アーノルド・パーマーが
天国に旅立ちました
僕は残念ながら、
パーマーと直接会ったことは
ありませんでしたが、
数々の伝説は知っています
今でこそ全英オープンは
米国以外で行われる唯一の
メジャートーナメントで
最も歴史あるオープン競技ですが、
20世紀の中頃には
危機的な状況にありました
1920年の後半は、
ボビー・ジョーンズの参戦で
注目を浴びたりしましたが、
その後、ベン・ホーガンが参戦しても
全米プロとの日程の関係で
(当時は中一週で船での移動では
両方に出るのが難しかった)
『全英オープンに出るなんて
ホーガンの気が知れない』
と呆れる声が多かったのです
マスターズ、全米オープン、
全英オープン、全米プロが
プロゴルファーのメジャーだと
宣言し、狙いにいったのは
パーマーだったのです
1960年代には
完全にその考え方は
定着しました。
全英オープンは
現在のように急激に近代化され、
メジャートーナメントとして
誇れる状態になったのです。
パーマーの勇姿は
当時始まったばかりの
白黒の中継の映像で
今でも確認できます
全盛期にウィルソンの契約プロだった
パーマーは、L字パターの
デザインのアドバイザーとしても
ゴルフ史に影響を与えています
小さなフランジがあるL字パター、
オデッセイでいうと#8の形は
米国では『パーマー型』と
現在でも敬意を込めて呼ぶのは、
パーマーの功績です
ちなみに、#9の形状は
ファルド型ではなく、
ミケルソン型なのです。
面白いものです
リストを多用するタップ式の
パッティングは、
パーマーの代名詞であり、
若きライバルになった
ニクラウスも同様でした
先日、偶然、そういうゴルフ談義を
していたのです
ニクラウスのほうが記録的には
格段に優れているのに
パーマーの人気は凄まじいものがあり、
パーマーのような
パッティングスタイルと表現するのが
アメリカのゴルフ界なのだと……
アーノルド・パーマーは
L字パターのレジェンドです
たくさんの遺産を残してくれたことに
感謝しながら、
冥福を祈りたいと思います
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