ゴルフ惑星

ゴルフの楽しさを享受するメルマガ『Golf Planet』のキャプテンc-noこと、ロマン派ゴルフ作家篠原の徒然。

浜の植物に癒やされて

2018年07月12日 14時04分36秒 | 用具



亜脱臼した直後だからと
プレーしない決断をして、
カートで9ホールを
見て回ったのですけど、
小樽CCの旧コースには
癒やされました。
これは8番パー3です。



ブッシュのようなラフは
ケンタッキーブルーグラスと
聞いたような……
(確認したところ、
フェスク類とライグラスで
構成しているそうです)
ビジュアルで十分に
興奮できます。
2番のパー3も同様です。



古いリンクスは、
それが出来上がる時代に
ストロークプレーではなく、
ホールごとの勝敗で勝負する
マッチプレーが主流だったために
失敗したらギブアップという前提の
ホールがよくあります。
手前がブッシュで覆われている、
というホールは、
そういうホールへの
オマージュだと思われます。

個人的には面白いと
思いましたが、
ある程度の腕がないと
楽しめないホールであることも
間違いありません。

一時は、他のホールでも
ブッシュを生やしたらしいですが、
難しすぎる、というクレームが
多かったために、
カットしてしまったそうです。
スルーザグリーンは
基本は野芝で、
洋芝を混ぜてあります。
元ブッシュだったところは、
ブルーグラスも混じっていて
今でも確認することが
できました。



砂地の上のコースで
地面が硬いので、
コース内はカート乗り入れで、
カート道は少ししかありません。



ティーの脇やインターバルは
こんな感じになっています。
舗装は本当に少しです。



ストレートな道を作ると
それがどんどん伸びて
コースを浸食するそうです。
この画像はその一例です。
それを防ぐ為に、
白い柵を設置して、
カートが迂回するように
促しています。
速度を出せないように
凸凹を修繕せずに
そのままにしてありました。
効果は出てきているようです。



散水用の水取があちらこちらに
ニョキッとありました。



ポンプを繋いで、
地下水を吸い上げて
散水するそうです。
地下水を低い位置から
吸い上げるために
地面が沈下しているそうです。
それがフェアウェイやラフの
波のような傾斜になって
良い味になっています。



粋だなぁ、と感心したのが、
このバンカーです。
(8番ホールのグリーン左)
バンカーに
草が生えているなんて、
酷い管理だと怒るのは
早計です。
これはハマヒルガオが
自生しているそうです。
季節になると
きれいな花を咲かすので、
そのままにしてあるそうです。
余裕ですねぇ。
花が咲いているシーンを
見たら……
癒やされるのでしょうね。



ハマナスの花が
あちこちで咲いていて、
可憐でした。
これは、ハマナスの実です。
この実がナスのようだから
ハマナスなのです。
もう少しすると、
赤紫になります。

ピンクと紫の中間のような
可憐で素朴な花とは裏腹に、
ハマナスの茎には
細かく鋭い棘が
びっしり生えています。
ボールを探しに半ズボンで
ブッシュに入って、
ハマナスで血だらけになる、
という惨事があるそうです。



ハマユリも見ました。
正式には、エゾスカシユリ。
浜植物の女王です。

ゴルフコースは
芝生を始めとして
幾多の植物を利用して
作られます。
常に意識しているつもりですが、
北海道はかなり違うので
本当に面白かったです。

せっかくのチャンス。
楽しみにしていたプレー。
諦めてはいたのに、
直前まで、
レンタルクラブでも、
と考える自分がいました。
でも、浜の植物が
癒やしてくれた気がします。
そういうことも、
ゴルフの魅力の一つだと
声高に言いたいのですが……
それこそ無粋の極みです。
わかる人にだけわかれば、
それで十分なのです。 

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