拝啓、シャア少佐

セブンイレブンで
対象のお菓子を
２個買うと
ペンが
１本ついてくる
という
キャンペーンがあって
飛びつきました。

ペンは数種類あって、
欲しかったのは、
赤い彗星こと、
シャア少佐の
赤いペンです。

初日だったので
楽勝でゲットしました。

ガンプラを
作ったこともなく、
ガンダムの
マニアではないのです。
単純に、シャアが
好きなのです。



昨年の春頃まで
僕は色々な人に
「新しい用具を
買わずに、
インプレをするのは
邪道じゃないの？」
と、よく聞かれました。

テストを
試験管の中で
やっているから、
後日、
製品化されたものを
購入して、
検証のための
実地テストを
必要とするのです。

僕は、実地テストで、
それもスコアをつける
正規のラウンドで、
インプレするのです。
必要なのは、
絶対音感のような
明確な基準です。

そういう意味で、
古かろうが
オーソドックスな
クラブが基準になる、
ということだったのです。

とはいえ、
時は流れて、
いくつかの大改革を経て、
新しい基準が必要な時代を
感じたので、
昨年の今頃から
徐々に新しいクラブに
交換することを
考えていたのです。

シャア少佐は言いました。
「モビルスーツの
性能の違いが、
戦力の決定的な差でない、
ということを
教えてやる」

相手の最先端の秘密兵器を
古い兵器で押し返しつつ、
不敵に笑うシャアと、
ボロボロの道具で
ゴルフをする自分を
重ねていたのです。

鬼に金棒！
という物語に
なるはずなのに……

調整に時間がかかるのは、
変化が微量ではなく、
強いて、全て同時に
行っているからです。

『性能は
引き出せなければ、
ないのと同じなのだよ』
赤いペンが
つぶやいたような
気がしました。
もっと頑張るだけです。