ
り、製造装置の汚染や、不所望な異物の生成が抑制される。したがって、
信頼性の低下が抑制される。
【0128】なお、多層膜115が表示素子202を形成するための有機
層OR2、上電極UE2、及び、キャップ層CP2を含む場合であっても、
同様の効果が得られる。 また、多層膜115が表示素子203を形成する
ための有機層OR3、上電極UE3、及び、キャップ層CP3を含む場合
であっても、同様の効果が得られる。
【0129】ここでは、図6及び図7に示した構成例について、多層膜1
15の離脱が抑制される効果について説明したが、その他の各構成例につ
いても同様の効果が得られる。
【0130】また、図8などに示した構成例では、隣接するパッドPDの
間の小さいスペースにおいて、直線状の隔壁7が千鳥配置されている。こ
のように、格子状の隔壁7が配置できないスペースにおいて、直線状の隔
壁7が配置されることで、多層膜115が部分的に分断され、上記のよう
に多層膜115の離脱を抑制することができる。
また、図22に示したレジストR1を形成する過程において、液状のレジ
ストR1を塗布する工程がある。直線状の隔壁7が千鳥配置されている場
合には、隔壁7が連続した長い直線状に形成された場合と比較して、塗布
したレジストR1の広がりが阻害されにくく、また、レジストR1は隔壁
7に接しながら広がる。これにより、レジストR1に不所望な空隙が形成
されるような不具合を抑制することができる。
【0131】また、図9及び図10に示した構成例では、有機絶縁層IL
の開口OP1(あるいはパッドPD)に重なる隔壁7が配置されている。
このため、開口OP1においても、多層膜115が分断され、上記のよう
に多層膜115の離脱を抑制することができる。
【0132】また、図11に示した構成例では、有機絶縁層ILの開口O
P1(あるいはパッドPD)に重なる隔壁7が複数のセグメントに分割さ
れている。このため、開口OP1において、塗布したレジストR1の広が
りが阻害されにくくなる。
【0133】また、図12及び図13に示した構成例では、有機絶縁層I
Lの開口OP1(あるいはパッドPD)に重なる隔壁7が格子状に形成さ
れている。このため、開口OP1において、多層膜115を細分化するこ
とができる。但し、図12に示す構成例では、パッドPDにおける金属層
MTが無機絶縁層5で覆われているため、パッドPDを利用した検査等
の処理は、無機絶縁層5が形成される前に実行される。
【0134】さらに、第1グループ、第2グループ、及び、第3グループ
で説明した各構成例においては、有機絶縁層ILは、開口OP1に向かう
にしたがって厚さが低減する階段状の断面を有している。したがって、急
峻な段差の形成が抑制される。有機絶縁層ILは、厚さが薄いほど伸びが
小さい。このため、有機絶縁層ILの上に多層膜115が形成された際、
多層膜115の歪みが小さく、多層膜115において、局所的な応力の集
中を抑制することができる。これにより、無機絶縁層5からの多層膜11
5の離脱を抑制することができる。
【0135】上記の実施形態において、例えば、絶縁層114は有機絶縁
層の第1層に相当し、絶縁層12は有機絶縁層の第2層に相当する。また、
隔壁7は第1隔壁に相当し、下部71は第1下部に相当し、上部72は第
1上部に相当し、隔壁6は第2隔壁に相当し、下部61は第2下部に相当
し、上部62は第2上部に相当する。
【0136】以上説明したように、本実施形態によれば、信頼性の低下を
抑制することが可能な表示装置及び表示装置の製造方法を提供することが
できる。
【0137】以上、本発明の実施形態として説明した表示装置及び表示装
置の製造方法を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての表
示装置及び表示装置の製造方法も、本発明の要旨を包含する限り本発明の
範囲に属する。
【0138】本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変形
例に想到し得るものであり、それら変形例についても本発明の範囲に属す
るものと解される。例えば、上述の実施形態に対して、当業者が適宜、構
成要素の追加、削除、もしくは設計変更を行ったもの、または、工程の追
加、省略もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限
り、本発明の範囲に含まれる。
【0139】また、上述の実施形態において述べた態様によりもたらされ
る他の作用効果について、本明細書の記載から明らかなもの、または当業
者において適宜想到し得るものについては、当然に本発明によりもたらさ
れるものと解される。
【0140】本明細書にて開示した構成から得られる表示装置用マザー基
板の一例を以下に付記する。
(A)
画像を表示する表示領域と、前記表示領域よりも外側の周辺領域と、を
有するパネル部と、前記パネル部よりも外側の余白部と、
前記パネル部及び前記余白部に亘って配置された有機絶縁層と、
前記表示領域において、前記有機絶縁層の上に配置された下電極と、
前記下電極の上に配置され、発光層を含む有機層と、
前記有機層の上に配置された上電極と、
第1下部と、前記第1下部の上に配置され前記第1下部の側面から突出
した第1上部と、を有する第1隔壁と、
前記余白部に配置され、前記有機絶縁層の開口に重なる金属層と、を備
え、前記第1隔壁は、前記開口に配置されている、表示装置用マザー基板。
(B)
画像を表示する表示領域と、前記表示領域よりも外側の周辺領域と、を
有するパネル部と、前記パネル部よりも外側の余白部と、
前記パネル部及び前記余白部に亘って配置された有機絶縁層と、
前記表示領域において、前記有機絶縁層の上に配置された下電極と、
前記下電極の上に配置され、発光層を含む有機層と、
前記有機層の上に配置された上電極と、
第1下部と、前記第1下部の上に配置され前記第1下部の側面から突出
した第1上部と、を有する第1隔壁と、前記余白部に配置され、前記有
機絶縁層の開口に重なる金属層と、を備え、前記第1隔壁は、前記余白部
及び前記周辺領域の少なくとも一方において、前記有機絶縁層の上方に配
置されている、表示装置用マザー基板。
【0097】 《第3グループ》
【0098】 図18Aは、第3グループの一構成例を示す断面図である。
【0099】図18Aに示す構成例は、図14Aに示した構成例と比較し
て、階段状の断面を有する有機絶縁層ILが絶縁層12の単層体である点
で相違している。絶縁層114は、存在しない。絶縁層12は、開口OP
1を有している。
【0100】有機絶縁層ILの厚さT1は、絶縁層113の上面から絶縁
層12のほぼ平坦な上面121Aまでの第3方向Zに沿った長さに相当す
る。 有機絶縁層ILの厚さT2は、金属層MTの上面から絶縁層12の
ほぼ平坦な上面122Aまでの第3方向Zに沿った長さに相当する。厚さ
T2は、厚さT1より小さい。上面122Aは、上面121Aと開口OP
1との間に位置し、また、上面121Aよりも下方に位置している。
【0101】無機絶縁層5は、絶縁層12を覆い、金属層MTを露出する
開口OP2を有している。
【0102】隔壁7は、有機絶縁層ILの上方及び開口OP1において、
無機絶縁層5の上に配置されている。図示した例では、隔壁7は、上面
121Aの上方に配置される一方で、上面122Aの上方には配置されて
いない。但し、隔壁7が上面122Aの上方に配置されてもよい。
【0103】このような絶縁層12は、例えば、以下のような手法で形成
可能である。
すなわち、金属層MTが形成された表示装置用マザー基板100の全面に、
例えばポジ型の有機材料により絶縁層を形成する。その後、絶縁層を露光
する。この露光工程では、開口OP1の露光量は最大に設定され、開口O
P1から外側に向かうにしたがって露光量は段階的に減少するように設定
されている。その後、露光された絶縁層を現像する。その後、絶縁層を焼
成する。これにより、上記の断面形状を有する絶縁層12が形成される。
【0104】図18Bは、他の構成例を示す断面図である。
図18Bに示す構成例は、図18Aに示した構成例と比較して、有機絶縁
層ILの上方の隔壁7を省略した点で相違している。隔壁7は、開口OP
1において無機絶縁層5の上に配置されている。
【0105】図18Cは、他の構成例を示す断面図である。 図18Cに
示す構成例は、図18Aに示した構成例と比較して、開口OP1における
隔壁7を省略した点で相違している。隔壁7は、有機絶縁層ILの上方に
おいて無機絶縁層5の上に配置されている。
【0106】図19Aは、他の構成例を示す断面図である。
図19Aに示す構成例は、図18Aに示した構成例と比較して、無機絶縁
層5に開口が存在しない点で相違している。隔壁7は、有機絶縁層ILの
上方及び開口OP1において、無機絶縁層5の上に配置されている。
【0107】図19Bは、他の構成例を示す断面図である。
図19Bに示す構成例は、図19Aに示した構成例と比較して、有機絶縁
層ILの上方の隔壁7を省略した点で相違している。隔壁7は、開口OP
1において無機絶縁層5の上に配置されている。
【0108】図19Cは、他の構成例を示す断面図である。
図19Cに示す構成例は、図19Aに示した構成例と比較して、開口O
P1における隔壁7を省略した点で相違している。隔壁7は、有機絶縁層
ILの上方において無機絶縁層5の上に配置されている。
【0109】
次に、図20乃至図25を参照して、表示装置DSPの製造方法について
説明する。なお、図20乃至図25においては、絶縁層12よりも下方の
図示を省略している。
【0110】まず、図20に示すように、表示領域DAにおいて、絶縁層
12を形成した後に、絶縁層12の上に、副画素SP1の下電極LE1、
副画素SP2の下電極LE2、副画素SP3の下電極LE3を形成する。
その後、無機絶縁層5を形成する。
絶縁層12及び無機絶縁層5は、表示領域DAのみならず、周辺領域SA
及び余白部MPにも形成される。周辺領域SA及び余白部MPにおける絶
縁層12を含む有機絶縁層ILの形成手法は、例えば、図14Aなどを参
照して説明した通りであり、有機絶縁層ILを形成する工程は、金属層M
Tに重なる開口OP1を形成する工程を含んでいる。
その後、表示領域DAにおいて、無機絶縁層5の上に位置する下部61と、
下部61の上に位置する上部62と、を有する隔壁6を形成する。このと
き、周辺領域SA及び余白部MPにおいては、下部71及び上部72を有
する隔壁7も、隔壁6と同時に形成する。隔壁7は、図7などに示したよ
うに、有機絶縁層ILの上に形成し、また、図10などに示したように、
開口OP1に形成する。その後、無機絶縁層5に開口AP1、AP2、A
P3を形成する。開口AP1は副画素SP1の下電極LE1に重なり、開
口AP2は副画素SP2の下電極LE2に重なり、開口AP3は副画素S
P3の下電極LE3に重なる。なお、開口AP1、AP2、AP3の形成
工程は、隔壁6の形成工程より前に行ってもよい。無機絶縁層5に開口A
P1等を形成するのと同時に、パッドPDの開口OP2も形成する。
【0111】続いて、表示素子201を形成する。
【0112】まず、図21に示すように、隔壁6をマスクとして、下電極
LE1の上に、正孔注入層、正孔輸送層、電子ブロック層、発光層EM1、
正孔ブロック層、電子輸送層、電子注入層などの各層を形成するための材
料を順次蒸着して、有機層OR1を形成する。その後、隔壁6をマスク
として、有機層OR1の上に、マグネシウム及び銀の混合物を蒸着して、
上電極UE1を形成する。上電極UE1は、有機層OR1を覆い、下部6
1に接触している。その後、隔壁6をマスクとして、上電極UE1の上に、
高屈折率材料及び低屈折率材料を順次蒸着して、キャップ層CP1を形成
する。
これらの有機層OR1、上電極UE1、及び、キャップ層CP1は、真空
環境を維持した状態で連続して形成される。 その後、キャップ層CP1
及び隔壁6を連続的に覆うように、封止層SE1を形成する。
【0113】 有機層OR1、上電極UE1、及び、キャップ層CP1は、
オーバーハング状の隔壁6によって分断される。
有機層OR1、上電極UE1、及び、キャップ層CP1がそれぞれ蒸着
によって形成される際に、蒸着源から放たれた材料は、上部62によって
遮られる。このため、上部62の上には、有機層OR1、上電極UE1、
及び、キャップ層CP1のそれぞれの一部が積層される。上部62の上に
位置する有機層OR1、上電極UE1、及び、キャップ層CP1の各々は、
下電極LE1の直上に位置する有機層OR1、上電極UE1、及び、キャ
ップ層CP1から離間している。
【0114】これらの有機層OR1、上電極UE1、キャップ層CP1、
及び、封止層SE1は、表示領域DAのみならず、周辺領域SA及び余白
部MPにも形成される。
【0115】続いて、図22に示すよに、封止層SE1の上に、所定の
形状にパターニングされたレジストR1を形成する。レジストR1は、
副画素SP1とその周囲の隔壁6の一部に重なっている。
【0116】続いて、図23に示すように、レジストR1をマスクとした
エッチングを行うことにより、レジストR1から露出した封止層SE1、
キャップ層CP1、上電極UE1、及び、有機層OR1を順次除去する。
これにより、副画素SP2の下電極LE2及び副画素SP3の下電極LE
3が露出する。その後、レジストR1を除去する。これにより、副画素S
P1に表示素子201が形成される。
【0117】続いて、図24に示すように、表示素子202を形成する。
表示素子202を形成する手順は、表示素子201を形成する手順と同様
である。すなわち、下電極LE2の上に、発光層EM2を含む有機層OR
2、上電極UE2、キャップ層CP2、及び、封止層SE2を順に形成す
る。その後、封止層SE2の上にレジストを形成し、このレジストをマス
クとしたエッチングにより、封止層SE2、キャップ層CP2、上電極U
E2、及び、有機層OR2が順次パターニングされる。このパターニング
の後、レジストを除去する。これにより、副画素SP2に表示素子202
が形成され、副画素SP3の下電極LE3が露出する。
【0118】続いて、図25に示すように、表示素子203を形成する。
表示素子203を形成する手順は、表示素子201を形成する手順と同様
である。すなわち、下電極LE3の上に、発光層EM3を含む有機層OR
3、上電極UE3、キャップ層CP3、及び、封止層SE3を順に形成す
る。その後、封止層SE3の上にレジストを形成し、このレジストをマス
クとしたエッチングにより、封止層SE3、キャップ層CP3、上電極U
E3、及び、有機層OR3が順次パターニングされる。このパターニング
の後、レジストを除去する。これにより、副画素SP3に表示素子203
が形成される。
【0119】その後、図3に示した樹脂層13、封止層14、及び、樹脂
層15を順に形成する。これにより、表示装置DSPが完成する。
【0120】なお、以上の製造工程においては、最初に表示素子201が
形成され、次に表示素子202が形成され、最後に表示素子203が形成
される場合を想定したが、表示素子201、202、203の形成順はこ
の例に限られない。
【0121】図26は、図7に示したパッドPDに多層膜115が形成さ
れた様子を説明するための断面図である。
【0122】上記の表示素子201、202、203をそれぞれ形成する
工程において、多層膜115は、余白部MP及び周辺領域SAにも形成さ
れる。ここでの多層膜115とは、例えば、図21を参照して説明した表
示素子201を形成するための有機層OR1、上電極UE1、及び、キャ
ップ層CP1を含んでいる。多層膜115は、無機絶縁層5、隔壁7,及
び、金属層MTの上に形成される。
【0123】図21を参照して説明したように、多層膜115は、オーバ
ーハング状の隔壁7によって分断される。すなわち、有機層OR1、上電
極UE1、及び、キャップ層CP1がそれぞれ蒸着によって形成される際
に、蒸着源から放たれた材料は、隔壁7の上部72によって遮られる。こ
のため、上部72の上には、有機層OR1、上電極UE1、及び、キャッ
プ層CP1のそれぞれの一部が積層される。上部72の上に位置する有機
層OR1、上電極UE1、及び、キャップ層CP1の各々は、無機絶縁層
5の上に位置する有機層OR1、上電極UE1、及び、キャップ層CP1
から離間している。これにより、多層膜115は、部分的に分断される。
【0124】特に、図6などに示したように、隔壁7が格子状に形成され
ている場合、隔壁7で囲まれた複数の閉領域が形成される。この場合、各
閉領域に位置する多層膜115が隔壁7の上に位置する多層膜115と分
断され、結果として、多層膜115が細分化される。
【0125】多層膜115が隔壁7によって分断されていない場合と比較
して、連続した多層膜115の面積が低減され、多層膜115に生じうる
応力が分散される。また、無機絶縁層5及び無機絶縁層5の上の多層膜1
15は、隔壁7で抑え込まれているため、無機絶縁層5の浮き上がり、及
び、多層膜115の無機絶縁層5からの浮き上りが抑制される。さらに、
多層膜115が形成された後に形成される封止層SE1は、隔壁7ととも
に多層膜115を抑え込んでいる。このため、多層膜115及び封止層S
E1の無機絶縁層5からの離脱を抑制することができる。
【0126】ここで、多層膜115が無機絶縁層5から浮き上がり、破断
した場合に生じうる不具合について説明する。無機絶縁層5から離脱した
多層膜115は、異物となって製造装置内を浮遊し、汚染源となり得る。
また、浮遊した異物が処理基板に付着すると、種々の欠陥を引き起こす原
因となり得る。
【0127】これに対して、本実施形態によれば、パッドPDを含むパッ
ド領域において、多層膜115の離脱を抑制することができる。これによ
り、製造装置の汚染や、不所望な異物の生成が抑制される。したがって、
信頼性の低下が抑制される。
【0128】なお、多層膜115が表示素子202を形成するための有機
層OR2、上電極UE2、及び、キャップ層CP2を含む場合であっても、
同様の効果が得られる。
また、多層膜115が表示素子203を形成するための有機層OR3、
上電極UE3、及び、キャップ層CP3を含む場合であっても、同様の効
果が得られる。
【0129】ここでは、図6及び図7に示した構成例について、多層膜1
15の離脱が抑制される効果について説明したが、その他の各構成例につ
いても同様の効果が得られる。
【0130】また、図8などに示した構成例では、隣接するパッドPDの
間の小さいスペースにおいて、直線状の隔壁7が千鳥配置されている。こ
のように、格子状の隔壁7が配置できないスペースにおいて、直線状の隔
壁7が配置されることで、多層膜115が部分的に分断され、上記のよう
に多層膜115の離脱を抑制することができる。
また、図22に示したレジストR1を形成する過程において、液状のレジ
ストR1を塗布する工程がある。直線状の隔壁7が千鳥配置されている場
合には、隔壁7が連続した長い直線状に形成された場合と比較して、塗布
したレジストR1の広がりが阻害されにくく、また、レジストR1は隔壁
7に接しながら広がる。これにより、レジストR1に不所望な空隙が形成
されるような不具合を抑制することができる。
【0131】また、図9及び図10に示した構成例では、有機絶縁層I
Lの開口OP1(あるいはパッドPD)に重なる隔壁7が配置されている
。このため、開口OP1においても、多層膜115が分断され、上記のよ
うに多層膜115の離脱を抑制することができる。
【0132】また、図11に示した構成例では、有機絶縁層ILの開口
OP1(あるいはパッドPD)に重なる隔壁7が複数のセグメントに分割
されている。このため、開口OP1において、塗布したレジストR1の広
がりが阻害されにくくなる。
【0133】また、図12及び図13に示した構成例では、有機絶縁層IL
の開口OP1(あるいはパッドPD)に重なる隔壁7が格子状に形成され
ている。このため、開口OP1において、多層膜115を細分化すること
ができる。但し、図12に示す構成例では、パッドPDにおける金属層M
Tが無機絶縁層5で覆われているため、パッドPDを利用した検査等の処
理は、無機絶縁層5が形成される前に実行される。
【0134】さらに、第1グループ、第2グループ、及び、第3グループ
で説明した各構成例においては、有機絶縁層ILは、開口OP1に向かう
にしたがって厚さが低減する階段状の断面を有している。したがって、急
峻な段差の形成が抑制される。有機絶縁層ILは、厚さが薄いほど伸びが
小さい。このため、有機絶縁層ILの上に多層膜115が形成された際、
多層膜115の歪みが小さく、多層膜115において、局所的な応力の集
中を抑制することができる。これにより、無機絶縁層5からの多層膜11
5の離脱を抑制することができる。
【0135】上記の実施形態において、例えば、絶縁層114は有機絶縁
層の第1層に相当し、絶縁層12は有機絶縁層の第2層に相当する。また、
隔壁7は第1隔壁に相当し、下部71は第1下部に相当し、上部72は第
1上部に相当し、隔壁6は第2隔壁に相当し、下部61は第2下部に相当
し、上部62は第2上部に相当する。
【0136】以上説明したように、本実施形態によれば、信頼性の低下
を抑制することが可能な表示装置及び表示装置の製造方法を提供すること
ができる。
【0137】以上、本発明の実施形態として説明した表示装置及び表示装
置の製造方法を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての表
示装置及び表示装置の製造方法も、本発明の要旨を包含する限り本発明の
範囲に属する。
【0138】本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変形
例に想到し得るものであり、それら変形例についても本発明の範囲に属す
るものと解される。例えば、上述の実施形態に対して、当業者が適宜、構
成要素の追加、削除、もしくは設計変更を行ったもの、または、工程の追
加、省略もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限
り、本発明の範囲に含まれる。
【0139】また、上述の実施形態において述べた態様によりもたらされ
る他の作用効果について、本明細書の記載から明らかなもの、または当業
者において適宜想到し得るものについては、当然に本発明によりもたらさ
れるものと解される。
【0140】本明細書にて開示した構成から得られる表示装置用マザー基
板の一例を以下に付記する。
(A)
画像を表示する表示領域と、前記表示領域よりも外側の周辺領域と、を
有するパネル部と、
前記パネル部よりも外側の余白部と、
前記パネル部及び前記余白部に亘って配置された有機絶縁層と、
前記表示領域において、前記有機絶縁層の上に配置された下電極と、
前記下電極の上に配置され、発光層を含む有機層と、
前記有機層の上に配置された上電極と、
第1下部と、前記第1下部の上に配置され前記第1下部の側面から突出
した第1上部と、を有する第1隔壁と、
前記余白部に配置され、前記有機絶縁層の開口に重なる金属層と、を備
え、前記第1隔壁は、前記開口に配置されている、表示装置用マザー基板。
(B)
画像を表示する表示領域と、前記表示領域よりも外側の周辺領域と、を
有するパネル部と、
前記パネル部よりも外側の余白部と、
前記パネル部及び前記余白部に亘って配置された有機絶縁層と、
前記表示領域において、前記有機絶縁層の上に配置された下電極と、
前記下電極の上に配置され、発光層を含む有機層と、
前記有機層の上に配置された上電極と、
第1下部と、前記第1下部の上に配置され前記第1下部の側面から突出
した第1上部と、を有する第1隔壁と、前記余白部に配置され、前記有機
絶縁層の開口に重なる金属層と、を備え、前記第1隔壁は、前記余白部及
び前記周辺領域の少なくとも一方において、前記有機絶縁層の上方に配置
されている、表示装置用マザー基板。
【図21】図21は、表示装置DSPの製造方法を説明するための図
【図22】図22は、表示装置DSPの製造方法を説明するための図
【図23】図23は、表示装置DSPの製造方法を説明するための図
【図24】図24は、表示装置DSPの製造方法を説明するための図
【図25】図25は、表示装置DSPの製造方法を説明するための図
図26は、図7に示したパッドPDに多層膜115が形成様子を説明する
ための断面図
🪄今回で了。ジャパン・ディスプレイは赤字が続いていたが、マスクレス
+フォトリソグラフィで起死回生を図るという。当面目が離せない。継続
的に考察をし後押ししたい。
Stevie Wonder 「迷信」 (Superstition) 1972年
● 今日の言葉:ヒートショックに要注意
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