先週、小学校の頃の幼なじみと
幼なじみのお店に集まって
楽しい時間を過ごしました。
娘と孫を連れてきた幼なじみもいて
流れた時間を痛感しつつ、
色々な話をしていて
強烈に思いだしたことがありました。
小学校の5年生と6年生の2年間。
ガリ版印刷で学級新聞を
作っていたのですけど、
そこで友人とショートショートを
書いていました。
それも、毎回、テーマを決めての
競作でした。
友人Aは、小学生とは思えない
文才の塊のような男で、
書いた作品が並んで印刷されると
毎回のように
情けない気分になったものです。
「確かにAは文章も構成も上手い。
でもなぁ。お前の小説には
独特の雰囲気と発想がある。
先生はそれが好きだから
もっと読みたいぞ。
書き続けろ」
担任の先生が励ましてくれました。
単純な僕は、そのたびに
頑張ろう! と思ったのです。
何度か紹介していますが、
その先生がいたから
今の僕が存在しています。
さて、この集まりの前後が
地獄のような忙しさで、
秋ゴルフ最後のコンペもあって、
久しぶりに、
徹夜で原稿を書いたり、
かなりの無理をしました。
金曜日は病院で定期検査でしたが、
熱はないけど風邪をひいていると
血液検査の結果で説明されました。
免疫を抑えてしまうので、
風邪が劇症化する可能性があると
生体製剤の注射は延期になりました。
徹夜で原稿を書いているときに
BGMだった楽曲の
「目指した雲はずっと高くて……」
という部分が響きました。
少し前まで、幼なじみと
楽しい時間を過ごしていたのに、
必死にキーボードを打つ
疲れた顔をした自分が
窓に映っていました。
ゴルフでも、書き手としても、
あの頃に目指していた高みに
僕は全く届いていない、と。
微妙に体調が悪い週末を
過ごしながらぼんやりと
考えていました。
「思っていた大人になれる人なんて
存在しないとわかるのが、
大人になったと言うことなんだよ」
早く大人になりたい、と言った僕に、
その先生がつぶやいた言葉です。
50にして、ようやく……
目指した雲を意識しながら
空が写っている画像を選択して、
まだ大人になり切れていない、
と少し笑える自分が好きです。
(文中の友人Aは
イニシャルが本当にA・Aです。
音信不通になって久しく、
連絡を取りたいと願っています。
昭和40年の5月生まれで、
小学校は文京区で通っていて、
イニシャルA・Aの
ちょっと文才がある男がいたら
教えてくれると助かります)
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