万章篇(ぱんしよう)篇 / 孟子
※ 集 大 成:伯夷はいかがわしい女を見ると目をそむけ、みだらな
音楽には耳をふさいだ。同様に、立派な君主でなければ仕えず、立
派な人民でなければその上に立とうとはしなかった。太平の世には
政治をあずかったが、乱世には隠遁した。伯夷には暴政のもとで暴
民がのさばる世に留まるのはがまんならなかった。それは礼装して
ぬかるみの中に坐るようなものと思えた。それゆえ、殷の紂王の時
代には、遠く北方の海辺に庵を結び、世の混乱が治まるのを待った
のである。このような伯夷の身の処し方は、どんな欲張りにも私欲
をつつしませ、どんな意気地なしをも発憤させずにねかない。
いっぽう伊尹は、「どのような君主に仕えようと、君主は君主だ。
どのような人民の上に立とうと、人民は人民だ」こう言って、太平
の世にも、乱世にも紋冶にあずかった。伊尹は、また、こうも言っ
ている。「そもそも、天はこの世に人間を生み出したとき、先んじ
て真理を自覚した者が、後れている者の自覚をうながすようにした
のだ。わたしは天の生んだ先覚者だ。だからわたしは、堯・舜の道
によって後覚の人民を教え導くのである」
伊尹は、天下万民の中に売・舜の世と同じ恩沢に浴さぬ者が一人で
もいれば、自分がその者をドブにつき落としたかのように感じた。
自らに、天下を双肩に担う大任を課していたからである。また、柳
下京は悪名高い君主に仕えることをいささかも恥とせず、その下で
どんなにつまらぬ官職にもついた。力を出し惜しみすることなく、
積極的に自分の信ずる道を進んだ。そのために官職を迫われても恨
みを抱くことはなく、貧乏のどん底につき落とされてもうろたえる
ことはなかった。
柳下京は悪紋下の人民ともこだわりなくつき合った。人民を見捨て
てしまうに忍びなかったのだ。「おまえはおまえ、おれはおれだ。
おまえがおれの目の前で裸をさらしたとしても、おれがけがれるわ
けではない」これが柳下京の基本的な態度だ。このような柳下京の
身の処し方は、どんなに心のせまい者をも寛大にし、どんな薄情者
にも人情味をもたせずにいない。さて、それでは孔子はどうだった
のか。いったん斉に見切りをつけたら、吹きかけのめしもそのまま
に立ち去っていった。
だが、魯を去るときには、「ぐずぐずして、なかなか出発できなか
った」と述懐している。両親の国を離れるのだから、それが当然と
いうものだ。速やかに去るべきときには迪やかに去り、長く留まる
べきときには長く留まる。野にあるべきときには野にあり、仕官す
べきときには仕官する。これが孔子の身の処し方だ。
伯実は廉潔一筋に生きた聖人、伊尹は天下の重みをT身にひき受け
た聖人、柳下恵は周囲との調和に生きた聖人だ。これに対して孔子
は、臨機応変、そのときどきにかなう最善の身の処し方を示した。
すなわち、孔子こそは三人の聖人の長所を一身に集めて大成した聖
人である。集めて大成するとはどういうことか。鏑の音にはじまっ
て玉器の音に終わるオーケストラがそうだ。オーケストラの場合、
はじめに鐘が曲のモチーフを興す。そのモチーフを他の楽器がそれ
ぞれの音色に奏で、最後に玉石がしめくくる。この例でいえば、モ
チーフを列すのが智、モチーフをしめくくるのが聖である。智は個
々の技術だが、聖はその根抵にある力だ。たとえば、百歩も賜れた
ところから的を狙うとしよう。命中するかどうかはわからないが、
そもそも的まで矢をとどかせるのは力なのだ。
〈集めて大成した〉今日使われている「集大成」という語の出所である。
〈伯 夷〉孤竹国の王子といわれる。周の武王が殷の糾王を力によって
討伐することに反対して、「周の粟を食まず」と首陽山に身
を隠し、薇を食って露命をつないだが、ついに餓死した。し
はしば清廉な生き方の扁形とされる。
〈柳下恵〉魯の賢人、展禽(てんきん)のこと。柳の下に住み、恵とお
くりなされたので、柳下恵と呼ばれる。
【バイオマス事業篇:バイオガス発電型嫌気性廃水処理システム】
1月18日、住友重機械エンバイロメントは、梅加工食品の大手である中田食品からバイオガス発電型
嫌気性廃水処理システムを受注。梅調味廃液の浄化工程で発生するバイオガスから360キロワット(kW
)の発電ができる。 従来、梅調味廃液は糖分が高く嫌気処理設備には不向きとされていたが、同社は
独自技術でこの問題を解決した。今回の計画では、中田食品が2019年1月をめどに和歌山県上富田町で
「中田食品バイオガス発電所」を新設。自社と地域で発生する梅調味廃液を受け入れ、嫌気処理設備「
バイオインパクト」で浄化し処理工程で発生するバイオガスで発電を行う。梅加工業は中小の企業が多
く、梅調味廃液の処理費用が大きいことが業界内での課題となっていた。和歌山県および上富田町もこ
れまでさまざまな処理方法を検討しており、今回の計画についても積極的な支援があったという。本バ
イオガス発電システムの導入によって、廃液の嫌気処理が可能になったことから従来の活性汚泥に比べ
低コストで処理でき、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)を活用した売電との相乗効果で
処理費用削減が期待できる。
❏ 事例:特許6005547 メタン発酵システム及びメタン発酵方法
【符号の説明】
1…メタン発酵システム、2…メタン発酵設備、3…好気処理槽、4…酸生成槽、5…メタン発酵槽、
L5…ライン
【概要】
コストを抑制しながら、メタン発酵設備におけるメタン発酵の効率を高め、有機性排水中の有機物の除
去率を向上させることができるメタン発酵システム及びメタン発酵方法を提供することを目的とする。
導入される有機性排水を第1の酸生成菌で処理して酸を生成させる酸生成槽、及び、酸生成槽からの処
理水が導入され処理水をメタン発酵させるメタン発酵槽を有するメタン発酵設備と、第2の酸生成菌が
含まれる好気汚泥を収容し好気処理する好気処理槽と、好気処理槽から好気汚泥の一部を酸生成槽又は
その上流へ供給するラインと、を備えるメタン発酵システムを提供する。
このメタン発酵システム及びメタン発酵方法では、好気処理槽に収容されている好気汚泥の一部を酸生
成槽又はその上流へ供給することにより、好気汚泥に含まれる第2の酸生成菌が酸生成槽内に移送され
る。これにより、酸生成槽内の第1の酸生成菌のみでは分解することが困難であった難分解性の基質が
第2の酸生成菌により分解されるため、酸生成槽内での有機酸の生成効率が高まる。そして、有機酸の
生成効率が高まることにより、メタン発酵槽内でのメタン発酵の効率を高めることができる。また、こ
のメタン発酵システム及びメタン発酵方法では、既存の槽構成及び好気汚泥を利用するため、新たな薬
液タンクを設けたり、特別な添加剤を用いたりする必要もない。すなわち本発明のメタン発酵システ
ム及びメタン発酵方法によれば、コストを抑制しながら、メタン発酵設備におけるメタン発酵の効率を
高め、有機性排水中の有機物の除去率を向上させることができる。
ここで、メタン発酵設備と好気処理槽とは、直列に配置されていてもよいし、並列に配置されていても
よい。すなわち、好気処理槽は、メタン発酵設備の後段に配置されメタン発酵槽からの処理水が導入さ
れるものであってもよく、好気処理槽は、メタン発酵設備と並列に配置され、有機性排水を導入して好
気処理し、好気汚泥の一部を酸生成槽又はその上流へ供給するものであってもよい。いずれの態様であ
っても上記効果が奏される。また、上記メタン発酵方法において、供給工程により供給される好気汚泥
の量は、酸生成槽に導入される有機性排水の1体積%以下であることが好ましい。これによれば、メタ
ン発酵設備におけるメタン発酵の効率が一層高められる。
【発明の効果】
本発明によれば、メタン発酵設備におけるメタン発酵の効率を高め、有機性排水中の有機物の除去率を
向上させることができるメタン発酵システム及びメタン発酵方法を提供することができる。
❏ 事例:特開2018-008269 生物学的水処理用の縦軸型曝気撹拌装置及び曝気撹拌装置
の交換方法 タン発酵システム及びメタン発酵方法
【概要】
下図1のように、横軸型曝気撹拌装置の取り付け口から、前記取り付け口の大きさよりインペラの直径
の方が大きい縦軸型曝気撹拌装置をオキシデーションディッチ槽の内部に導入し、横軸型曝気撹拌装置
を縦軸型曝気撹拌装置に取り換えることで、インペラ43及びシャフトを有した生物学的水処理に用い
られる縦軸型曝気撹拌装置において、前記シャフトはインペラ43が付いた第一シャフト41と、第一
シャフト41に連結される第二シャフト42に分割される縦軸型曝気撹拌装置。
本願第1発明の縦軸型曝気撹拌装置によれば、インペラが付いた第一シャフトを架台から分離して、横
軸型曝気撹拌装置用の取り付け口とは別の大きな開口部からオキシデーションディッチ槽内に導入した
後、前記取り付け口の内側から架台に取り付けることができる。そのため、横軸型曝気撹拌装置用の取
り付け口をインペラが通過できるような大きさに加工することなく、縦軸型曝気撹拌装置をオキシデー
ションディッチ槽に取り付けることができる。
本願第2、第3発明の縦軸型曝気撹拌装置によれば、第一シャフトの軸方向の長さがインペラの直径よ
り小さいため、インペラを垂直方向に立てて導入することで、インペラが付いた第一シャフトを横軸型
曝気撹拌装置用の取り付け口から直接導入することができる。そのため、インペラが付いた第一シャフ
トをオキシデーションディッチ槽内で移動させる必要がなく、取り付ける作業が簡易なものとなる。
また、インペラが付いた第一シャフトをオキシデーションディッチ槽内で移動させる必要がないため、
オキシデーションディッチ槽から被処理水を抜くことなく、縦軸型曝気撹拌装置を取り付けることも可
能である。本願第4発明の曝気撹拌装置の交換方法によれば、非縦軸型曝気撹拌装置用の取り付け口を
通して、非縦軸型曝気撹拌装置を縦軸型曝気撹拌装置に交換することができるため、オキシデーション
ディッチ槽内の被処理水を抜く工程を省略することができる。
【符号の説明】
1 オキシデーションディッチ槽、2 周囲壁、3 区画壁、4 縦軸型曝気撹拌装置、41 第一シ
ャフト、42 第二シャフト、43 インペラ、5 バッフル板、6 天井部、7 取り付け口、8
横軸型曝気撹拌装置、9 開口部、10 架台、A 直線水路、B 循環水路
ところで、バイオマスのエネルギー変換率は20%とされている。これを「エネルギー理論限界率」と
すると、水力は90%、太陽光は90%(現在の実績では50%)で、風力は59%である。しかし、
バイオマスの優れた特徴は、カーボンニートラルと貯蔵できる2つの側面から見れば、水力や風力、太
陽光はダム、蓄電池を含めたシステムの比較評価が前提となる。
【バイオマス事業篇:雑草で発電するシステム】
1月30日、名城大学の研究グループは、雑草から生産したメタンガスでガスエンジンを燃焼して発電
するシステムを開発した。雑草を刈り取って土壌に混入、水を湛(たた)えた後にシートで覆う。酸素
が無い状態で微生物発酵し、バイオメタンガスを生産する仕組み。ガス貯蔵や供給、エンジン始動など
の自動化システムを開発し、2020年をめどに実用化を目指す。雑草は水田のようなところで発酵させ、
ガスを袋で吸収し、パイプでガスエンジンに供給する。エンジンはメタンガス向けに最適制御をかけて
おり、供給電力は出力約800ワット。雑草由来のメタンガス生産システムは、材料の処理や分別が不
要。このため、ほかのバイオマスエネルギー生産で必要になる固液分離装置や炭化装置などの大規模な
設備を導入せずに構築でき、コストを低減でき、また、バイオマス原料供給の安定性や、有害物質がほ
とんど発生せず、ガスエンジンは、コージェネレーション(熱電併給)システムとしての活用できる。
熱で湯を沸かし、農業用ハウスに電気とともに供給してハウスの温度制御に活用、園芸作物などの栽培
に生かせる。同グループは、稲わら1キログラムから濃度60―70%で310リットルのバイオメタ
ンガスを生産し、発電する技術を確立、これを雑草にも応用した。適用範囲の拡大で普及促進につなげ
る方針。
❏ 事例:特許5851790 微粉砕稲ワラの急速嫌気発酵処理によるエネルギー回収方法法
【概要】
例えば農業における稲ワラや籾、あるいは調理又は食事の際に出る有機性残渣等は、単に廃棄され、埋
め立てられ、又は焼却処分されてきた。しかし、近年、大気中の炭酸ガス濃度の増大に基づく地球温暖
化の問題がクロースアップされ、化石燃料の枯渇化の危惧等もあって、上記のような各種有機性廃棄物
の有効利用が注目されている。各種有機性廃棄物の内、農業系の有機性廃棄物、とりわけ稲ワラは、我
が国等においては巨大なバイオマスを構成する。湛水状態の水田土壌では稲ワラが嫌気発酵を受け、極
めて緩徐ながら嫌気発酵ガスを生成することが知られている。しかし、湛水上に浮上する嫌気発酵ガス
は非常に少量であって、その発酵ガスを積極的に利用しようとする提案は、従来、ほとんど行われてい
ない。
下図のように、長径が9mm以下である切片に微細化した稲ワラを湛水状態の水田土壌中に混入して嫌
気発酵に供し、生成した発酵ガスを前記水田土壌の上面に設置した密閉容器によって捕集するとともに
、捕集した前記発酵ガスを配管系により前記水田土壌中に循環させて噴出させることにより、前記水田
土壌中に滞留している前記発酵ガスを湛水上に浮上させて前記密閉容器によって捕集することを特徴と
するエネルギー回収方法――稲ワラに対して添加物を混合することなく、しかも高品位のバイオマスエ
ネルギーを回収できる嫌気発酵によって稲ワラの発酵効率を劇的に向上させる手段が提供される。また、
湛水状態の水田土壌に内包されている大量の嫌気発酵ガスを高効率に回収できる手段と、湛水状態の水
田土壌における稲ワラの嫌気発酵効率を劇的に向上させる手段を提供する。
【符号の説明】
1 水田 2 水田土壌 3 湛水 4 密閉容器 5 気泡 6 発酵ガス貯留用タンク 7a 幹パイプ
7b 分岐パイプ 7c 枝パイプ 8 切り替えバルブ 9 噴出ジェット 10 噴出用パイプ 11 太
陽光発電装置
❏ 事例:特許5851790 微粉砕稲ワラの急速嫌気発酵処理によるエネルギー回収方法法
【概要】
下図3のように、簡易な構造で低圧ガスを良好に貯蔵及び供給することができるガスタンクで、ガスタ
ンク10は、上端に上下方向に開口する開口部を有し、水を貯留する水槽11と、上方から開口部を介して
水槽11内に挿入され、下端部が開口して水槽11内に連通し、ガスを貯蔵してその貯蔵量に応じて上下動
する浮きタンク15と、浮きタンク15内にガスを流入させる流入管17と、流入管17の途中に設けられた第1
開閉弁V1と、浮きタンク15内に貯蔵されたガスを流出させる流出管19と、流出管19の途中に設けられた
第2開閉弁V2と、両端部が垂れ下がり、一方の端部の上下動に応じて他方の端部が上下動し、一方の端
部に浮きタンク15を連結したロープ23と、ロープ23の他方の端部に連結された錘27とを備えている。
【符号の説明】
3 回収管(3A 枝管、3B 本管、3C…連結管)6 供給管 10,110 ガスタンク
11 水槽 11A 開口部 15 浮きタンク 17 流入管 19 流出管 23 ロープ
27 錘 29 表示部(29A…メモリ、29B…指針) V1 第1開閉弁 V2 第2開閉弁
T1,T2 温度センサ(T1 第1温度センサ、T2 第2温度センサ)
Jan. 10, 2016
Energy & Environmental Science (2015), 8, 2093-2117, doi:10.1039/C5EE01283J
『2018年度版:エネルギーフリー社会を語ろう!』
2015年12月29日のこのブログ『カサブランカの一人鍋』の「2015年から未来を見つめるⅠ」でスタ
ンフォード大学のジャコブソン・スタンフォード大学市民環境工学教授らの研究グループの「米国の再
エネ百パーセント計画提案」(同月31日には「2015年から未来を見つめるⅡ」を掲載)を紹介、翌
年02月20日には「再エネ百パーセント時代: 太陽の国の電気自動車」を連載開始、さらに、2016年04月
から『エネルギーフリー社会を語ろう!』を連載する。ところで、その掲載の動機は「RE100」の発足
――国際環境NGOのThe Climate Group(TCG)が2014年に開始したイニシアチブ。The Climate Group は
2004年に、当時の英国ブレア首相の支援を受け、英国ロンドンに設立された。The Climate Group は今
では、英国の他、米国、インド、中国、香港などの支部を置き、世界中から数多くの企業や州政府、市
政府が参画。The Climate Groupが、国連総会の時期に合わせ毎年9月に開催している年次報告会が
「Climate Week NYC」です。そして2014年の「Climate Week NYC」の中で、RE100プロジェクトが発足
する。Climate Week NYCの各イベントは、参加企業の代表がRE100プロジェクトへの新規参入を表明す
る場となっている――に刺激されたものであった。
Jan. 29, 2018
● 世界の太陽光コストは2020年までに半減、化石燃料を下回る
このように、2010年02月01日に、NPO「環境工学研究所 WEEF」のサイトを初公開以来、今年で丸8年
を経過。その間、2011年03月11日の東日本大震災及び福島第一原子力発電所事故に罹災を経験。以降、
独自の縮原発論(参考:まずはリアルな「縮原発」から「新エネルギー庁」の創設を、東洋経済オンラ
イン、2012.01.29)を展開し、太陽電池を中心として再生可能エネルギーに関連する調査研究を主に環
境工学システムの視座から開始。その間、世界のエネルギー潮流はパリ協定(Paris Agreement)― 第21
回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)が開催されたパリにて、2015年12月12日に採択された、気候
変動抑制に関する多国間の国際的な協定――に象徴される流れの中、日本政府はいまだに原子力発電や
石炭火力発電に固執する「ベストミックス政策」に固執し、原子力発電製造販売する東芝は経営危機に
陥り、シャープを代表する太陽光発電の国内メーカは世界市場から脱落するなか、2018年01月13日、世
界150カ国以上が加盟するIRENA(国際再生可能エネルギー機関)が、「再生可能エネルギーの2017年
の発電コスト」(2010年から現在までの約7年間で、太陽光発電のコストは73%、陸上風力発電のコ
ストは約25%に逓減し、再生可能エネルギーは着実に競争力のある電源になりつつあること)を公表
するに至る。
● 3百万平方キロメートル海洋風力発電所で全世界の電力が賄える
2017年02月09日、カーネギー科学研究所のグループの調査によれば、北大西洋の海洋風力発電は海上で
の平均風速は理論上、陸上風力タービンの5倍以上のエネルギー変換が可能で、風力タービで再生可能
エネルギー創出できるが、これまで実際に電気量増加できるか不明であった。陸上風力発電所の最大発
電効率限界が存在する。大西洋海洋の大気が、内陸の大気よりも、より多くのエネルギーを取り出せる
ことを実証。この原因は主に、大量の熱が北大西洋――特に冬の間大気に――放出され海洋環境の風力
発電の方が、地上の風力発電所より高い発電レートを維持することができる。風力発電の風力タービン
は、連続的に表面風の運動エネルギーを電気に変換、風力から運動エネルギーを消費し、風力原則させ、
風力発電の発電量を決定する。これまでのい研究では、大規模な風力発電での陸上発電の割合は、1平
方メートルあたり約1.5ワットであるが、海洋環境の潜在的な風力発電所の発電レートをモデル化し、
季節変動するのにもかかわらず、年間発電電力量が1平方メートル当たり6ワット超の地域であること
を特定する。また、シミュレーションでは、海洋の特定領域で、海洋上の大気循環パターンは、海洋表
面で利用可能な限られた運動エネルギーとは対照的に、風力発電は、上層の対流圏の運動エネルギーを
も活用可能であることを示唆。内陸部で観測された風力発電量3倍の風力発電を維持している。この成
果から、商業規模の海洋風風力タービンで、約300万平方キロメートルの広範囲の海洋風力発電は、
現在の世界の年間エネルギー需要である18テラワットが供給できると推測している。因みに、地球の
総海洋面積は、約3億6106万平方キロメートル故、3百万平方キロメートルは、約0.83%である。
● エネルギー消費量と変換技術の変遷と現状
1882年以来発電所で発電が行われている。 発電機を駆動するために1883年に蒸気タービンが発明され、
世界の電力消費が大幅に増加。2008年の世界の電力生産量は、20.279 ペタワット時 (PWh)。この数
値は、年間平均2.31 TWの平均電力に相当。 発電所の発電効率はおよそ30~50%、この発電に必要な総
エネルギーは約2~3倍。 従って、発生電力は5TW程度となる。これは15 TW( 世界のエネルギー消費
量を参照 )の総エネルギー消費量の約3の1に相当する。
【まとめ】 2016年、自然エネルギーの導入量は増加、必要な投資額は減少
- 2016年、世界176カ国が自然エネルギーの達成目標を設定。34カ国(前年比2倍以上)で自
然エネルギーの入札を実施。 - 2016年、自然エネルギーの新規導入量は161GW、新記録達成。世界全体の累積設備容量は
2015年比で約9%増。 - 新規の自然エネルギー発電設備への投資額は2,498億米ドルに達し、5年連続で、火力発電
設備への投資額の約2倍となった。 - 世界経済が3%成長し、エネルギー需要が増加したにもかかわらず、2016年のエネルギー部
門による世界のCO2排出量は、3年連続で前年と同じ水準を維持。
以上、前述のスタンフォード大学の研究グループの提案のごとく、風力・水力・太陽光発電で電力需要
をグリッドパリティを実現し、百パーセントまかなえるとの予測に従い、今後は、さらに、ゼロウエス
ト(廃棄物ゼロ)運動とセットで、高性能蓄電池事業とセットで各エネルギータイリング事業の高き目
標達成に向けロック・オンさせるスタートアップの年度となる。共に頑張りましょう。
土曜の「青空レストラン」を視ていた彼女が通販で富山から取り寄せたヤーコンをが、アマゾンから賃
上げに成功した大和運送が雪降る中、宅配され早速金平牛蒡風にアレンジ夕食に料理し戴く。食感が特
徴がありパウダーにされて販売もされているので保存性も高い。ただレシピがさほど多くないようだ。
フラクトオリゴ糖のバルクなのでシロップやサラダmあるいはお茶などとして使われている。健康には
いいので蒲鉾などの練り物、お好み焼きや麺類の小麦・そば・米の増量材、バインダーなどとし商品開
発でできそうな感触をえる。時間があればまた厨房に立つこともあるだろう。ペール→北朝鮮→日本に
伝わってとされていることも面白いと思いながら、可能性の大きさに思いを馳せる。
創作:サーモンとエビのヤーコンマリネ(Yacon root with salmon and tiger prawns)
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