先日、親しくしていた同僚が転職するというので、少人数ながらフェアウェル・ドリンク(送別会)を近くのパブでやって送り出しました。
こちらでは転職というのは珍しいものではありませんし、転職先の方が自宅に近いということで、とても良い雰囲気で送りだすことができました。ただ職場を変えるということは決して軽い決断ではないと思いますし、彼としても思うところがあったのでしょう。ハワイ生まれのアイランダー系で普段から陽気な性格でしたが、1か月ほど前に皆で雑談している時に、珍しく静かにしていたことがあり"Are you day-dreaming?"みたいにからかわれていたことがありました。彼が辞めると聞いた時に、真っ先にそのことを思い出しました。
僕も何度か転職を経験していますが、悶々とするのは辞めることを告げるまでですね。辞める側というのは、すでに肚(はら)をくくっていますので、発表してしまったあとはこれから始まる新しい生活のことを考えたりして前向きな気持ちになるものです。考えていたことを行動に移している分、ポジティブですね。むしろ残された側は普段と全く変わらない生活の中で、その人の不在だけをより強く感じてしまい、こちらの方もそれなりのつらさはあります。たいていの送別会では、送られる人はすっきりした表情をしていて、送る方がどこか寂しそうな顔をしていますね。きれいに片づけられた彼の事務机を見て、そんなことを考えていました。
写真はウォータールー・ロード(Waterloo Road)で撮ったものです。フランス語読みのワーテルローといった方が馴染みがあるかもしれません。ナポレオンが最後に戦ったあのワーテルローの戦い(Battle of Waterloo)の名前を冠していますが、特に英雄的なものを記念しているわけではないですね、ごく普通の産業道路です(笑)。前に英語読みすると名前が素っ気なくなるという話をしましたが、これもその一例ですね。Waterは水ですし、Looというのはトイレという意味がありますので、ワーテルローというロマンある雰囲気が伝わりません。こちらではパリのことをパリスと発音しますし、シャルル・ドゴールはチャールズ・ドゴールと言います(これを聞くと、いつも英国皇太子の顔を思い浮かべてしまいます)。以前、同僚がフランス旅行に行ってきて、どうだった?という話で盛り上がったのですが、「ヴァサー、ヴァサー」と連呼して言うのでなんのことか分からなかったのですが、よく説明を聞いてみたら「ベルサイユ」のことでした。そこまで音を変えちゃうと分からないですね(笑)。
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